退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『絶滅』に瀕する生きものたちと『奇妙な現実』を描いた映画」について

2021-04-16 03:00:43 | Weblog
晴れ。今日はおだやか。

九州両生類研究会編「九州・奄美・沖縄の両性爬虫類」を見て読む。

いろんな生きものがいることをあらためて。
ただし「絶滅の危機」は相変わらず。

やはり「人類が害虫」だと思うことしきり。
もう少し「無害」に暮らせよと思うのみ。

なぜわれわれはかくも「愚か」なのか。
「自分の立ち位置」に関係なくそう思わないとどうにも。

田中征爾「メランコリック」(’19)を観る。

何とも「奇妙な雰囲気」がいい感じ。
ただし本作には「ショット」はなく。

「殺人」を「仕事」として淡々とこなす存在にふむふむ。
「東大出」の主人公は就職したこともなくアルバイトばかりで。

銭湯が「掃除しやすいから」という理由で「殺人の場所」になる設定。
その一方で「既得権益」を守りたい者とそうでない者との「対立」など。

プロデューサーでもある皆川暢二は「演技者」としてもなかなか。
主人公の恋人役吉田芽吹の「微妙な魅力」が素敵。

松の湯のオーナー羽田真の落ち着いた雰囲気よ。
ヤクザの矢田政伸も悪くなく。

「殺人のプロ」小寺の浜谷康幸の「不穏さ」を覚えておこう。
「これまで観たことのない俳優陣」が好ましいこと。

「何とも希薄な現実の姿」がここに。
なるほど「メランコリック」になるわけか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「何とも素敵な『伴走者ぶり... | トップ | 「著者の息の長さに驚く古典... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事