昨日書いた熱海の来宮神社が嫌いな理由ですが、やはり画像がないとわかりにくいと思うので画像つきでご説明します。
来宮神社は、今年の2月に行きました。上は入口の鳥居のところです。
最初に第二大楠があります。ぐるりと回って見物する人など、このあたりに特に違和感はありません。
本殿も普通です。
狛犬はちょっと新しい感じです。
ここから裏の第一大楠のほうに向かいます。
竹やアオキ(?)のある小路を歩いて行きますが、妙にセメントで固められたような、近年になって整備されたような変な道で、人が1人歩くのがやっとです。後ろからせかされましたが、避けて道を譲ることもできず、前が詰まっているので進めません。
そして、樹齢2000年を超える日本で1番古いという天然記念物の大楠のところに着きました。
この木を見るのがこの神社の目玉となっているわけです。
確かに歴史を感じさせる古木・巨木で、御神木であり、この木には価値があります。
木の上のほうはこんな感じです。
この木の周囲を歩いて回れるように、板で工作した通路ができています。
このあたりが、かなり人工的な印象です。
この木の周りをまわると寿命が1年延びる(?)とのことで、観光客は見物を兼ねてこの板の通路をぐるりと回ります。
これらの写真は、この高い角度からクスノキの根元&通路を見下ろしているわけでして、御神木を見下ろして良いのか?という違和感を覚えます。
ちなみに、この四角く照らされた光は、わざと設計されたものなのかどうか不明ですが、構造物のガラスが反射しているからだと思います。
人工的なものが気に入りませんが、結局それを利用して撮影している自分がいます。
それは、こんなふうに展望廊下みたいなのが、傾斜地の上からクスノキに向かって突き出しており、ここから見下ろすことができるようになっているのです。
樹齢2000年の古木を観察するためには、こういうものが必要なのでしょうか?
生物学的に観察するにはそれも良いかもしれませんが、御神木に対する扱いにはそぐわないような気がします。
それから、こんな斜めになった構造物もありますが、ここに立ってよりかかるとクスノキの全体が眺められるようになっているようです。
しかし、こんなものを作る必要があるでしょうか?
境内の中なのか隣接した外なのかつながっている土地に、一応和風ですが、近代的なデザインの茶店みたいなのがあります。神社の飲食店併設にはかなりの違和感です。
写真がピンボケですが、大楠願いの絵馬がかかっています。
800円という大きな値段の表示がめだっています。
絵馬を奉納した場所に、こんな金額を表示しているのなんか初めて見ました。
ぶらさがっている数が少ないのも気になるところですが、お炊き上げをしたばかりだからなんでしょうか、それとも奉納する人が少ないのでしょうか?
この他に写真には写してきませんが、土産物屋もどきのお守りや神社グッズ売り場のような建物のありました。
そうして、さらに洋風のカフェのようなものまで併設されています。
もう、愕然としてしまいます。
この木は、根元から二股になって生えているのが珍しいもののようですが・・・
なんでわざわそこに木の橋がかかっているのか、意味不明です。
人工的構造物が多すぎること、商業施設が多すぎることで、こんな興ざめした神社は初めてでした。
この稲荷のピカピカの鳥居もインスタ映えのために作ったのではないかと、わざとらしく感じます。
これは神社の外ですが、来宮団子なんか昔からありました?
どうみても、若者の観光客向けに作った今風のお店ですね。
坂のずっと下のほうには、休憩所みたいなところがあり、坂道の多い熱海で、海岸から来宮神社まで歩いて上っていくには、このあたりで休めるのはありがたいと思いますが、樹齢2千年超えの大楠を観光目玉に据えて、かなりの投資をしている熱海の姿勢がよくわかりますね。
来宮神社って、昔はあんな軽薄は商業主義の神社じゃなかったと思うのです。
観光客向けの神社になり下がり、古来から続く信仰の場という雰囲気はほとんど感じられません。
大楠の御神木は、人から周囲をいじくりまわされることなく、山の中にひっそりと立っていてほしかったような気もします。
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