お盆を過ぎても暑さは全然弱まらず、冷房の家の中にこもっていても、光熱費は上がるは、体調は悪くなるはで良いことがない。
そこで近隣で何かやっていないかと探してみると、杉並公会堂で2時から「さざんかシティウィンズコンサート」というのをやることがわかった。
アマチュアの吹奏楽団らしく、なんと入場無料なのである。
これは、到着するまでは暑くて大変だが、行ってしまえば涼しいホールの客席に座って音楽を聴いていればよいわけで、絶好の機会だ。
ということで、日曜日の午後は吹奏楽の演奏を聴いていた。
やっぱり、生演奏はいいなあ。
私は高校のときに吹奏楽部でクラリネットを吹いていたし、娘も高校のときにフルートを吹いていたので、吹奏楽にはなじみがあるのだ。
それで、そんな過去のことを思い出しながら演奏を聴いていたのだった。
私は自分の楽器は持ったことがなく、学校で借りて使っていたので、学校から持ち出したこともなかった。部員は10人くらいしかいなくてそんなに上手でもなかった。
あれから40年以上もたち、私の故郷の町には子供が減ってしまい、2つあった高校は統合されて1つになってしまったそうだ。
それは寂しいなあと思っていたのだけど、いや、まてよ、2つの高校が1つになれば部員も一緒になるのだから、もしかしたら活気が出るのかもしれない。
故郷の高校の吹奏楽部がこれからも頑張ってくれたらいいなあ、そうだふるさと納税をしよう!などと思いながら聴いていた。
・・・
今日のアマチュア楽団の演奏者は賛助出演者も入れて50人くらいいて、そのくらいいれば結構ボリュームのある演奏ができて聴きごたえもあった。
こういう人たちは、毎週集まって練習したりして1つの目的に向けて行動し、こうやって晴れの舞台に立つのはいいものだなあとうらやましく思った。
私は高校を卒業してから一度もクラリネットを手にしたことがない。そして、もうこんな年になって楽器を演奏することなんかできないなと思う。
娘のことを考えても、フルートは持っているものの、高校を卒業してから演奏することはないまま20年近く経っているのであり、今は子育てもあって趣味に時間を取れる環境ではないのだ。
なかなか大人になってから続けることはむずかしいけど、ほんとうに、なんであれ、ハレの日っていうのが、人間には必要な気がした。
コロナで2年間くらい演奏会も思うようにできなかったらしいが、今年は新型コロナも弱毒化し、5類になって演奏会も開催され、観客もたくさんきて嬉しいとのことだ。
・・・
そういえば、私は今回の演奏では、パーカッションが面白くてしょうがなかった。
パーカッションの人たちは賛助出演の人たちで構成されていたようだが、パーカッショニストという専門職らしいのだ。
もう何でも屋さんで、シンバル・マラカス・タンバリン・鈴・鉄琴・木琴、その他名前のわからない数々の音出し楽器を担当しており、あっちこっちに移動したり、楽器を取り上げて音出しては置き、次の楽器を手に取り・・・という忙しさなのである。
パーカッションの音は演奏には欠かせない重要なポイントだ。
そうして、久石譲のSUMMERではパーカッションの人がピアノの演奏も担当して、独奏部分もあり素敵だった。
この曲は、これまで知らなかったのだけど、北野武の映画、「菊次郎の夏」の主題曲だったようで、曲の中に小学校のチャイムの音が入っているとのこと。
実は、今日の演奏で司会の人が解説していたんだけど、演奏からは気づくことができなかった。パーカッションかなんかで本当のチャイムの音が入るのかと思ってしまったのだった。
さっき、you tube で探してみたら出て来て、冒頭の旋律がチャイムの音程だったということがわかった。
you tubeから夏らしい画像の入ったSUMMERを1つ選んで載せておきます。
Summer Joe hisaishi
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