mRNAワクチンについては、緊急特例承認ということで懐疑的だったのだが、この間色々と調べて接種することに決めた。
このワクチンの仕組みは、you tube で何人かのお医者さんの解説などを視聴し、その効果や危険性や様々な人体への可能性を調べた。それでもそもそも未知の部分が多いので、メリットとデメリットを総合して考えるしかないということだ。
ワクチンを打ちたくない理由の1つは、やはり副反応がかなり強いということで、こんなに身体に打撃を与えるなんておかしいのではと思っていた。
しかし、抗体を作るためには乗り越えなくてはいけない反応なのだろう。本当の新型コロナにかかるよりは、ずっとマシなんだろうと思う。
健康な人を一時的にも不健康な状態にするなんて、そんなワクチンはこれまでなかったと思い、拒絶したい気持ちになるが、過去のワクチンについても考えてみた。
今現在地球上に天然痘がないのは、天然痘のワクチンを人類が打ったためである。最初は、人体にわざわざ菌を入れるなんて、そんな暴力的なことは考えられなかったのではないか。やはり一か八かということだったのだろう。
結核だってBCGを打つことによって発病しなくなったし、麻疹も予防接種によってかからなくて済むようになった。
そうなると、この時代になって出てきた新型コロナというウイルスに対しては、人類が新種のワクチンを導入しなくてはいけないという状況に来ているのかもしれない。
昔ながらのものに頼っているだけではダメである。昔だってその時点では、未知の新しいものに挑戦したからこそ築いてきたものだったわけだ。
人類がウイルスに打ち勝って生存していくためには、脳を使って対応する。それが人間という動物の生存能力なのかもしれないし、自然治癒力だけに頼っていたら、とうに天然痘などの感染病で絶滅していたかもしれない。
mRNAワクチンは、今後より副反応が改善され効果の高いものなどに改良されていくのだろう。今はまだ人体実験かもしれないけど、それも仕方がないのかも。
高校生のころ、坂口安吾の「ラムネ氏のこと」というのを現国の授業で習ったことがある。すっかり内容は忘れてしまったのだが、最初に河豚を食べた人のことが書いてあったと思う。
誰かが河豚を食べて死んだからこそ、フグの毒についてわかり、またどうすれば安全に食べられるかもわかるようになった。現在何事もなく、おいしい河豚料理を食べているが、それまでに何人の犠牲があったことか。
だれかが最初に挑戦しなくてはいけないのだ。
ワクチンについては、それこそ、最初の治験に参加した人が実験台だったので、現在受けている日本人には、それほどのリスクはないから、そんな大げさなことでもない。
実際、高齢者の感染者数も減ってきているのは、ワクチン効果だと考えられている。
国外では、ワクチン後の感染増加現象もあるそうだが、一定の予防効果があることは確かであろう。
まあ、とにかく、新しいものを受け入れてみようではないか。