股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

キャロル

2016年02月13日 01時42分46秒 | 映画評論カ行
製作年:2015年
製作国:イギリス/アメリカ
日本公開:2016年2月11日
監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット,ルーニー・マーラ,カイル・チャンドラー,ジェイク・レイシー
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1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズは、娘へのプレゼントを探すキャロルに応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが…。
「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」などで知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説を基にしたラブロマンス。同性ながらも強く惹(ひ)かれ合う女性たちに待ち受ける運命を追い掛ける。メガホンを取るのは、『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズ。『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラが共演。彼女らの熱演はもとより、舞台となる1950年代初頭のニューヨークを再現した美術にも注目。

女性同士ながらも強く惹かれ合う2人の運命を描いた本作。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの美の共演です!アカデミー賞女優のケイト・ブランシェットの妖艶で存在感のある演技に魅了されました。ルーニー・マーラの一見すると気弱で大人しそうに見えるが禁断の恋に落ちていく演技もまた引き付けられました。恋人はいるが愛していないbデパートの販売員をしているテレーズ。そのデパートに子供へのプレゼントを買いに来たキャロルは、夫との生活に耐えられず、娘の親権を巡って協議中。“運命的な出逢い”というのは同性も異性も関係ない。同性愛映画、レズビアン映画に抵抗がある人もいると思いますが、この映画はそういう映画ではありません。2人の人間が運命的な出会いをして、互いに惹かれ合い、そして成長していく正統派のラブストーリーです。女性同士のベッドシーンに美しさを感じました。テレーズの純粋な愛情、そしてキャロルの母性にも似た愛情。恋をすることに罪はないが、同性愛が許されていなかった1950年代。罪とは分かっていながらも気持ちが抑えられないキャロルとテレーズの心情が切なく伝わってきました。自分の気持ちに正直に生きることの難しさ…。ラストシーンのキャロルの表情が非常に印象に残ります。素敵な映画でした♪

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★☆(満点は★10)
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