股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ふがいない僕は空を見た

2013年05月08日 19時29分26秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年11月17日公開
監督:タナダユキ
出演:永山絢斗,田畑智子,窪田正孝,小篠恵奈,田中美晴,三浦貴大,銀粉蝶,原田美枝子
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高校生の卓巳は友人と出掛けたアニメの同人誌販売イベントで、アニメ好きのあんずこと主婦の里美と出会う。やがて二人は深い仲になり、里美は卓巳に自分の好きなアニメのキャラクターのコスプレをさせ、情事にふけっていた。そんなある日、卓巳は前から気になっていた同級生の七菜に告白され…。
『赤い文化住宅の初子』『百万円と苦虫女』のタナダユキがおよそ4年ぶりに監督を務め、窪美澄の小説を映画化した青春群像劇。男子高校生と主婦の不倫関係を中心に、ごく普通の人々が直面する生きることの葛藤や性への衝動を映し出す。第24回山本周五郎賞受賞の原作の登場人物をダブル主演で演じ切ったのは、『ぱいかじ南海作戦』の永山絢斗と『ハッピーフライト』の田畑智子。狂おしくて切なく、そしていとおしさや驚きに満ちた何げない日々の描写が胸に突き刺さる。

なんとなく借りてみました。いやっ、田畑智子の裸が見たいからってわけじゃない!!でも一応R18指定の作品です。“生と性”について考えさせられる。3つの話が時系列を交えながら進行していきます。共感してしまうところが多い良い作品でした。人生ってちょっとした躓きで色んな歯車が噛み合わなくなってしまうもの。卓巳だって里美だって、“普通の人生を送りたい”と思っていたはず。でも人間は弱い生き物なんだと思いました。人生には楽しいことよりも辛いことの方が多い気がする。どんなに辛いことがあっても逃げ出したいことがあっても、それでも人間は生きていかなきゃならない。この世に生まれた事は奇跡なんだ。生きたくても生きれない人のために、自分は今日を生きなければいけない。そんな事を教えてくれる作品でした。号泣するほどの感動作ではないけれど、テンポもよくて2時間20分の長さを感じさせない、切ない作品です。

出てくる人たちは不幸な人達ばかりですが、原田美枝子演じる主人公の母親にホッっとしました。高校生の卓巳を見ていると、正直言って“羨ましい”と思っちゃいます(笑)だってあんなにリア充な生活を送ってるんだもん。それでも人それぞれに悩みとか隠し通したい事があるもんなんだ。人生って奥が深い…

この作品の評価・・・・77点

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