股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

星の子

2021年03月10日 18時36分26秒 | 映画評論ハ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年10月9日
監督:大森立嗣
出演:芦田愛菜,岡田将生,大友康平,高良健吾,黒木華,永瀬正敏,原田知世
芦田愛菜主演、映画『星の子』公式サイト

父(永瀬正敏)と母(原田知世)から惜しみない愛情を注がれて育ってきた、中学3年生のちひろ(芦田愛菜)。両親は病弱だった幼少期の彼女の体を海路(高良健吾)と昇子(黒木華)が幹部を務める怪しげな宗教が治してくれたと信じて、深く信仰するようになっていた。ある日、ちひろは新任の教師・南(岡田将生)に心を奪われてしまう。思いを募らせる中、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を南に目撃された上に、その心をさらに揺さぶる事件が起きる。
「こちらあみ子」「あひる」などで知られ、「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子の小説を原作にしたヒューマンドラマ。怪しげな宗教を信じる両親のもとで育った少女が、思春期を迎えると同時に自分が身を置いてきた世界に疑問を抱く。メガホンを取るのは『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』『タロウのバカ』などの大森立嗣。『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』などの芦田愛菜が、ヒロインのちひろを演じている。

怪しげな宗教を信仰する両親のもとで育った少女の葛藤を描いた本作。芦田愛菜ちゃんもなかなか難しくてデリケートな役に挑んだなと感心しちゃいます。宗教を信じる両親、数学の先生への恋心、友人関係、心配する親戚…思春期のちひろにとっては整理することが出来ないほど色々な悩みを抱えている。宗教に全く興味が無い僕にとっては“元気になる水?バカじゃないの?”と思ってしまうけど、現実社会にもそれを信じてしまう人間が一定数いる。本人たちは真面目にやっているのだから、何を信じようと自由ではあるけれど、やっぱり関りたくはないと思ってしまうのが本音。でも否定することはよくない。人を騙したり傷付けたりしなければ宗教は悪ではない。宗教という何とも感想が書きづらいテーマの映画を観てしまった。信じることで支えられたり救われたりする人がいるのも事実。信じる信じないって難しい問題だよな…。
ちひろを演じた芦田愛菜ちゃんはやはり天才だ。幼い頃から両親の教育によって信仰を疑わなかったはずが、恋心や友人たちとの交流の中で気持ちが揺らいでいく演技が見事。愛菜ちゃんやっぱり凄い!そして岡田将生が教師役をやると「告白」のウエルテル先生を思い出してしまう。
ちひろが悩み苦しみ、何か答えが出すのかと思ったが最後まで何も無く星を見て終わってしまったことにモヤモヤしました。数学の先生との関係もどうなったの??
「あなたがここにいるのは自分の意志とは関係ないのよ」…じゃあ何なのさ!とツッコミたくなりました(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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