股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ザリガニの鳴くところ

2023年03月31日 16時11分50秒 | 映画評論サ行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年11月18日
監督:オリヴィア・ニューマン
出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ,テイラー・ジョン・スミス,ハリス・ディキンソン
ザリガニの鳴くところ | ソニー・ピクチャーズ公式

6歳のときに両親に捨てられた少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。ザリガニが鳴くといわれるアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育ち、自然から生きる術を学んだのだった。ある日、その湿地帯で青年の変死体が発見され、カイアに殺人の容疑がかけられる。そして、法廷に立った彼女の口から語られたのは、想像を絶する半生だった。
ディーリア・オーエンズの小説「ザリガニの鳴くところ」を実写化したミステリー。湿地帯でたった一人で育った少女が殺人事件の容疑者となって法廷に立ち、壮絶な半生と事件の真相が明らかになる。メガホンを取るのは『ファースト・マッチ』などのオリヴィア・ニューマン。『フレッシュ』などのデイジー・エドガー=ジョーンズ、『シャドウ・イン・クラウド』などのテイラー・ジョン・スミスのほか、ハリス・ディキンソン、デヴィッド・ストラザーンらが出演する。

湿地帯で育った少女が殺人事件の容疑者となり、壮絶な人生が明らかになっていくミステリー作品。ミステリー作品というよりは法廷劇。法廷で裁判が進むにつれて、主人公のカイアと生い立ちと事件までの流れが明らかになっていきます。6歳から一人暮らしなんて壮絶すぎる!カイア、テイト、チェイスの3人の恋愛模様が丁寧に繊細に描かれており、全体的に非常にバランスが取れている作品でした。湿地帯という美しくもジメジメした不気味さを感じさせる舞台で繰り広げられる人間ドラマがとても見応えがありました。周りからはみんなが去っていき、1人で生きていくために様々な経験や知識を学んでいったカイヤ。出会い、別れ、恋愛、裏切り、自然…裁判が終わってから、結末はどうなるのかと思っていましたが、最後の最後でハッとさせられました。湿地帯の自然だけが彼女にとっては唯一信頼できる存在だったのかもしれない。湿地が彼女を育てたが、ザリガニは最後まで鳴かなかったのか。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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