股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ファースト・マン

2019年02月09日 14時31分56秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年2月8日
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング,クレア・フォイ,ジェイソン・クラーク
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幼い娘を亡くした空軍のテストパイロット、ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、NASAの宇宙飛行士に応募し、選抜される。彼は家族と一緒にヒューストンに移り住み、有人宇宙センターで訓練を受ける。指揮官のディーク・スレイトン(カイル・チャンドラー)は、当時の宇宙計画において圧倒的優位にあったソ連も成し得ていない月への着陸を目指すと宣言する。
『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再び組んだ伝記ドラマ。人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の船長ニール・アームストロングの人生を描く。ジェイムズ・R・ハンセンの著書を『スポットライト 世紀のスクープ』などのジョシュ・シンガーが脚色した。共演は『蜘蛛の巣を払う女』などのクレア・フォイ、『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェイソン・クラークとカイル・チャンドラーら。

人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の船長ニール・アームストロングの人生を描いた本作。ニール・アームストロングという人物は名前しか知りませんでしたが、とても優秀な人物だったのだとこの映画で知ることができました。約50年前の宇宙開発技術って今ほど安全性は高くなかったのは明らか。それでもソ連の宇宙技術に勝とうという信念、そして人類の希望を乗せて命を懸けて宇宙に向かう姿にとても感動しました。思っていたよりニール・アームストロング氏が無口な人間だと分かりました。愛する娘を失い、家族を残して旅立つ辛さは計り知れないものだろう。多くの悲劇を乗り越え、何度も失敗しながらも夢と希望を持って月に向かう宇宙飛行士たちはいつ死んでも構わないという覚悟を持って行ったのだろう。もちろん家族も覚悟をしていたと思う。どんな状況でも冷静でいるアームストロングも凄いが、妻ジャネットの精神力もまた凄い!発射シーンは自分もその場にいるような臨場感がありました。壮大なテーマでありながらもメインはニール・アームストロング氏の内面の部分や家族との関係を描いていて、地味な映画かもしれません。しかし最後まで飽きることはなく、月面着陸が成功するまで集中して緊張感を持って観ることが出来ました。娘と一緒に月に向かうアームストロングがとても印象的でした。そして終わり方も良い!
夢のような計画を表から描くのではなく裏側をじっくり描いてくれたことで共感できる部分が多かったです。実話だからこそ暗くて淡々としていてリアリティにこだわった作品でした。ライアン・ゴズリングとクレア・フォイの素晴らしい演技力も相まって良質な映画に仕上がりました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
コメント
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