股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ウインド・リバー

2019年02月07日 14時10分00秒 | 映画評論ア行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年7月27日
監督:テイラー・シェリダン
出演:ジェレミー・レナー,エリザベス・オルセン,ジョン・バーンサル
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アメリカ、ワイオミング州。先住民族が住む深い雪に囲まれたウインド・リバーで、地元のベテランハンターであるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)が女性の遺体を発見する。FBIの新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が派遣され、1人で捜査を開始するが雪山の厳しい自然環境や不安定な気候で難航する。ジェーンは、ウインド・リバー一帯に詳しいランバートの手を借りて調べを進めていく。
『最後の追跡』などの脚本を手掛けてきたテイラー・シェリダンが監督と脚本を務めたサスペンス。ある事件を調べる女性FBI捜査官と地元のハンターが、思わぬ真相にたどり着く。『アベンジャーズ』シリーズなどのジェレミー・レナー、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などのエリザベス・オルセン、『スウィート・ヘル』などのジョン・バーンサルらが出演。『最後の追跡』で音楽を担当したニック・ケイヴ、ウォーレン・エリスが本作でも組んでいる。

深い雪に囲まれた土地、ウインド・リバーを舞台に、1人の少女の遺体が発見されたことから始まる人間ドラマ。雪と静寂以外は何もない場所。その中で生きる人間たちの過酷な現実がすごく伝わってきました。閉ざされた空間にいるからこそ欲望のままに動いてしまうこともあり、そしてそれを隠すことも容易に出来てしまうのかも。ただのミステリーかと思っていましたが、深い深いテーマがありました。アメリカの先住民ならではの風習やアメリカ社会の闇も見え隠れする。広大な土地にもかかわらず警察官はわずか6人。人を殺しても、死体を隠しても見つかることは無い。行方不明者が多発しているのも納得してしまうようなウインド・リバーという場所。ストーリーはよくあるものかと思いますが、見どころは人間の喜怒哀楽でしょう。喜びも怒りも悲しみも紙一重。誰もが加害者になり被害者になる時代。愛する人を失ったことがあるコリーだからこそ、その答えを出したのだろう。コリーが最後に少女の家族の家を訪ねるシーンは結末が予想できませんでした。最初から最後まで重い空気の映画でしたが見応えがある作品でした!
『アベンジャーズ』でお馴染みのジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンが主演ですが、本作では真相に迫る渋い演技に魅了されました♪

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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