股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

さあ帰ろう、ペダルをこいで

2013年05月16日 18時17分33秒 | 映画評論サ行
製作年:2008年
製作国:ブルガリア,ドイツ,ハンガリー,スロベニア,セルビア
2012年5月12日公開
監督:ステファン・コマンダレフ
出演:ミキ・マノイロヴィッチ,カルロ・リューベック,フリスト・ムタフチェフ
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子どものころ、両親と共に共産党政権下のブルガリアからドイツへ亡命したアレックスは、25年ぶりに帰郷する途中、交通事故に遭い両親と記憶を失ってしまう。そんな彼を案じてブルガリアからやってき祖父バイ・ダンの提案で、二人はタンデム自転車でヨーロッパ大陸を横断しながら祖国ブルガリアを目指す旅に出る。
東西冷戦の歴史に振り回され別々に暮らすことを余儀なくされた祖父と孫が、自転車旅行やボードゲーム「バックギャモン」を通じてきずなを修復していくヒューマン・ドラマ。久々に再会した孫にさまざまなことを教える祖父バイ・ダンを、『アンダーグラウンド』の名優ミキ・マノイロヴィッチが好演。世界中で親しまれている「バックギャモン」と、複数人で運転する「タンデム自転車」を象徴的に用いながら、自ら人生を開拓していくことの大切さを描いたストーリーが温かな感動を誘う。

評価が高いので借りてみました。祖父と孫、2人だけの自転車の旅。たったそれだけの話ですが、人の温かさを感じられる作品でした。劇中では現在と過去の2つの話が描かれています。冷戦の時代、きっと多くの家族が離ればなれになったり殺されたりしただろう。生まれてくる時代は選べないかもしれないけど、真っ直ぐに生きていこうとする人々はどの時代にもいるんだと思いました。あんな、おじいちゃんに自分もなりたいです。

戦争やら亡命やら、なんだか暗い話なのかと思ってました。確かに暗い話も多いのですが、おじいちゃんの人柄の良さに観ていて癒されます。美しい山々の風景も映画とマッチしていて素敵!けど中盤までの中だるみが残念かな。バックギャモンのルールを知らないのですが、見ていて面白そうだったのでやってみたくなりました(笑)バックギャモンを知ってればもっとこの映画が楽しめたと思います。人生はゲームのようなもの。すごろくの運命によって進む道が決まるけど、その道を切り開くのは結局は自分次第なのだ。ラストシーンのバックギャモンのチャンピョンを決める場面では奇跡起こります。お見逃しなく!

この作品の評価・・・・71点
コメント
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