股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ポストマン

2008年10月09日 02時20分51秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年3月22日公開
監督 : 今井和久
出演 : 長島一茂,北乃きい,原沙知絵,犬塚弘,谷啓,竹中直人,野際陽子
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郵便配達の仕事に誇りを持って生きる海江田龍兵は、中学生の娘・あゆみと小学生の息子・鉄兵を妻亡き後、男手一つで育てている。進学を控えたあゆみは、高校では寮に入って家を出たいと訴えるが、家族一緒に食事をすることが何よりの幸せと考える龍兵は聞く耳を持たない。父への反発を強めるあゆみの不満は母の三回忌の席で爆発する。見かねた祖母は、父と母の秘められた過去が詰まった箱を手渡すのだった…。
手紙を届けることは命を繋ぐこと。だから、待っている人がいる限り、シャカリキになってバタンコ(配達用の赤い自転車のこと)を漕ぐ。信念を貫くためなら、かなり無茶もする。とことん熱い男、主人公・海江田龍兵を演じるのは、本作の企画を立ち上げ製作総指揮もつとめた長嶋一茂。『ミスター・ルーキー』以来の主演作に体育会系ならではの熱演を見せる。この頑固一徹な父親に真正面からぶつかる娘役に『幸福な食卓』の北乃きい。風光明媚な房総半島を舞台に、郵便局員や地域の人々の日常のドラマを盛り込んだ脚本は鴨義信のオリジナル。長嶋一茂出演の「アストロ球団」など数多くのTVドラマを手がける今井和久の初監督作品。
よくぞまぁこのデジタル時代に、こんな映画を作ってくれた!郵便配達員と町の人々との交流を描きつつ、反抗する娘を思う父親という家族の絆も感じました。ケータイすら持っていない郵便局員ってどうなのよ?って思いましたが、そこがまた良い仕上がりになっていて手紙の温もりを感じました。頑張って手紙を届けるということでは自転車も良いとは思うけど、やっぱり原付の方がしっくりくると思いますが…。田舎とは言え、いまどきチャリンコはどうかと…(笑)現代では人に手紙を書かなくなりました。メールですぐに届いてしまうメッセージも、自分の手で渡すことで、その人の気持ちを肌で感じる。それが郵便局員という仕事の魅力じゃないかなと思いました。龍兵がバイトの青年に言った言葉「その手紙は、お前にとっては300分の1かもしれないが、その人にとっては1分の1なんだよ」うーん良い言葉話はベタではありますが、でもまぁ家族の大切さについて考えさせられる作品です。

この作品の評価・・・・75点
コメント
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