股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

トランスアメリカ

2007年03月27日 18時30分07秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
2006年7月22日公開
監督 : ダンカン・タッカー
出演 : フェリシティ・ハフマン,ケヴィン・ゼガーズ,フィオヌラ・フラナガン
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トランスセクシャルのブリーは、男性としての身体を完全に捨てる手術を目前に控えている。そんなある日、ブリーは驚くような電話を受ける。ブリーがかつて、男性として一度だけ関係した女性との間に、息子がいたのだ。窃盗の罪で拘置所に入っていた息子トビーを保釈するため、ブリーは手術費用を切り崩してニューヨークへ向かう。ブリーは、自分の正体を明かさないまま、トビーを継父の暮らすケンタッキーへ送り届けようとするのだが…。
男性としての自分に違和感を抱き、肉体的にも完全に女性となる決意をした主人公・ブリー。本当の父親の姿を知らないまま、ドラッグや売春に手を染める息子のトビー。出会うはずのなかった2人が、ふとしたことからアメリカ大陸横断の旅に出る。お互いに、痛みの多い人生を歩んできた2人が、この特別な旅を通じて変わっていく様子を、ユーモラスに、そして少し切なく描いていく。主人公ブリーを演じたのは、人気ドラマ『デスパレートな妻たち』で知られるフェリシティ・ハフマン。女性に変わる直前の男性、という難役を、絶妙なぎこちなさと圧倒的なリアリティで演じきり、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。監督は本作が長編デビューのダンカン・タッカー。
見てはいけない“モノ”を見てしまったような気がします(笑)主演のフェリシティ・ハフマンは性同一性障害という難しい役を見事に演じきっていました!最初見た時は“えっ?この人って男??”って思っちゃうぐらいのメイクでしたよ。ストーリーは複雑にもかかわらず見終わった後ではスッキリしてしまうぐらいの爽快感が残ります親が子供を守ったり、子供が自立しようとする姿やなど、今の日本にはないような親子の愛が描かれています。「スカートの下に何があるかより、もっと大切なことがある」というのが本作のテーマですが、まさにその通りだと思いました。愛っていうのは体がどうとか性別がどうとかいう問題ではなくて人が人を愛したり大切に思うってことなのだと感じました“日本では忍者に内臓をえぐりとられる”って台詞は偏見じゃね??(笑)

この作品の評価・・・・84点
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トゥモロー・ワールド

2007年03月27日 15時24分53秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ=イギリス
2006年11月18日公開
監督 : アルフォンソ・キュアロン
出演 : クライヴ・オーウェン,ジュリアン・ムーア,マイケル・ケイン
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西暦2027年。ロンドンには移民が溢れ、当局は移民たちを厳しく取り締まっていた。街にはテロが横行し、全てが殺伐としていた。18年間、人類には子どもが誕生しておらず、人々は未来のない世界を生きていた。ある日、エネルギー省官僚のセオは、元妻・ジュリアンが率いる地下組織FISHに拉致される。彼らはセオを利用し、人類救済組織“ヒューマン・プロジェクト”に、人類の未来を担う一人の少女を届けようとしていたのだ……。
英国作家界の女王P.D.ジェイムズの「The Children of Men(人類の子供たち)」を映画化した本作。子どもたちの声の聞こえない、銃弾の飛び交う荒んだ未来の世界を描いている。その世界には、テロや銃撃戦、裏切りが満ち満ちている。圧倒的な質量で描く銃撃戦のすさまじさには、思わず圧倒されてしまうはずだ。特筆すべきはアルフォンソ・キュアロン監督が徹底的にこだわったという8分間の長回しのシーン。完璧な計算とスタッフ・キャストの連携がなければ実現不可能なこのシーンだけでも、この映画を観る価値はあるだろう。なぜ、子どもたちが生まれなくなってしまったのか……、今を生きる私たちに深いテーマを投げかけてくる一作だ。
環境汚染…遺伝子操作…何故子供が生まれなくなってしまったのか?何故イギリス以外の国が崩壊してしまったのか?肝心な事が描かれていなかったのが気になりましたどうせなら英国以外全部沈没してくれた方が分かりやすくなって良かったんじゃないかと思っちゃったり(笑)ですが、ほとんどのシーンで使われている長回しのシーンは迫力が増してすごく良かったと思います♪映画は戦争の無意味さや命の尊さも、きちんと描かれていたと思います。ラストで子供を抱きながら兵士たちの前に出て行き、その一瞬だけ銃撃戦が止むシーンはすごく感動しました演出は良くてメッセージ性も強い作品でしたが、映画としての出来はイマイチ納得いかないような作品でした。もうちょい話のテンポを早くして2時間の上映時間内で話を完結させて欲しかったです。少子高齢化が進んでいる今の世の中。あと何十年後かに子供が生まれないなんていう事が実際に起きてもおかしくないわけです。つーかジュリアン・ムーアが前半で死んじゃったのは残念

この作品の評価・・・・68点
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