今年のパンフルート工房は古代楽器を現代によみがえらせて行きます。
パンフルート工房内風景。 中国山西省・雲崗第12窟の技楽飛天(5世紀)
古代パンフルートは古代ギリシャ語が発達した紀元前1000年ごろから神話に登場し歴史上の記述に初めて姿
をあらわします。
その後シルクロードを通り中国に伝わり西暦500年頃作られた山西省・雲崗窟にその姿が刻まれます。
日本では西暦756年聖武天皇没後東大寺に納められた遺品のなかに甘竹簫(かんちくのしょう)があり、現在
までその形は正倉院に残されています。
当パンフルート工房では古代からめんめんと伝わるパンフルートの息吹を現代に蘇らせようと計画し資料集めなど
の準備を行なっております。
そのため昨年の11月第64回正倉院展を見に行き現物の息吹を肌で感じるとともに資料を入手してまいりました。
雲崗窟と正倉院の2つの形を試作して行きますが、当時の材で作るのは無理なので現在パンフルート工房手持ちの
竹材のなかから近そうな材質のものを選び組み立てていきます。
見た目の形は忠実に再現していきます。正倉院簫については最長管と楽器幅の寸法が記載されており参考とします。
形が変われば音も変わってきますので、この2つのパンフルートがどのような音を出してくれるか完成が楽しみに
しております。
パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>
までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。 nakamura@an-pan.org
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