温帯地方・広島の竹は、ゆっくりと立ち上がる性格のため音の広がりの方向は拡散せず中央に集まって進みます。
熱帯地方原産の竹が温帯地方にまで進出したものの、その気候は過酷なものであり順応しながら生き抜いています。
固い熱帯産の竹を使用したパンフルートの音の立ち上がりは瞬時に反応するため、その場で上下方向にに強く広がり
ます。
その中心にいる演奏者には強く衝撃を感じます。
音の中心から爆発的に四方に広がるイメージでしょうか。
一方の温帯産の柔らかい竹の音の立ち上がりは反応が鈍いため小音からしだいに大音に進み演奏者からは少し離れた
位置ではじけます。
音は中心に空間がある「ドーナッツ」型から始まり、その輪がしだいに広がるイメージでしょうか。
当然その中心にいる演奏者は音の小さい空間に置かれているので音の届き条件が悪く今使っている楽器は鳴らない
駄作だと感じるでしょうが、実際の所は聴視者には両者とも同じように波動は伝わっているはずです。
視聴者の耳にはバーンと弾く衝撃波音か、小さい音からしだいに大きくなるドーナツ型音かの違いは聞き分けられ
ることと思われます。
熱帯地方竹を使用したDAJOERIさん製作のパンフルート。
風の音パンフルート製作工房では地元広島の竹を使って楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。
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