以前から音を聞いてみたいと願っていた山椿のパンフルートがこのたび形となりました。
製作NO・205 山椿の木のパンフルート(テノール) 製作NO・206 山椿の木のパンフルート(テノール)
パンフルート工房近くの里山に入るとナラや雑木などの高木樹の間に白い肌で濃い緑の葉をつけた椿の木が目に入り
ます。
常緑樹ですのでほとんどの木が葉を落とす冬場に山に入るとひときわ目立つ存在です。
雑木林では各々が太陽光を奪い合い生存競争をくりひろげていますが、山椿は高木樹と低木樹の中間に位置し常緑と
いう形で生き延びているものと思われます。
山の地面に芽を出した椿は太陽を求めて上へ上へと伸びて行きます。
このため幹は直になりパンフルート管製作にちょうど良い姿となります。
椿の木は年輪の間隔が詰んでいて乾燥すると固くしまって来て刃物が負けそうになります。
そこで穴あけ加工の時などは半日以上水に浸け一時的に柔らかくして行ないます。
音は響きが良く全体としてまとまった性格の音がでてきます。
幹の根元の部分と上部で組織にあまり差異がないせいでしょう。
人間の赤ちゃんが早々大人顔であったら気持ち悪い状況ですが、この椿の木のパンフルートは誕生早々ベテラン顔で
工房のなかに鎮座しております。
パンフルート製作・販売を行なっております。お問い合わせは080-5235-7664またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまで
調律道具販売・パンフルート修理・パンフルート教室なども行なっております。お申し込みください。
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