パンフルート半音出しは1管ずつ音程を下げて行く手作業で行ないます。
ここは感覚の世界ですので聴覚・唇の触覚を中心に神経を集中させて読み解いて行きましょう。
ビームの焦点を感知するには両唇のすきまを通る空気の層の触覚に注目してください。
大きく別けて口角を思い切り引っ張った場合の平たい層の通過と、両唇を合わせただけの場合の楕円の層の通過
が感じられると思います。
平たい層の場合焦点はごく近くにあり一旦中心点に集まった空気は霧吹き器のように四方に散らばって行きます。
おそらくエッジではすでに広がっている空気が通過しているのでしょう、音としては「ビリビリ」「バリバリ」
感のあるハキハキとはしていますがどちらかというと荒っぽい音が出ます。
楕円の層の通過の場合焦点は遠いため、まだ中心点に集まろうとしている内向きの塊が通過します。
この場合音の立ち上がりはクレッシェンドで緩やかに広がって行きます。
音質は滑らかで太めの伸びやかな感じです。
ここではどちらが良いかという議論をしているのではなく、音の立ち上がりには両極がありそれを認識した上で
選択をし、使い分けてもらいたいという意で紹介しています。
音楽の表現ではいろんな感情・情景を音として伝えることを求められていますので、ビーム焦点の違いに限らず
音を追求し続けてください。
風の音パンフルート製作工房では柔らかく温かい素材を使った楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。
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