昨日梅雨の晴れ間を選んでパンフルート製作の最終工程であるニス塗りをおこないました。
パンフルート表面へのニス塗り作業は晴れの日の風が弱い日に外で行ないます。
現在製作している7台のパンフルートは全ての工程を終え仕上げニス塗り工程に入りました。
最後の最後まで条件作りには気を抜けないこだわりが必要です。
仕上がりを急ぐ気持ちが失敗を生んでしまいます。
下地作りはサンドペーパーをかけ表面の凸凹をなくし、スプレー塗料もできるだけ薄く吹き付けます。
パンフルートのニス塗りで注意しなくてはいけないことは、見栄えで塗り重ねるのではなく音優先でニスの量を決定
させることです。
確かにニスを塗り重ねるごとにパンフルートの音は固く鋭くなってハキハキした音の方向に向かって行きますが、反面
素朴感やほんのり感が失われて行くのも事実です。
私がこれまで他の製作者のパンフルートを見てきた感覚では4~5回塗りの分厚いニス層があるのがほとんどです。
当工房では上記の理由で2回の塗り重ねで終了しています。
できるだけ素材の持つ音の正確を引き出してやりたいからです。
パンフルート工房ではパンフルートの製作・販売を行なっております。
お問い合わせは080-5235-7664またはEメール・香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>までどうぞ。
調律道具販売・パンフルート修理・メール添削教室なども行なっております。お申し込みください。