パンフルートは不思議ですね。一つの管でいくつもの音程を出すことができます。
当図は半音に到達する角度約20°をイメージしております。 新製作のパンフルートにコルク・蜜蝋を詰め音作り。
標準型アルトパンフルートは3オクターブ+1(1オクターブは7音)の22管で組み立てております。
パンフルートの多くは竹製であり、竹の節間の直な部分を切り取って使いますのでもともとは貫通した穴があいて
おります。(節の部分は使わず切り捨てます)
竹管は音程に必要な長さの余裕をもって切りそろえてありますので、この底の部分に上写真のようにコルクと蜜蝋
を詰めて音階を作っていきます。
パンフルート工房軒先のブドウ棚にマスカットの実がつきました。8月の中旬頃から食べられそうです。
パンフルートの半音作りはこの底が詰まっている「閉塞管」であるからこそ出来る方法があるのです。
また、構造が単純で息の吹き付けもファジーであるためいろいろな形で半音を出すことができるのです。
広島パンフルート愛好会の先生の教えによると5つの方法があるそうです。
この楽器を傾ける方法は5つの方法の中でも最も簡単に半音が下がる方法ですが、傾ける時の支え手の移動距離
と所要時間により拍に乗り遅れる欠点もありますので工夫も必要となります。
半音は全音位置から唇で開口部を塞いでフタをかぶせていく形で音程を下げて行きます。
傾ける角度が少なければ塞ぐ量も少なく、音程も少ししか下がりません。
チューナーを使って確認しながらあなたの角度を決定してください。
半音下がる原理は正直なところ理解できていませんが、管内圧力の空気出口(間口)を絞り込むことにより霧吹き
形の起点での空気の流れ・圧力の変化に起因しているとおもわれます。
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