パンフルートの音質は管の素材の要因で決定されますが、歌口の形で少しは変化させることができます。
今回はパンフルート後ろ側大角度すくい角を見てみます。 すくい角を大角度に削り実験をしてみました。
パンフルートの音質はそのほとんどが管の素材と乾燥方法などの下処理の組み立てる前の段階で決定されており、
歌口の削り方一つでこれを大きく変えることは出来ませんが少しの可能性を求めて形を決定していきます。
パンフルート工房前雨上がりの朝。
パンフルート歌口のエッジ後ろ側のすくい角を大角度に削り取るとエッジの角は立ちリコーダー・尺八・ケナーと
同じような鋭角となります。
これら3者は直接エッジ角にビームをぶつけて空気の対流をおこして音を出して行きます。少しでも中心がずれ対流
が乱れると音はその時点で出なくなります。
パンフルートの場合は右上写真のように水平ラインから上になろうと以前に紹介した歌口の形5後ろ下がり型のように
下になろうと音は出ます。
パンフルートの場合はエッジにビーム中心をぶつける必要がないからであります。
パンフルート奏者のビーム吹き出し方向は5°~10°下方向に常に一定方向になります。
鋭角になることにより音は鋭くなります。
元々が固い音を持つ楽器であれば「固く・鋭く」とがった刺激的な音となります。
ここまで来るとパンフルートの「牧歌的」感覚がなくなるので削り取りには一考が必要です。
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