部屋の花が乏しくなり…

　最近、散歩に出かけたのは、いつであったか？
　即座には思い出せないが、部屋に残っている花は、散歩の途次、道端に咲く花をもらってきたものである。かなり賑やかに咲いていた花が、次第に萎んで心細くなっている。
　散歩にも出かけられないのは、心身の健康にとって、望ましいことではない。が、仕方ない。
　そのうち、部屋に花のない生活をすることになりそうだ。
　


　　　　




　　　　



　今日は、私より前から施設に入っておられるＮさんの99歳の誕生日である。本人の希望で、数人の仲間と一緒に食事会をすることになっていたが、施設の方から外出禁止、人との接触を控えるようにとの注意もあって、日延べはせず、食事会は取りやめとなった。
　ご本人曰く。「来年もあるから…」と。
　その心意気が、長寿の秘訣かと思った。

　私は、６月を迎えることができたな、とは思うけれど、次の誕生日を無事迎えられるかどうかについては、全く自信がない。何%かの確率で、生きているかもしれないとは思いつつ。

　とにかく、信じられるのは、今日というより、＜今＞だけである。