シデコブシの蕾は、かじかんだまま2月に入った。
雪と寒冷のため、花弁の、枯れ色になった部分は、とり除いてやった。(写真 上)
今月中に開花するかどうか?
日ごと、小さな変化を楽しみに眺めることになるだろう。
昨日の朝日新聞 『ニュースの本棚』 に、水木しげるさんが取り上げられていた。
■水木しげるの人生 作家、博物学者 荒俣 宏
<水木しげるさんは、漫画もおもしろいが、それ以上に座談の名手だった。何時間でも、おしゃべい
していたくなる楽しさがあった。一言でいえば、厳しい時代を生き抜いたにもかかわらず、どんな
経験をも幸福の材料に変える魔力があったのである。>
あまり深い根拠もなく、今まで、水木しげるさんに関心を抱かなかった。
食わず嫌いのようなものである。
が、『ニュースの本棚』で、荒俣宏さんの紹介文を読み、気持ちが動いた。
推薦された3冊から、1冊( 『わたしの日々』 )を選び、さっそく、アマゾンへ注文した。
今日、その本は、早くも届いた。(写真 下)
帯には、
カラーコミックで水木さんが語る。
極彩色の人生、
その日々の営みを。
付録:幼少時や戦地でも描き続けられた貴重な絵画作品を収録。 解説・南伸坊
と、記されている。
帯に書かれた文章は、折に内容と一致しなかったり、誇張表現があったりするけれど、この本の場合は、書かれているとおりであった。
幾度も、「ふふ」「うふふ」と、ひとりでに湧き出る笑いに浸りつつ、滋味あふれる内容に、心を打たれた。
水木さんの言葉を読んでいると、力んで生きることはないという楽な気分になる。
「なまけ者になりなさい」
「猫はカシコイ」
「屁のような人生」でいい、と言われれば、だれでもほっとするだろう。
しかし、決して自堕落のすすめではない。
心の持ち方の問題である。
南伸坊さんの解説は、いつもどおり面白かたった。
この本に掲載された水木さんの絵も素晴らしい。
昨日開催された<お別れの会>には、多数の参加者があった、とニュースが伝ていた。
なるほど、と思った。
上記の本を読んで、水木さんの魅力を、一部が理解できたので…。
(今晩さらに、水木しげるさんの本を追加注文した。
だが、その中に、妖怪漫画は、含まれていない。)
※ 別の内容で、まだ書きたいことがあるけれど、日を改めることにする。
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