ぶらぶら人生

心の呟き

茜色の空

2019-05-22 | 身辺雑記
 5時に目が覚めた。
 普段はそれから6時まで、朝の浅い眠りを楽しむのだが、今朝は目覚めと同時に起床した。
 日の出の時刻も早くなっている。それに、せっかく3食の食事を提供していただいているのに、家と違って、集団の暮らしなので、思いがけない出来事もあり、自分の思い通りの生活がいつも可能とは限らない。

 昨日を例にとれば、全く思いもかけない人の訪問を受けた。
 3階に入居されたTさんである。
 大昔、同じ職場にいた人である。大正末年の生まれで誕生日が来れば93歳になると話された。

 Tさんが80歳のとき、空港で偶然お会いしたことがある。
 その当時は第二の仕事をなさっており、仕事のために上京されるということだった。
 私は墓参のための上京で、年の差から考えると、73歳だったことになる。
 Tさんのように、80歳になっても、ひとりで上京ができるだろうか? と思ったり、80歳まで生きることがまず不可能だろうと、なんの根拠もなく考えたりしたものだった。

 そのとき以来の出会いである。
 Tさんは相変わらずお元気そうに見えた。お洒落な洋服にネックレス姿も、空港であったときと同じ雰囲気であった。
 「大腸ガンの手術をしたの。今は肺に転移して、治療中なの」
 と、風邪でもひいているかのように、さばさばと話された。
 達観の境地にいらっしゃるのであろうか?!

 それにしても、不思議なご縁である。


 私の時間でありながら、なかなか私の思い通りには操れない。
 ただ、茜色の空の広がる朝夕は、全く拘束のない自由な時間である。

 朝は自室の窓から日の出の空を眺め、夕食後には入浴の時間を少々遅らせ、ひとり廊下に出て、落日と夕焼けの空を眺めるのだ。



     
            5時02分

     
            5時10分


     
            19時09分

     
            19時10分
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