ぶらぶら人生

心の呟き

四国へ 4 (雨の高知)

2011-04-09 | 旅日記
 高松を発つ時から、雨の降り出す気配があった。
 やがて、本格的な雨となった。
 土讃線の車窓には、雨に煙る満開の桜や大歩危・小歩危の渓谷美があった。
 沿線には平野が少ない。高い崖の上に建てられた家が多く、生活の苦労を想像する。
 住めば都、なのであろうか。

 高知も雨であった。
 ここは、幾度も訪れた街である。
 観光名所は、ほぼ巡っている。高知城、桂浜、牧野植物園、紙の博物館など。
 お天気さえよければ、五台山に上がり、再び牧野植物園に行ってみたいと思っていた。
 が、生憎の雨となり、観光ガイドタクシーを頼った。
 運転手は、雨のことも考慮し、坂本竜馬記念館に案内してくれた。
 途中、生誕の地を紹介してもらった。今あるのは、勿論、碑のみである。

         

 車を走らせながら、坂本竜馬の生い立ちや経済的に恵まれた家庭であったことなど話してもらった。運転手は高知の人であり、ひとりでに、テレビでなじんだ土佐弁が混じるのを楽しんだ。
 風土は、言葉だけでなく、そこに住む人々の人となりにも、大きな影響を及ぼすものであろう。
 
 坂本竜馬記念館を訪ねるのは初めてで、雨の日には好都合であった。
 関連の資料が、多く集められている。
 運転手は、龍馬像のある丘に案内し、その足で、雨が降り風もある桂浜をも歩くことになった。幾度か訪れている地なので、格別の感慨もなく、時間つぶしの感、無きにしも非ずであった。

 宿泊先のホテル、日航高知旭ロイヤルにタクシーを着けてもらった。

 翌朝は、天気が回復していた。
 ホテルの部屋から眼下を見ると、龍馬が子供時代に泳いだ川として、前日紹介された川が、市街地を貫いてゆったりと流れていた。

    
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