座敷の広縁にある
テーブルの上に、
サンスベリアの鉢を置いて、
緑を楽しんできた。
買い求めたのがいつだったか
忘れてしまった。
もう10年は経つだろう。
手間のかからない植物で、
私のような大雑把な人間には
好都合である。
今夕、その鉢に、花を見つけて驚いた。
花茎は、いつからどのようなテンポで
成長したのだろう?
伸びた1本の花莖の周囲に、
白い花が咲いている。
サンスベリアは、葉を楽しむ植物だと思い込んでいたので、
思いがけないプレゼントをもらった嬉しさだ。
彼岸花を超小型にしたような花である。
インターネットで調べてみると、
花は、夕方から夜にかけて咲き、
朝には凋むという。
芳香があるとも書いてあったので、
夜、また鉢を覗く。
香を嗅ごうと努めなければわからないほどの微香である。
カーテンを開けると、
正面の空に、メロンのような月が出ていた。
サンスベリアの花とお月さま。
今日で9月、終わる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます