ぶらぶら人生

心の呟き

山口県立萩美術館 「浮世絵に見る風雅と風俗」展

2006-07-15 | 旅日記
 7月13日、山口で、用事を済ませた後、友人の車で、萩までドライブ。
 二つの市を結ぶ道は、快適なドライブコース。
 梅雨が明けたかと思えるような空の青さ、山際に盛り上がる雲の峰、夏山の木々の緑を眺めているうちに、萩に着いた。

 まず、山口県立萩美術館・浦上記念館へ。
 http://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/

 開館10周年を記念して、「雅/俗 浮世絵に見る風雅と風俗」と題した展示会が開催中である。前期・後期に分かれ、7月4日からは後期の作品が展示されている。
 もう10年? そんなに多くの歳月が経ったのだろうか、と不思議な気がする。開館以来、幾度か訪れているが、10年の日々が過ぎたとは容易に信じがたい思いがする。ふわふわと、時間が流れ去ってゆくばかり……。

 趣向を凝らした展覧会だが、展示作品中に、当館所蔵のものが多く、今までに観た作品がかなりあって、少々新鮮味は乏しかった。
 浮世絵を通して、江戸文化や、庶民生活の一端に触れることはできたが、深く理解するには、更に知識が必要だし、洞察力や想像力も必要なことだと思った。
 小さい文字の解説を読むのも、次第に苦痛になってきた。視力も、根気も、衰えてきているのだろう。
 しかし、そう欲張ることもないと、この頃は達観気味、諦観気味である。

 私にとって、特に物珍しかったのは、伊藤若冲「薔薇に鸚鵡」写真・パンフレットの、上部の絵)や鍬形斎の、諸々の「略画式」など。初めて眼にするものには新鮮味がある。
 常設館の、動物たちをあしらった陶器や浮世絵などの展示は、こじんまりまとまっていて、面白いと思った。
 古来、人間が動物たちと深くかかわってきたことも偲ばれて。

 展示室を回る前に、喫茶店に入った。コーヒー好きな私には、ここのコーヒーも、美味しかった。
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