ぶらぶら人生

心の呟き

「田園への誘い」展

2006-10-24 | 旅日記
 ふらりと電車に乗って、旅するのが好きである。
 松江まで行ってきた。
 島根県立美術館で開催中の「田園への誘い」展を観に。
 サブタイトルに、<バルビゾン派を中心に>と、ある。その前後の作品も展示されていて、かなり見ごたえがあった。
 ミレーやルソー、今回のポスターにも取り上げられていたトロワイヨンの作品、さらにはコローやクールベ等など。
 自然の風景は、心を和ませてくれる。自然と人間、更には牛、馬、羊、犬、鶏など動物たちとの関わりも、今回の絵ではよく描かれていた。

 第一展示室に入ったところで、一枚の絵に魅了された。
 ムリーニョの「悲しみの聖母」である。引き返しては、また眺めた。
 身近に置きたくて、<マグネット プレート>を求めてきた。(写真)
 ムリーニョは、17世紀のスペインの画家。他の展覧会でも、この作家の作品に心を奪われたことがあった。どこの美術館で、作品名が何であったかは思い出せないけれど。

 今回、展示された作品は、山形の「山寺 後藤美術館」の所蔵作品なのだそうだ。その名を聞いたことはあったが、山寺にあるのだとは知らなかった。
 山寺と知って、「?」と思った。というのは、山寺は曾遊の地だからである。そんな美術館があったかしら? と思ったのだ。
 もらってきたパンフレットを見ると、平成6年に開館した、とある。
 私が旅したのは、昭和40年代の昔だ。そこにあることを知らなくて当たり前だった。
 夏の暑い日だった。それでも、山寺は陽が翳ると、幾分涼しくなった。
 立石寺を真正面に眺められる旅館(当時はホテルと呼べるような宿泊施設はなかった)に、一泊した。
 思い出の中に佇むと、時間がしばらく停止する。
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