ぶらぶら人生

心の呟き

文は人なり、言葉も然り

2014-07-21 | 身辺雑記
 7月初旬、山口に出かけた時、書店で外山滋比古さんの本を見つけた。
 作者は、私より10歳も年上の1923年生まれである。
 お元気で、執筆を続けられているのを嬉しく思いながら、本を求めた。

 『大人の言葉づかい』 (KADOKAWA・2014年4月刊)

          

  人はことばで生きる。
  ことばがなくては生きられない。
  人間はことば次第である。
  「文は人なり」(ビュフォン)という、よく知られたことばがあるけれども、より広く、
  そして深い意味において「ことばは人」ということができるように思われる。

       (…… 略 ……)
  人は生身の顔のほかに、もうひとつ、ことばの顔をもっている。
       (…… 以下省略)     <ことばの顔――はしがきにかえて>より

 8章からなっている。

  第1章 大人の話し方のできる人・できない人
  第2章 敬語はむずしい
  第3章 武器としてあいまいな日本語
  第4章 得することば・損することば
  第5章 知性がバレることばの基本
  第6章 あなたのことばは、あなたの「履歴書」
  第7章 品性は「文書」にあらわれる
  第8章 ことばは礼節のあかし

 章題からも、本の内容をある程度想像することができる。
 とにかく平易な言葉で書かれているので、外山滋比古さんの話を聞いているような気分になる。
 そして、首肯する。

 ただ、私は、自身の吐露した言葉で、私自身が傷つき、恥ずかしくなることがある。
 人間ができていない、と。
 余生は、一言一言に、心をこめたいものだ。

 だが、老いからくる体調不良の日もあり、そんな時は言葉も乱れて品性を欠き、自己嫌悪を深めたりする日常である。
 日々反省。
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