河口の部屋から帰り、
庭を一巡りする。
と、思いがけない発見!
野生えしたクロガネモチが
花をたくさんつけているのだ。
もともと、どこからか種が飛んできて
次第に大きく育った木なので、
関心もなく、見過ごしていた。
が、一昨年であったか、
秋、赤い実が数個なっているのに気づき、
急に関心を高めた。
実がなるということは、
花が咲くはずであると。
庭師のOさんに、木の名を尋ねたところ、
『クロガネモチ』だと教えてくださった。
しかし、昨年は、花も実も、目にしなかった。
年々、7月の剪定の際、
丈も枝も短く剪ってしまわれるので、
花に恵まれないのだろうか、と思っていた。
今年も、木は枝を大きく広げて
存在感を示している。
狭い裏庭で。
遠目に眺める限り、
花は木の葉の色に負けて、
目立たない。
が、近づくと無数に小さな花が咲いている。
単純だが、幸せ気分!
花が咲いたということは、
赤い実がなるということ。
秋が楽しみである。
クロガネモチは、
その名に、<金持ち>の意を含み、
縁起がいいのだとか。
年金暮らしは金持ちには縁がない。
が、花や実を眺められるだけで
心が金持ちになった気分である。