就職試験は面接だけ

2012-11-11 12:08:11 | サラリーマン人生
 サラリーマン人生の出発点は就職試験がありますけれど、 僕が高校を卒業した昭和37年と言えば集団就職真っ盛りの時期でした。 日本の景気は上向き、社員を募集する会社の担当者は全国の学校に出向きその場で面接を行い採用を決めて行く。 そんな時代でした。

 僕が最初に就職面接を受けたのは「富士通」さんでした。 同級生3人が学校にやって来たリクルーターの面接を受けましたが、他の2名は採用され、僕は何故か不採用。 今にして思えば「東京の工場は嫌だ、(栃木だったか茨木だったか)静かな地方の工場が良い」そんな希望を述べる僕にリクルーターは採用を躊躇ったかもしれないです。

 最初の就職面接に落ちた後、そんなに悄気た意識は無いのだけれど、家では母親が心配してましたから、僕の表情は落ち込んでいたのかな?

 そんなこんなの後、 2度目に就職試験(と言っても面接だけ)を受けたのが高田馬場駅近くに本社工場のあった東亜電波と言う訳です。 会社見学と面接には学校の専門教科を担当する先生が付き添ってくれました。 木造1・2階建の建物の会社でしたけれど、作っている製品(通信用測定器)の顔ぶれを見て即座に気に入りました。(Topの写真は歪率計等が写っていますが、東亜電波の製品ではありません、まあこんな感じの製品をこんな感じの作業環境で製造・調整していた、その雰囲気を味わってもらおうと、WEB上の画像を使わせてもらいました)


 僕が気に入っても相手が気に入ってくれなければ就職出来ませんけれど、 その日に人事担当課長の面接を受けて入社は即決しました。 後日、北海道や青森そして九州の学校にまで技術系の課長や係長クラスの社員がリクルートに廻り、その場で就職の面接・試験がなされたと同期入社した仲間から話を聞きました。

 現在の就職活動は50社~100社にエントリーの履歴書を送ってもなかなか内定が貰えない。 ”WEBでエントリーした後で面接の場に呼ばれるだけでもラッキー” そんな状況だそうですが、それとは比べ物にならない簡単な就職先決定でした。 
コメント