ホームステイやら留学やら

2012-11-03 11:21:22 | タナカ君的日常
 昨日のキノコ鍋を食べる集いにはキルギスタンから1週間ほど前に日本に到着し、これから日本語学校で言葉を学び、ついで日本の大学へ進学する希望を持つ若者をショージ君が連れてきた。 18歳の男の子なら食べ盛りだろうと、いただきものの鹿や猪の他に肉屋さんからカルビやら鶏肉やらイスラム圏のタブーに触れない様に豚肉を除いた充分な量の肉も買って来てあったのに、肝心の若者の食欲が今一つ、白いご飯もほとんど手を付けないし、 肉も足りないどころか余ってしまった。 僕たちは御代わりして食べたきのこ汁のお椀も彼の御椀は1杯目さえ空にならない。 心配になって理由を聞くと「昨夜は3時過ぎまで起きていて、今は食欲より、眠い状態だ・・・」そんな返事。

 ホームステイを受け入れる側は良かれと思う食事等を用意しても食文化の違いなどで、常に満足してもらうことは出来ない。 「留学生を呼んだ時に、刺身や海の幸を出して歓待したつもりだったけれど、喜んで貰えなかった」そんな話も随分と以前に聞いた記憶があるし、今年の夏にキルギスタンからの留学生の家にホームステイに招かれて行ったショージ君の体験では、出された子羊1頭の料理、中でもそのままの形で出て来た羊の頭蓋骨(Top写真の黒い奴 )にへばりつく肉や脳髄なんか「とても手が出せなかった」そんな話も聞いたばかり。


 これから留学生活を始める若者にとって、学校での勉強もさる事ながら、食文化が異なり、言葉もほとんど通じない、そんな環境での、これから何年か健康を維持し生活して行く。 その生活体験だけでも後の人生を歩む時の貴重なパワーとして身に付くと信じたいものです。


 しかし「一緒にホームステイに行きませんか?」 そう誘われても、何でも食べられる俺じゃないから、今日の事を思うと「一緒に連れてって下さい、お願いします!」と、 気軽には言えないなと思いましたよ。 だって、「出した料理に手を付けない」 それだけで受け入れ側に、こんなにも心配掛けちゃうんだもの。

 
コメント