GASLANDを観て落ち込んでます

2012-11-15 20:28:10 | タナカ君的日常
 最近「アメリカ国内の頁岩(シェール)層から採取される天然ガスの産出量がサウジアラビアあたりのそれを越える様になるだろう」そんな内容のニュースを新聞で読んだ記憶がある。 その時は「そりゃ凄い、日本の秋田県あたりでも埋蔵されているらしいし、 原子力に頼らなくても経済活動に必要なエネルギーは暫く何とかなるかな?」 そんな楽観的な気分になったりもしたけれど、 今夕再放送されたNHKの番組 ”BS世界のドキュメンタリー・「ガスランド~アメリカ 水汚染の実態~」”を見て暗澹たる気分になって、落ち込んでいる。

 本のページ(漢字では:頁)の様に薄く積み重なった岩石(頁岩:ケツガン)層に含まれるガスを採掘するには地面をボーリングして鋼管を通して頁岩層に水を高圧で送り込み頁岩をバラバラに砕く形でその層に閉じ込められていたガスを採掘するそうだ、それによって地表にもガスが漏れだして周辺の大気を汚染するのは序の口。 頁岩層を破砕するために鋼管から地中に送り込まれるのは単純な水では無く、各種の化学物質の水溶液を混ぜて使うのだそうで、 聞いてビックリだが塩酸、XXホルムアルデヒドなんて危険極まりない物が各種混ぜられているとか。 そんなのを地中に送り込んだら地下水が汚染されるのは当然だろうと思うのだが... それゆけドンドンのアメリカで、採掘業者、そのロビイスト達、はては環境保護を推進すべき行政機関の部局の人間までもがガスの採掘推進に邁進している様子を伝えていた。

 便利で豊かな生活を送ることに慣れてしまった人間、手に入るエネルギーを使って農業生産も増大させて多くの人口の食料を賄ってきた。 いずれは何かの条件が欠け落ちて今のような人間の好き勝手な活動や人口増加は制限を受ける事になって当たり前だろうと常々思ってはいるけれど、 それにしても「今夜の俺の気分の落ち込みは何だろう?」 「チョット落ち込み過ぎだぞ!!」 「本当にTV番組の影響だけかな~?」 と悩んでいます。 
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