白馬乗鞍岳ハイキング

2009-08-17 22:39:09 | 国内旅行と山歩き
 5時半頃に目を開けて、隣の布団の妻に 「天気良さそうだけど、 どこか歩きに行ってみる?」 と声を掛けると 「行ってもいいわよ!」 と半分眠そうな声で答えてきた。 目的地は行き当たりバッタリに栂池から白馬乗鞍岳に決定。 ケーブルカーを使って高度を稼ぐのだから、気楽な散歩と決め付けて、朝食も軽く食パン一枚食べてお終い。 朝食後も直ぐに出発せずに、先月末に雨飾山登山以降2週間以上もの間、洗わずに履き続けて来たジーパンの洗濯をして干したりと、 まったく山登りに出発する心意気の欠如したままの出発です。  装備は雨具と山頂で温かいコーヒーでも飲めるように、お湯を入れたテルモスとコーヒーやお茶のパック、 下山後に入浴するための替えの肌着とタオルを持ちました。 昼飯は途中のコンビニでおにぎりと蕎麦を仕入れました。

 栂池のゴンドラとケーブルカーを乗り継いで、ビジターセンターに登山計画書を提出して歩き始めたのが9時10分。 天狗原までは根曲がり竹を切り開いて整備された登山道のひたすら登り。 平坦な地形で木道が設けられた池塘のある天狗平では、あやめが咲き残り、花を落とした綿スゲが白い綿毛に変化する前の状態で並んでいたりしてました。 天狗平らから乗鞍岳へは大きな石がゴロゴロしている急な一気登りの道をくたびれ気分でユックリと登りました。 ルートの一部では雪渓の上も歩き北アルプス気分も満喫、 そして目出度く11時40分、乗鞍山頂の細長い四角錐状にセメントで固められたケルンに到着しました。 三角点はそれより少し低い手前にありました。 山頂ケルンで休憩を取り始めたのですが、妻は白馬大池に行きたい気分をモロ出し。 仕方ないので付き合ってもう少し前進することにしました。 しかし、歩き始めて百メートル程度で前方に大池と赤錆色に塗った山小屋が見えてきました。 そこからは妻は一人で小屋まで行って来る事になり、戻ってくるまでの40分程の時間、僕はその大池が見渡せる少しルートから外れた平べったい大岩でトカゲ休憩してました。 そして眼前の朝日岳、雪倉岳、三方境を眺めながら、昔、そこを一緒に歩いた、今はもうこの世に居なくなってしまっている職場の先輩だった入月さんの事を思い浮かべたり、有峰から黒部五郎へのルートのどこかを昨日から歩いているはずのSさん夫妻のこと等も。

 小屋まで行って戻って来た妻と残しておいたテルモスのお湯を全部使ってお茶を飲み、山頂を後に13:20下山開始、 昼飯も果物も、そして水も沢山消費したので、荷物は大分軽くなりました。 下りはやはり楽チンで、 上部のケーブルはパスして林道を歩いてゴンドラまで下りました。 その林道は緩い傾斜で何度もジグザグを繰り返す道で決してお勧めの道ではありませんが、”アサギマダラ”がフワフワ感のある特有の飛翔を見せながら飛び交っていましたので、蝶が好きな人には興味深い道かもしれません。  最後はゴンドラ駅の下方にある温泉施設”栂の湯”を利用しました、 ゴンドラ利用割引と高齢者割引の併用で割安に入浴出来たので大儲けした気分です。 汗を流して下着も着替え、さっぱりした気分になって帰ってきました。 

 とまあ、「最高な一日でした!」と書きたい所なのですが... 実はザックの底に突っ込んでしまったカメラを家に忘れたと思って写真が撮れなかったのです。 最初は妻の携帯電話のカメラで仕方なく撮影しはじめたけれど、それも5枚程撮影したら電池切れ。 山荘に戻ってから家の中、車の中、玄関周辺と探しまくった挙句、自分が背負っていたザックの底のビニール袋に包まれたカメラが見つかり、そのお粗末振りを妻になじられて一日が終わりました。


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