家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ブラインドネス」・・・(596)

2010-09-25 00:35:59 | Weblog
「ブラインドネス」BLINDNESS
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア、アリス・ブラガ、ダニー・グローヴァー、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、ガエル・ガルシア・ベルナル、サンドラ・オー、木村佳乃、他
2008年・カナダ=ブラジル=日本・121分<レンタル>

<STORY>
始まりは一人の日本人男性だった。突然目の前が真っ白になり完全に失明する謎の伝染病は、彼の発症を皮切りに爆発的な勢いで拡がっていく。有効な治療法のない中、政府がとった政策は感染者の強制隔離だった...

いや~深くて重いですね~...ただ、もっと鬱作品かと思ったらそうでもなかったのがちょっと救いでした。
突然目が見えなくなる。しかもそれが感染していく、っていう設定は観る前はどうってこともなかったのですが、実際観てみるとめちゃくちゃ怖いです!
効果として、画面が真っ白になったりピントをぼやかしたりっていうシーンが結構多くて
たまたま私が最近ちょっと目の状態が良くなかったこともあって(笑)非常に怖さを感じました。

メインの話は感染者を隔離した病院での人間ドラマで、一人だけ目が見える主人公(ジュリアン・ムーア)が目の当たりにする、極限状態で理性を失い欲望をむき出しにしていく人々を描いています。
ここでの、極限状態で秩序を失った人々を描くというのも一つのテーマではあると思いますが、もう一点、途中で教会(?)が出てきて目隠しをされたキリストなどのことが話に出るのですが、そういう宗教的な側面も持っているような感じがしました。
(まぁ元々アメリカ映画は宗教的なテーマを持った作品多いですけど...)
目が見えなくなった人々の中で一人だけ目が見えるっていうのはある意味「神」の存在のメタファーなのかな~などと思いながら観ておりました。
まあだからと言ってどんなメッセージ性があるのかは私にはさっぱりわかりませんが...(笑)

ラストはこのどっちかだろうと思ってた2つを合わせたラストでした。
こういう風にするしかないよな~と思いながらも、あっ!と驚くようなラストを見せて欲しかったな~という気もします。
隔離病棟でのシーンは嫌な気分になるところもありますが、全体的には思っていたほどの鬱作品でもなかったです。
エンターテイメント性は高くないですが、なかなか興味深い作品でした。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nocci)
2010-09-26 01:24:10
こんばんは。
正直見ていてつらい映画でした。
でも、宗教的な意味合いも含めていろいろと考えさせられる映画ではありました。
もう一度は見たくはありませんが・・・
J・ムーアがすっぴんでの熱演でした。
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Unknown (ONE OF THE BROKEN)
2010-09-27 01:14:42
nocciさん>
こんばんは。
人間というものを描いた
非常に深みのある作品だとは思いますが
私ももう二度と観たくはないですね(笑)
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おじゃまします (ピロEK)
2010-10-13 22:57:38
おじゃまします。
結構前の鑑賞で、内容はあんまり憶えていないのですが、嫌な映画だったなぁという記憶があります。
私のブログの当時の配点で3点弱(5点満点中)なのであんまり気にいった作品では無かったようです。
ただ、最近よりも当時の方が配点が厳しいと思います。そんなにダメだったという記憶も無いですかね。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
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Unknown (ONE OF THE BROKEN)
2010-10-15 21:10:49
ピロEKさん>
そうですね~確かに観ていて気分の良い作品では無かったですね。
個人的には悪い作品では無かったと思いますが
日本人キャストはいらなかったです(笑)
色んな人種を出すこともきっと意味があったんでしょうけど...
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