家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

追悼 2006・3・25

2006-03-28 22:42:45 | Weblog
映画監督のリチャード・フライシャー氏が亡くなられました。

有名なところでは「トラ・トラ・トラ!」や「ミクロの決死圏」なんかを手がけられていまして、私はおそらくこの監督の作品は観たことないだろうなぁ~と思っていたのですが...調べてみたら何本か観てましたね~自分でも驚きました。
ちなみに...チャールズ・ブロンソン主演の「マジェスティック」、チャールトン・ヘストン主演の「ソイレント・グリーン」、ジョージ・C・スコット主演の「センチュリアン」の3本です。

リチャード・フライシャーといえば、私が子供の頃にはすでに巨匠と呼ばれるような存在で、長らく名前を聞くことが無かったのですが久々の話題が訃報でとても残念です。

ご冥福をお祈りします。

閑話休題

2006-03-26 23:55:31 | Weblog
すいません。
風邪をひいておりまして、体調がよくありません。で、Blogの更新はしばらくお休みさせていただきます(ちなみにウチのホームシアターは納戸を改造したものなので快適性に難アリのため、映画も観てません)。

で、今日は撮りだめしてあったテレビアニメの「BLOOD+」を観てました~。
ストーリーは...
”戦争”を作品テーマに、過酷な運命を背負った主人公・音無小夜とそれを囲む登場人物たちが歴史の闇に潜む異形の生物<翼手>を追って、沖縄を舞台のはじまりに世界を駆け巡るハイパーアクション・バトルロードムービー
...といった感じのホラー・アクション(一応ヴァンパイアもの?)です。

普段あまりアニメは観ない方ですが、さすがに日本のアニメはクオリティも高いし見ごたえありますね~...あと、音楽でハンス・ジマー(「バックドラフト」「テルマ&ルイーズ」etc.)が関わってるのはビックリしました!

DVDのお話

2006-03-23 02:14:23 | Weblog
気がつけば、おかげさまでDVD鑑賞記も99回を数えました(次回100回目は「ソウ2」の予定です)。

で、久々に雑談でも...今日は「スターウォーズ エピソード3」のDVDを買いました。新品で1995円(半額!)でした。
最近は、今回のように投売りでメチャクチャ安くなったり(ネットでも6~7割引のバーゲンとかありますね~)廉価版で安くなったり...あと中古もありますが...とにかく新品でDVDを買うのがバカバカしいですよねー。メリットと言えば早く観れる以外に無いのでは?

ってなわけで、最近は本当にDVDを買う枚数が減りましたねぇ~...買うとしてもほとんどが廉価版か中古です。今回買った「SW3」も”中古で安くなったら...”ぐらいに思って買うのを保留にしてたのが新品で半額なんて、ある意味ショックでした(笑)

とりあえず次は「ランド・オブ・ザ・デッド」が中古でもいいので安くなるのを待ってます(笑)「サランドラ コレクターズ・エディション」はさすがにマイナーすぎて中古には出てこんやろうなぁ~...

映画の感想・・・(99)

2006-03-21 23:17:25 | Weblog
「ブラザーズ・グリム」監督:テリー・ギリアム/出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、他/2005年・アメリカ=チェコ・117分<レンタル>

童話の原作者として知られるグリム兄弟を主人公にしたファンタジー。19世紀初め、フランスが占領するドイツで、悪魔ばらいと称して詐欺をはたらく兄弟が、呪われた森に住む本物の魔女と闘うことになる...

「バンデットQ」「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム監督作品...テリー・ギリアムお得意の”ダーク・ファンタジー”です。

...決して悪くは無いんですよ...このテのファンタジーがキライでないなら...
私はギリアム作品全てを観ているわけでは無いのですが、何と言うかテリー・ギリアムらしくないというか(笑)結構直球勝負の作品で、良く言えば「まっとうな娯楽作品」悪く言えば「可も無く不可も無く」といったところでしょうか?

もしテリー・ギリアムの作品を観たことなくて、今作を観ようという人がいたら、できれば過去の監督作品を観た方が良いと思いますよ。
ギリアムも参加していたイギリスのコメディ・グループ”モンティ・パイソン”の「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」が個人的にはお薦めです。

映画の感想・・・(98)

2006-03-19 15:08:40 | Weblog
「ザ・インタープリター」監督:シドニー・ポラック/出演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、他/2005年・アメリカ・118分<レンタル>

アフリカのマトボ共和国。独裁的な大統領ズワーニが治めるこの国では、民主化を目指す多くの活動家の命が奪われていた。マトボ生まれのシルヴィア・ブルームは、ニューヨークの国連本部で通訳として働いていた。ある日、彼女はズワーニの暗殺を企てる会話を偶然聞いてしまう。すぐ当局に通報したシルヴィアだが、身辺に不穏な動きを感じるようになり、恐怖に震える。彼女の安全を守るためシークレット・サービスがつくようになる。しかし、その中の一人ケラーは、シルヴィア自身が共謀者ではないかと疑い始める...

名匠シドニー・ポラック監督作品。この人は割りと色んなタイプの作品を撮る監督ですが、こういうサスペンス系の作品がやっぱり良いですね~。

ストーリーはたまたまマトボ大統領の暗殺計画を知った通訳が事件に巻き込まれ命を狙われるという、まぁありがちな話ですが、この作品が変わっているところはニコール・キッドマン演じる通訳のシルヴィアがマトボの出身であり、この独裁大統領に対して恨みを持っているという点です。

で、もちろんサスペンス・スリラーなのですが、このシルヴィアとショーン・ペン演じるシークレット・サービスのケラーは共に愛するものを失ったという共通点を持ち、最初は反発しあうのですが徐々に心を通わせていきます。そして最終的には人間ドラマとして終わっていきます。

ショーン・ペンは良い役者になりましたね~...まぁちょっとダメ中年的な役が多いですけど(笑)。ニコール・キッドマンはどうなんでしょうか?特に悪いとは思いませんが基本的に良い評価は聞きませんね...とりあえず美しさは群を抜いてますけどね(笑)

吉田秋生のまんが「BANANA FISH」の番外編に「光の庭」という凄く良い作品がありまして、その「光の庭」の解説で作者自身がテーマを”鎮魂と再生”だと語っていました。個人的には今作と通じるところがあるように思います。

”鎮魂と再生”これこそがこの「ザ・インタープリター」の本当のテーマなのではないでしょうか?


映画の感想・・・(97)

2006-03-18 02:32:59 | Weblog
「南極日誌」監督:イム・ピルソン/出演:ソン・ガンホ、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、他/2005年・韓国・115分<レンタル>

南極の到達不能点を目指す6人の探検隊。彼らは80年前のイギリス探検隊によって書かれた日誌を発見するが、その後日誌に書かれているアクシデントに次々と遭遇し...

「シュリ」「JSA」のソン・ガンホ主演。
う~ん...ホラー?スリラー?サスペンス?監督は「シャイニング」を意識したそうな...確かに雪(氷)に閉ざされた空間で精神に異常をきたす(というかとり憑かれるわけですが)というストーリーはなるほど、そんな感じです。
しかーし!この作品イマイチよくわからんなぁ~...冒頭なんかは結構ワクワクさせてくれたんですけどね~。

過去ソン・ガンホの出ている作品は何本か観てますが、初ハズレではないですかねぇ~...「シュリ」「JSA」「殺人の追憶」はなかなか良い作品だったのに~。

とりあえずお薦めはできないっすねー。韓国映画が好きなら試しに観てみてもいいかもしれませんが、あまり面白い作品とは言い難いです...。

映画の感想・・・(96)

2006-03-13 02:29:59 | Weblog
「シャッフル」監督:マイケル・フェイファー/出演:ジャド・ネルソン、ジェニファー・カーペンター、他/2005年・アメリカ・90分<レンタル>

古アパートに住む住人が次々に怪死していく謎を追ったサスペンス・ホラー...

すごいオーソドックスなサイコ・サスペンスです。

一応ヒネッてますけど、途中で何となくわかります...私がわかったくらいなので誰でもわかるでしょう(笑)だから、ある意味ヒネりも何も無いともとれますね~当たり前すぎ。
一番犯人として面白くない人物が犯人で、途中でカラクリがわかってしまうのはちょっといただけませんなぁ~...その部分をもっと上手くやれれば衝撃的なラストになったかも?

さらに最後の最後にとってつけたような(笑)ドンデン返し(?)もありますが、まぁ暇な人は観てみれば?程度の作品です。
個人的には久々にジャド・ネルソンが観れたことだけが収穫でしたー(笑)

映画の感想・・・(95)

2006-03-10 23:46:24 | Weblog
「スラッシュ!」監督:ニール・サンドストローム/出演:ジェームズ・オシェア、ズレイカ・ロビンソン、スティーヴ・レイルズバック、他/2002年・アメリカ=南アフリカ・90分<レンタル>

有名になることを夢見て活動しているバンド“SLASH”。ボーカルのマックを筆頭に、5人のメンバーは、マックの祖母の葬式に出席するために14年ぶりに帰郷。しかし、それが悲劇の始まりだった...

若者がどんどん殺されていく(笑)「13金」タイプのスラッシャームービー。

「スペースバンパイア」のスティーヴ・レイルズバックが出演している以外は特に見所も無い(苦笑)B級ホラーですね~...まず主人公とヒロインのルックスがダメです、かといってルックスの良い役者が出てるのか?と言われれば”う~ん...”って感じです、華が無いです。
後は犯人が誰かわからなくしようとして、奇妙になりすぎてるのも×。
それに犯人もちょっと反則スレスレって感じだし...まぁ何にしても特に観る必要のない1本だということだけは断言します(笑)。

映画の感想・・・(94)

2006-03-10 01:24:44 | Weblog
「悪魔の墓場」監督:ホルヘ・グロウ/出演:レイ・ラヴロック、クリスティーヌ・ガルボ、他/1974年・イタリア=スペイン・94分<レンタル>

害虫駆除用の音波に反応して墓地から蘇った死体が、次々に人々を襲って内蔵を食い荒らしていく。襲われた人もゾンビと化し、その恐ろしい事態は広がっていった...

約20年ぶり!に見ました。改めて見直してみると新たな発見がいくつかありました~。
まず今作はジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のリメイク的な内容だったんですね~...最初のゾンビが現れるシーンから衝撃的なラストまで「ナイト~」のテイストが所々に感じられました。
もう一つはこの作品は単なるホラーではなく「現代の文明(機械化)社会への警鐘」的な側面を持っていることです...まぁ”側面”と言うにはかなり露骨過ぎますかね(笑)主人公が車や公害の溢れる都会から自然の多い田舎へやってくる対比や、その田舎で導入された最新の害虫駆除の機械が死体を甦らせてしまうところとか...ちょっとメッセージ性が前面に出すぎてるきらいはありますが、そういう意味でも特徴的ではありますね。

特殊メイクがちょっとちゃっちいですが(笑)全体的に不気味な雰囲気が出ていてなかなか良いですね。結構”怖い”って思わせてくれる一本です。

映画の感想・・・(93)

2006-03-09 00:08:27 | Weblog
「ウエスタン」監督:セルジオ・レオーネ/出演:クラウディア・カルディナーレ、チャールズ・ブロンソン、ヘンリー・フォンダ、他/1968年・イタリア=アメリカ・167分<レンタル>

荒野の駅に降り立った、ハーモニカを持つ謎の男が3人のならず者を射殺した。その頃、再婚相手を待つ農場主一家が、殺し屋フランク一味に虐殺され、その罪は無法者シャイアンになすりつけられる。一味はさらに、到着早々にして新妻から未亡人となったジルの命をも狙うが、そのたびに“男”に邪魔されていく...

名匠セルジオ・レオーネ監督作、マカロニ・ウエスタンの最高傑作との呼び名の高い傑作です。
私が生まれる前に撮られた映画ですが、恥ずかしながら今回初めて観ました。
ハリウッド製のウエスタンが叙情的なのに対し、マカロニ・ウエスタンは何と言うかギラギラした暴力的な感じが良いっすね~。

今作は3時間近い長さなんですけど、一つ一つのシーンも長いです。冒頭にブロンソン演じる”ハーモニカ”と3人の殺し屋の決闘シーンがあるんですけど、この長さ、この時間の使い方はある意味衝撃でしたね(笑)。
ドラマ部分は長いのですが決闘シーンは”あっ!”という間に終ります。このメリハリが何か良い感じですね~ガン・アクションはどれもカッコいいです。

特に良いのはヘンリー・フォンダ演じる”フランク”の登場シーン!これはカッコいいですね。あとヘンリー・フォンダって善人のイメージがあったんで悪役って違和感あるかな?って思ってましたがそうでも無かったのはよかったですー。
もう一つは、やはりハーモニカvsフランクの決闘シーンからラストまでは本当に素晴らしいですね。新しい時代の訪れを象徴する、汽車がやってくるラストシーンは感動的です。

あと特筆すべきはやっぱり、エンニオ・モリコーネによる音楽ですね。これも本当に素晴らしいです。普段劇中音楽に耳が惹かれることってそんなに無いんですけど、今作においては監督・役者と並ぶ重要な要素と言っても過言ではないと思います。

あとクレジットを見て驚いたのですが、原案でダリオ・アルジェントとベルナルド・ベルトルッチが関わってたんですね~初めて知りました。