家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「REC/レック」・・・(484)

2009-08-29 00:11:07 | Weblog
「REC/レック」REC
監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
出演:マニュエラ・ヴェラスコ、フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ、カルロス・ラサルテ、パブロ・ロッソ、ダビ・ベルト、他
2007年・スペイン・77分<レンタル>

<STORY>
TV局レポーターのアンヘラは消防士への密着取材中、あるアパートを訪れた。老婆が暴れているらしく、消防士や警官らが取り押さえようとするが、老婆は逆に警官に噛み付いてしまう。なんとか襲われた警官を助け出し、手当てのためにアパートの外に出ようとすると、出入り口はなぜか警察によって封鎖されていた。このアパートには何があるのか? そしてアンヘラたちが回し続けるカメラには、恐怖の一夜が映し出されることになる...

よくできた作品ですね~...スペイン製の低予算ホラーですが、完全にアイデア勝ちしております。
P.O.V.(主観カメラ)で撮影されてるのですが、「クローバーフィールド」や「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」と違い、本当にカメラ1台だけで撮影されてます。
まぁその辺は設定上(プロカメラマンがプロ用機材で撮影)の違いなんでしょうけど、そのぶんフェイクドキュメンタリーとしては他の作品より緊張感・臨場感が上ですね。

正直言って今まで観たP.O.V.作品は「撮影し続ける」理由がイマイチ希薄に思えましたが、今作はその点も無理が無かったように思えます。
「何かが起こってるけど何が起こっているかわからない」感じはおそらく低予算が故だと思うのですが、却ってそれが功を奏していて怖さが増してますね。

一つ難を上げるなら、ラストの”理由づけ”ですかね...どうせ完全に理由を明かさないのであれば中途半端に原因を作らないで、もっと意味不明のまま終わっていっても良かったかと思いますね。

もうリメイク版のDVDも出てるので今さら感はありますが(笑)とにかくオススメです!
すべてのホラーファンは観るべき作品です!

「ゴッド・ランド」・・・(483)

2009-08-22 02:24:21 | Weblog
「ゴッド・ランド」CONSPIRACY
監督・脚本:アダム・マーカス
出演:ヴァル・キルマー、ゲイリー・コール、ジェニファー・エスポジート、他
2008年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
イラク戦争から帰還した元海兵隊員マクファーソンは、戦争のトラウマから屍のような生活を送っていた。そんな彼を心配した戦友が熱心に仕事を斡旋する。彼は戦友のいるアリゾナへ行くことを決意した。しかし、たどり着いた街では戦友の存在を知るものは誰1人としていなかった。巨大な陰謀の陰を感じたマックファーソンは真実を暴くために1人立ち上がった...

え~基本的には「ランボー」ですね~
似たような話だな~とは思ってましたが、シャワー室で無理やり体を洗われるシーンがあったので、多少なりとも影響は受けてるでしょう。
アマゾンのレビューではスペンサー・トレイシー主演作品のリメイクであるとの書き込みがありましたが、これは確認できませんでした。

一時期はそれなりの役を得て、人気のあったヴァル・キルマーですが、最近はB級俳優って感じですね~...マイケル・パレやルー・ダイアモンド・フィリップスなんかもそうですがやはり人気を維持していくのも至難の業なんでしょうね。

それはさておき...舞台が新興の田舎町ってこともあって西部劇っぽくもあります。
ということは「ランボー」もある意味西部劇の現代風リメイクって感じでもありますね...なるほど~いまこのブログ書きながらそのことに気づきました(笑)

流れ者が町を牛耳る悪徳保安官と戦うという、まあ使い古されたフォーマットではありますが、勧善懲悪は個人的にはキライではないので小品ながらそんなに悪くは無かったと思います。
ちょっと細かい設定が詰め込み過ぎかな?とは思いますが(主人公が戦争のトラウマで銃が撃てないとか...最後は結局撃ちますしw)まあまあのアクション映画だと思います。

「デトロイト・メタル・シティ」・・・(482)

2009-08-16 11:06:24 | Weblog
「デトロイト・メタル・シティ」DETROIT METAL CITY
監督:李闘士男
原作:若杉公徳
出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、細田よしひこ、岡田義徳、松雪泰子、ジーン・シモンズ、他
2008年・日本・104分<レンタル>

<STORY>
お洒落な渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て上京した心優しき青年・根岸崇一は、なぜかデスメタルバンドのギターボーカル、ヨハネ・クラウザーII世として活動することになり...

人気ギャグマンガ「デトロイト・メタル・シティ」の実写化作品。
主演は、マンガの実写化と言えばコイツ=松ケンです(笑)
最近あまりマンガは読まなくなってまして、この作品も映画化されてから原作を読みました。
バンド・音楽といったものがテーマになってますが、基本はスラップスティックコメディなので誰にでも楽しめますし、実際このマンガは非常に面白いです。

で、映画の方ですが...まあコメディ映画ですので、あまりアレコレ言っても仕方が無いとは思いますが(笑)基本的には原作人気に便乗した作品の域を出てないですね~
もちろん原作がほとんど一話完結のお話なので2時間のストーリーを作り上げること自体無理があるのかも知れませんが、それにしても短いギャグを繋ぎ合わせたぶつ切り感は否めないです。

気軽に楽しめますし、レンタルで観るなら良いかと思います。
そういう意味では2時間ドラマでやれば良かったんじゃないですかね~...まぁそうなったらさすがにジーン・シモンズは出せないでしょうけど...
ご多分に漏れず(?)ちょっとほっこりさせるお涙頂戴的な展開になっていきますが、まあこの辺はもうしょうがないですかね?

「突撃!博多愚連隊」・・・(481)

2009-08-13 23:13:05 | Weblog
「突撃!博多愚連隊」ATTACK! HAKATA STREET GANG
監督・脚本:石井聰互
出演:志水正義、八谷富夫、清末裕之、泉谷しげる、他
1978年・日本・67分<レンタル>

<STORY>
偶然にも一丁の拳銃を手にした1人のチンピラ。彼はやがて無数の暴力団員と警官隊を敵に回し、仲間と共に幼稚園の一室に籠城すると、強大な世界の圧力に無謀な戦いを挑むのだった...

「狂い咲きサンダーロード」の原型のような作品ですね。
まぁ相変わらずの石井節と言いますか(笑)孤独感・焦燥感が画面から溢れてくるような破滅型の作品です。

ただ「狂い咲き~」ほどの作品では無いですし、中途半端な長さが災いしてか?短編よりも面白くなかったです。
あとセリフが聞き取りにくいですね~...ただでさえ方言(博多弁?)でわかりにくいのに、録音状態が良くないためほとんど何を言ってるのかわかりませんでした。

石井聰互という監督の歴史を知るうえで、観ておくべき1本だと思いますが
一映画作品としてはそんなに面白い作品ではないですね。

※今作とは直接関係ありませんが「狂い咲きサンダーロード」で主役を演じた俳優の山田辰夫氏が2009年7月26日にお亡くなりになりました。
改めてご冥福をお祈りします。

「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」・・・(480)

2009-08-08 01:22:06 | Weblog
「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」HOT FUZZ
監督:エドガー・ライト
脚本:エドガー・ライト、サイモン・ペッグ
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジム・ブロードベント、ティモシー・ダルトン、パディ・コンシダイン、他
2007年・イギリス・120分<レンタル>

<STORY>
ロンドン警視庁のエンジェルは、高すぎる検挙率から組織内で妬まれ、田舎へ左遷される。しかし平穏なはずの村に、次々と残虐な殺人事件が起きる。捜査に張り切るエンジェルだが、村人も警察の仲間も、みな事件を「事故」として片付けようとする。この村にはある秘密が隠されていた...

「ショーン・オブ・ザ・デッド」のチームが撮ったアクション・コメディ。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」は非常に評価の高いホラー・コメディですが
正直言って、個人的にはあまり好きではありません。
で、今作も恐る恐る(笑)観てみました。
非常に面白いです!万人受けするとは思えませんし、かなり観客を限定するでしょうけど
特にB級テイストの作品が好きな方には激ハマりする1本だと思います。

前半は閉鎖的な田舎の村でのサスペンス、後半は打って変わって巨悪(?)との大ドンパチ大会で、まぁハッキリ言ってこれで盛り上がらないでどうする?っていう素晴らしい構成ですね~
大槻ケンヂ氏(筋肉少女帯)が「前半が八つ墓村、後半が狂い咲きサンダーロード」と評していたのがうなづけます。

基本はやはりコメディですので笑いのシーンは多いですがちゃんと笑えますし、何と言ってもコメディだからと言ってサスペンスもアクションもないがしろにしていないです。
どのシーンも同じだけの比重で撮られてるのが、やはり良い作品の要因の一つだと思います。
刑事映画だけあって”バディもの”としてもちゃんと成立してますし、本当に全編エンターテイメントのお腹一杯な作品です。

2時間ありますが全然長く感じません。本当にオススメです。
いつもいつも私のブログが1テンポ、2テンポ遅れ気味での作品紹介っていうことだけが残念でなりません...(笑)

「シューテム・アップ」・・・(479)

2009-08-01 16:26:13 | Weblog
「シューテム・アップ」SHOOT 'EM UP
監督・脚本:マイケル・デイヴィス
出演:クライヴ・オーウェン、モニカ・ベルッチ、ポール・ジアマッティ、スティーブン・マクハッティ、他
2007年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
謎の男に追われる妊婦を見たスミスは、いきがかりから彼女を助けた。そこに男の仲間らしき者たちが乱入し、事態は銃撃戦に発展。そんな中妊婦から赤ちゃんを取り上げたスミスは、流れ弾で死んだ母親の代わりに子どもを抱えて逃走。すると男たちは、今度は子どもを奪うためにスミスに襲い掛かった。子どもが狙われる理由がわからないまま、スミスは娼婦ドンナのもとへと逃げ込むが...

素晴らしい!面白いです!...決して名作では無いですが(笑)
一言で言うならまさに「マンガ」ですね~...一応ストーリーというかドラマはあるのですが、
おそらく監督はそんなことより「どれだけ面白く銃撃戦(アクションシーン)を見せられるか?」だけに命を賭けたとしか言い様が無い、そんな作品です。

私もそれなりにアクション映画は観てきたつもりですが、
それでもこの映画で初めて観たと言っても過言では無いようなシーンがてんこ盛りです。
アクションシーンは言わずもがなですが、隠れ家として博物館の戦車を使うっていうのが個人的にはツボでした。
あと「指紋認証式」の拳銃が出てくるんですけど、調べてみたところこれはどうやら実際にあるものでは無く、架空の銃のようです。

ハッキリ言ってバカ映画なんですけど、それを吹き飛ばすくらいのアクションシーンの面白さがありますし、時間も90分弱と短めで本当にテンポが良いです。
これ本当にオススメです!