家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「キャビン・フィーバー2」・・・(633)

2011-01-29 19:40:17 | Weblog
「キャビン・フィーバー2」CABIN FEVER 2: SPRING FEVER
監督:タイ・ウエスト
出演:ライダー・ストロング、ノア・セガン、ジュゼッペ・アンドリュース、アレクシ・ワッサー、他
2009年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
とある高校で一年を締めくくる行事・プロムパーティが開催される。しかし、会場に用意された人気ブランドのミネラルウォーターを飲んだ生徒たちが謎のウイルスが感染してしまう...

イーライ・ロス監督作品「キャビン・フィーバー」の続編。
今回クレジットにイーライ・ロスの名前が無かったように思うんですけど、権利関係とかどうなってるのでしょうか?
ちなみに初めて「キャビン・フィーバー」を観た時の感想を書いたブログがこちらです
http://blog.goo.ne.jp/oneofthebroken/e/533714de5488dc96cc7aa56f05145c5e
”脚本も監督もイマイチ”とか生意気なこと書いてます。すいません(笑)
今回2を観る前に改めて前作を観てみましたが、なかなか良く出来ておりました。

で、今作は完全に前作の続きから始まっております。
ウイルスに感染したミネラルウォーターのせいで感染が広がってしまうという
前作の設定を受け継いだストーリーなんですけど、その割にはある高校だけという限定された感染っていうのはご都合主義的な感じがしますが...(笑)
今回観直してみて意外に前作がシリアスだったのに対し、今作は非常にコメディー色が強いバカスプラッターって感じですね~

時間も短いですしそれなりには楽しめます。ただ、描写がかなりグロなのでホラーが苦手な方にはもう完全に無理だと思います。
続編が作られそうなラストではありますが、完全に拡大感染しすぎて多分低予算では作れないでしょうから、もし3が作られるとしたらかなりショボい作品になってしまうでしょうね~

「ロフト.」・・・(632)

2011-01-27 00:43:33 | Weblog
「ロフト.」LOFT
監督:エリク・ヴァン・ローイ
出演:ケーン・デ・ボーウ、フィリップ・ペーテルス、マティアス・スクナールツ、ブルーノ・ファンデン、ケーン・デ・グラーヴェ、ヴェルル・バーテンス、他
2008年・ベルギー・117分<レンタル>

<STORY>
あるマンションのロフトルームで、手錠をかけられた女性の血まみれ死体が発見される。その部屋の所有者である男性5人を中心に、それぞれの妻や愛人、刑事、政治家らが絡み、ミステリアスな人間模様が繰り広げられる...

ベルギー製密室サスペンス。
5人の男が秘密裏に所有するマンションで女性の死体が発見され、さぁ犯人は...っていうまぁオーソドックスなサスペンスで、メインのストーリーはそのマンションの室内で進められ、少しづつ過去のシーンが挿入されて謎が解き明かされていきます。

ストーリーを見たときは結構面白そうに思ったのですが
観終わってみると、特に斬新さも感じないくらいありがちなサスペンスドラマでした。
5人の男の中での犯人探しかと思いきや、それぞれの妻や愛人や色々と怪しそうな人々が浮かんできて、それなりに謎解きドラマとしては楽しめそうな要素は多いのですが
私はどうしてもこの5人以外の人が犯人だという雰囲気が感じられなくて、なんか無駄に長かったような印象だけが残りました。

まぁ何にしても最初から最後まで完全に下半身主導のエロドラマでして(笑)
観終わった後は「どーでもええわ!」とか「そのまんまやないか!」みたいな感想でしたね~
ベルギー映画っていう物珍しさ以外には特におすすめポイントも無い作品でした。

「フェイク シティ ある男のルール」・・・(631)

2011-01-26 00:59:45 | Weblog
「フェイク シティ ある男のルール」STREET KINGS
監督:デヴィッド・エアー
脚本:ジェームズ・エルロイ
出演:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エヴァンス、コモン、他
2008年・アメリカ・109分<レンタル>

<STORY>
ロス市警のラドロー刑事は正義のためなら手段を選ばず、誰もが嫌がる闇の仕事に手を染めてきた。そんな時、彼はかつてのパートナーを目の前で殺され、犯人を取り逃してしまう。ところがそれは単なる殺人ではなく、事件の裏には想像を超える”何か”が隠されていた。彼は巨大な悪に操られていたに過ぎなかったのだ...

う~ん...特に何が悪いってことでは無いのですが、逆に言うと特に褒めるところも無い作品ですね~
警察の汚職を描く、ってもう古臭くてメンドくさいです(笑)

大体、キアヌが暴走するメチャクチャな刑事でありつつ、
後半は陰謀を暴こうとする正義の味方的な存在になっていくので
観ていてややこしいというかわかりにくいというかクラクラします。

とりあえず最後まで観れたのは、キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカーを始め、役者陣が良かったからですね~
他には特に観るべきところは無いです。

「スペル」・・・(630)

2011-01-23 23:08:29 | Weblog
「スペル」DRAG ME TO HELL
監督:サム・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイバー、ディリープ・ラオ、デビッド・ペイマー、アドリアナ・バラッザ、チェルシー・ロス、レジー・リー、他
2009年・アメリカ・99分<レンタル>

<STORY>
昇進を間近に控える銀行員のクリスティンは、老婆・ガーナッシュが懇願する不動産ローンの延長を断固拒否する。その夜、クリスティンは狂人と化したガーナッシュに襲われ、聞きなれない呪文のような言葉を浴びる。それからクリスティンの周囲で、次々と不穏な現象が起こり始める...

久々のサム・ライミ監督のホラー作品。
「死霊のはらわた」で衝撃的なデビューを果たしたのでホラーのイメージが強い監督ですが、意外にホラー作品って撮ってないんですよね~
ちなみにこれの前が2000年の「ギフト」という作品で、これはあんまり面白くなかったな~

「ギフト」っていうのも何らフックの無い、オーソドックスな内容でしたが、今作も本当にビックリするくらいありきたりな(笑)オカルトホラーです。
ただ、生理的に嫌~なシーンのオンパレードで思わず目を背けたくなります。
その嫌悪感は本当に凄まじいものがありまして、特に老婆が入れ歯のはずれた口で噛み付いてくるシーンとか葬儀でのシーンとか吐き気を催すレベルですよ!

「ギフト」はかなり静かな作風だったんですけど、今作では「死霊のはらわた」ばりの勢いとパワーがあってなかなか良いです。
話自体は本当にオーソドックスですし、オチも途中で読めますけど
なかなか楽しめる作品で良かったと思いますね。
「スパイダーマン」の監督も降板したようですし、今作が「死霊のはらわた4」の布石であることを祈ります!

「鑑識・米沢守の事件簿」・・・(629)

2011-01-22 00:31:24 | Weblog
「鑑識・米沢守の事件簿」鑑識・米沢守の事件簿
監督:長谷部安春
原作:ハセベバクシンオー
出演:六角精児、萩原聖人、市川染五郎、紺野まひる、片桐はいり、伊武雅刀、他
2009年・日本・105分<レンタル>

<STORY>
爆破テロ犯を追う顔認証システムでマラソンの映像をサーチしていた米沢は、そこに元妻・知子の姿を見つけ、驚愕する。彼女は数年前、離婚届を残して米沢の前から姿を消していたのだ。
翌日、知子の死体が発見されるが、実は彼女は妻とは同名の別人。ほっとする米沢だったが、証拠不十分なままの早すぎる自殺の結論に疑問を持った彼は、同じく異を唱える彼女の元夫で所轄の刑事・相原とともに、極秘の捜査を開始した...

水谷豊主演の人気テレビシリーズ「相棒」のスピンオフ作品。
監督は「野良猫ロック」シリーズやテレビドラマ「探偵物語」などを手掛けた長谷部安春で、原作のハセベバクシンオーは監督の実子です。
ちなみに今作が長谷部監督の遺作となりました。

個人的には「相棒」シリーズは好きなんですが、正直言って”テレビで十分じゃないか?”と「相棒」の劇場版を観たときに思いました。
今作はそれに輪をかけて”テレビで十分”と言わざるをえないようなスケールの小さい地味~な作品でしたね。

おそらく今作を観る人のほとんどが「相棒」を知ってるでしょうし、名脇役キャラである鑑識官・米沢守のことも知ってて観てることだと思います。
そのアドバンテージがあって初めて成立すると言うか、ある意味「相棒」シリーズだからOK!的な部分で成り立ってる作品だと思いますね。
これが「相棒」とまったく関係なく、ただの鑑識を主人公にしたミステリーだとしたら本当につまらない作品だと思います。

「相棒」レギュラー陣もほとんどがカメオ出演しておりますし、「相棒」ファンには一応お祭り映画的に楽しめる1本かと思いますが、テレビ放映があったときにでも観れば十分だと思います。
大体、米沢が主人公って時点でこういう地味な作品になることはわかりきってたと思うんですけどね~...

「悪夢のエレベーター」・・・(628)

2011-01-15 01:55:36 | Weblog
「悪夢のエレベーター」悪夢のエレベーター
監督:堀部圭亮
出演:内野聖陽、佐津川愛美、モト冬樹、斎藤工、大堀こういち、芦名星、本上まなみ、他
2009年・日本・105分<レンタル>

<STORY>
小川順は、鋭い頭の痛みで目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。一緒に乗り合わせたのは、刑務所帰りの男、過去が見える超能力者、自殺願望のゴスロリ少女と、見るからにワケありな3人。非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶこともできない。なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった時、思いもよらぬ事件が起きてしまう...

自身が役者でもある堀部圭亮の第一回監督作品。
原作はかなり前に読みましたが、いつも通りほとんど覚えてませんでした(笑)
原作を書いた木下半太は劇団を主宰してる人ということで、この作品も戯曲っぽい感じの密室(エレベーター)がメインのドラマです。

一人の男が目を覚ますと停止したエレベーターの中で、その男を含めて4人の男女が乗っているんですけど、基本的にはそこから少しづつ謎が解かれていくミステリーです。
色んなアクシデントが起こりつつ、ストーリーは二転三転していくんですけど
まぁまぁ話はそれなりに面白いです。
ただ、映画の出来としてはちょっと「?」って感じですかね~...個人的にはそんなによく出来た作品って感じはしませんでした。テレビの2時間ドラマ的っていうか。
もちろん監督デビュー作で、しかもいわゆる職業監督では無い人の作品なので
多少は差し引いて観ないといけないとは思いますが、やっぱりテレビでやれば良かったんじゃないの?って気持ちは否めないです。

あと、個人的に気になってるのは主演の内野聖陽。
この人は見た目とか雰囲気とか含めてもっと色んなことが出来そうな感じがするんですけど
いつも同じような役で同じような芝居ばっかりやってるんですよね~
そういう風な部分が求められてるんでしょうか?それともただ単にヘタな役者なんでしょうか?(笑)


「サスペリア・テルザ 最後の魔女」・・・(627)

2011-01-09 02:39:04 | Weblog
「サスペリア・テルザ 最後の魔女」LA TERZA MADRE
監督・脚本:ダリオ・アルジェント
出演:アーシア・アルジェント、クリスティアン・ソリメーノ、アダム・ジェームズ、モラン・アティアス、ヴァレリア・カヴァッリ、他
2007年・イタリア=アメリカ・98分<レンタル>

<STORY>
ローマの古代美術博物館で考古学の研究をするサラは、副館長のジゼルと共に、館長で恋人のマイケルの元に届いた遺品入れを開けてしまう。そこには邪悪な魔女“涙の母”を復活させる法衣が納められていた。呪縛を解かれた魔女はジゼルを惨殺し、ローマ中に呪いを放つ。さらに遺品入れの秘密を知るサラやマイケルにも魔手を伸ばし、マイケルの一人息子のポールを誘拐。愛息を探すうちマイケルも魔女の手に落ちてしまい...

ダリオ・アルジェントの「魔女3部作」完結編。
前作「インフェルノ」から四半世紀以上の時を経ての完結編なので否が応にも盛り上がるところではありますが、
最後の最後で「そうくるか?」というくらいのトンデモ映画に仕上がっておりました(笑)

まぁ25年以上も経っていますので完全に時代が違うと言いますか
あの赤を基調とした原色の飛び交う感じは無くなっております。
ですので、とりあえずはいかにもアルジェント!、って感じはそんなにしないですね。
最初の殺人シーンは今時の作品らしくかなり残酷で、これはなかなか期待できるのでは?と思ってましたが、その後転がり落ちるようにトンデモ映画と化していきましたね~

前2作は魔女の住む館の秘密を知った者が殺されてゆくという話でしたが、今作では封印を解かれ蘇えった「涙の母」がローマの街全体に厄災をもたらすっていう話です。
で、予算の都合なのかどうかわかりませんが、混乱するローマの描かれ方がビックリするくらいショボいです(笑)
さらに主役のアーシア・アルジェントの母親(実母ダリア・ニコロディが演じてます)が善の魔女で昔悪の魔女との戦いに敗れ亡くなってるという設定で
この母親が霊体となって導いてくれるのですが、これが驚くほどチープで何かダリア・ニコロディを無理やりねじ込んだ感がまったく拭えないです。

ラストも30年越しでの完結とは思えないほどあっさりと終わっていきますし、とにかく拍子抜けでした。
まぁ魔女3部作が無事完結したことを喜ぶという1点でのみ成立する作品で、その点で納得のいく人だけが観るべき作品ですね。
私もそういう意味では作品としては良い評価は出来ませんが、作品の存在意義という点では評価したいと思います。

「インフェルノ」・・・(626)

2011-01-08 00:51:20 | Weblog
「インフェルノ」INFERNO
監督・脚本:ダリオ・アルジェント
音楽:キース・エマーソン
出演:レイ・マクロスキー、アイリーン・ミラクル、サッシャ・ピトエフ、ダリア・ニコロディ、エレオノラ・ジョルジ、他
1980年・アメリカ=イタリア・107分<レンタル>

<STORY>
何世紀か前に建築家で錬金術師のバレリが書いた日記で、彼は3人の魔女のために3つの館を建てたという。ため息の母はドイツに、涙の母はローマに、暗黒の母はニューヨークに、それぞれ館があり、ニューヨークの館に今ローズが住んでいるらしいのだ。ローズはこの事実をローマで音楽を学んでいる弟マークに手紙で知らせた。急いでニューヨークに駆けつけたマークだが、本に関わった人物が彼の身辺で次々と殺されていく...

ダリオ・アルジェントの代表作「サスペリア」の続編。「魔女3部作」の2作目になります。
ちなみに基礎的な話ではありますが...「サスペリア2」という作品がありますがこのタイトルは日本で勝手に付けられたもので「サスペリア」の続編ではありません。

今作も20年ぶりくらいで観ましたので、内容はやはりほとんど憶えてませんでしたが(笑)ラストシーンだけは鮮明に覚えてました。
基本的には3部作の2作目ってことで、前作「サスペリア」のリメイク的な作品ですね。
魔女の住む館で、その秘密に気づいた者が殺されるという話です。
舞台が前作のドイツからニューヨークに移っているのと、主人公が女性から男性に変わっていることで雰囲気は多少変わってはいますが、まぁ全体的に良く似た感じ、悪く言うと劣化コピーという感じですね。
色合いも前作に比べおとなしくなってはいますが、それでも赤が鮮烈なイメージを持つアルジェント節は健在です。

相変わらずラストは強烈で前作も凄かったですが今作のラストも凄まじい禍々しさです。
あの力でねじ伏せるような何とも言えない嫌~な感じが非常に素晴らしいですね~
決して面白い作品でもないですし(笑)地味な存在ではありますが、オカルトホラーを語る上でははずせない1本です。

あけましておめでとうございます

2011-01-05 03:02:12 | Weblog
拙ブログをご覧いただきありがとうございます。
昨年は劇場で観た作品がたった1本という体たらくで
まったくお恥ずかしい限りです。
今年はもう少し劇場へ行きたいと切に願うばかりであります。

私はただ映画が好きで観ているだけです。
別に豊富な知識があるわけでも無いですし
偏ったジャンルの作品しか観ていません。
ただ、映画が好きという気持ちは
例えラブストーリーであろうとホラーであろうと
SFであろうと史劇であろうとどのジャンルが好きでも
変わりは無いと思っています。
そういう意味で、今年もまた皆さんと映画というものの
楽しさ・素晴らしさというものを共有していければ、と思ってます。

2011年もよろしくお付き合いください。