家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

ご挨拶

2006-12-31 03:52:27 | Weblog
今年も拙ブログをご覧いただきありがとうございました。
ほとんどB級ホラーやB級アクションしか観てない中、2006年ラストはヴェンダースで締めるというわけわからなさは(笑)自分らしくて良いと思います。

まだ「ディセント」も観てませんし、来年早々に「ハイテンション」がリリースされ、おそらく「ホステル」も夏くらいにはDVD化されると思いますので、来年もまたホラー漬けの1年になるかと思いますがよろしくお願いします。
できれば「サマータイムマシンブルース」のような誰にでもお薦めできる良作にも多く出会えることを期待しておりますが...

それではみなさん、良いお年を!

「ランド・オブ・プレンティ」・・・(187)

2006-12-30 02:08:28 | Weblog
「ランド・オブ・プレンティ」LAND OF PLENTY
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ジョン・ディール、ウェンデル・ピアース、リチャード・エドソン、バート・ヤング、他
2004年・アメリカ=ドイツ・124分<レンタル>

<STORY>
亡き母の手紙を伯父に届けるため、10年ぶりに故郷アメリカに帰ってきた姪、ラナ。伯父、ポールと再会したラナは、アラブ系のホームレスが殺される現場に居合わせたのをきっかけに、一緒にアメリカを横断する旅に出る。それは生きること、愛することを見つめる明日への旅の始まりだった...

ヴェンダースの作品を観るのは確か「時の翼にのって」以来です。
この人の作品をそんなに観ているわけではないですが、独特な作風というか空気感を持ってる監督ですね。

正直言ってこの人の作品は面白いとは思いません。
ただ、面白くないわけでもなくて、なんかよくわからない感じなんですけど(笑)気づけば画面に惹きつけられてしまってるんですよね~...今作も2時間超の長めの作品で、テンポもゆったりしていますが、まったくあきることなく観れました。

非常にメッセージ性の強い作品で、まぁ人それぞれ解釈も違うとは思いますが、個人的には「人はわかりあえるんだ」という風に受け取りました。

万人受けする作品とは思いませんし、私自身”面白いか?”と聞かれれば”そんなに面白くない”としか答えられません(笑)
なのに、上にも書きましたように、何故か惹きつけるものがある不思議な作品です。そういう意味ではぜひ色んな方に観ていただきたい1本です。

今作のタイトルにもなったレナード・コーエンの「ランド・オブ・プレンティ」をはじめ、音楽もすごく良いですよ!

「アイス・ハーヴェスト 氷の収穫」・・・(186)

2006-12-26 00:52:48 | Weblog
「アイス・ハーヴェスト 氷の収穫」THE ICE HARVEST
監督:ハロルド・ライミス
出演:ジョン・キューザック、ビリー・ボブ・ソーントン、コニー・ニールセン、ランディ・クエイド、他
2005年・アメリカ・88分<レンタル>

<STORY>
かつて弁護士だったが今は犯罪組織の一員へとなりさがってしまったチャーリーは、組織の金を手に高飛びをしようと目論む。仲間のヴィクとともにクリスマス・イブに計画を実行し、大金を手に入れたチャーリーだが...

「ゴーストバスターズ」の脚本家、ハロルド・ライミス監督作品。
ちょっとコメディタッチのサスペンスですね。

ジョン・キューザックってどんなジャンルの作品でもどんな役でも上手くはまるので(演技力もありますが生まれ持った才能なんでしょうね~)個人的には好きな役者なんですけど、同じくビリー・ボブ・ソーントンと共演した「狂っちゃいないぜ」が面白くなかったのでちょっとビビりながら観てみました(笑)...ちなみに今作は共演と言ってもあくまでジョン・キューザックが主役です。

ストーリーはいたってシンプルなサスペンスですが、どちらかというとストーリーを楽しむというよりはメッセージ性を持った作品のようですね。
作品を観ただけではなかなかわかりにくいかも知れませんが、監督のオーディオコメンタリーではそういう部分にも触れられています。

ネット上での評判は良くないようですが、個人的には嫌いではありません。
ダメ男の再生の物語として観れば、日々に疲れた社会人としては(笑)結構感情移入して観れる1本ではないでしょうか?

「イーオン・フラックス」・・・(185)

2006-12-23 00:36:37 | Weblog
「イーオン・フラックス」AEON FLUX
監督:カリン・クサマ
出演:シャーリーズ・セロン、マートン・ソーカス、ジョニー・リー・ミラー、フランシス・マクドーマンド、他
2005年・アメリカ・93分<レンタル>

<STORY>
2015年、ウィルスが発生。人類は絶滅の危機に陥り、98%が死滅。ワクチンでなんとか生きながらえた人類は、開発者トレバーの一族によって成り立つ政府の下、生活してきた。2415年、君主トレバー8世への暗殺指令が下る。圧政を憎む反政府組織“モニカン”が暗殺者として選んだのは美しき女革命戦士イーオン。要塞に乗り込んだ彼女は、ついにトレバーに銃を突きつけるが、イーオンを見たトレバーは彼女を別の名で呼ぶ。混乱するイーオンは、さらに想像を超えた驚愕の事実を知る...

基本的に「マトリックス」なんかと同じような”管理社会vsレジスタンス”といったストーリーですね。
無機質な画面とスタイリッシュなアクション...全体的にシャーリーズ・セロンのプロモーション映像といった感じではありますが(笑)アクションなんかは結構よくできてます。

途中まではストーリーがよくわからないまま進みます。
で、トレバーとイーオンが出会ったところから物語は意外な方向へ...まぁ小さい話といえばそれまでですが(笑)もっと哲学的・宗教的な方へ持って行くのかなぁ~と思っていたので、個人的にはわかりやすいストーリーでよかったです。

アクションシーンが多い割には意外とテンポはゆっくり感じますので退屈に思う人も多いかも知れません。
ご多分に漏れず、ツッコミどころもありますし少し説明不足に思うところもありますが、あまり期待して観なければそんなに悪くないですよ。

「THE有頂天ホテル」・・・(184)

2006-12-20 00:58:07 | Weblog
「THE有頂天ホテル」
監督・脚本:三谷幸喜
出演:役所広司 、松たか子、佐藤浩市 、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、角野卓造、原田美枝子、唐沢寿明、津川雅彦、伊東四朗、西田敏行、他
2005年・日本・136分<レンタル>

<STORY>
都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉に課せられた責務。ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。刻一刻と新年のカウントダウンが迫る中、従業員と“訳あり”宿泊たちを襲う数々のハプニング。はたして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?

「古畑任三郎」でお馴染みの...と言うまでもなく誰もが知ってる三谷幸喜監督作品。
監督作品としては「ラヂオの時間」「みんなのいえ」に続く三作目ですが、個人的には今までで一番面白かったです。まぁ今までがイマイチだったってのもありますが...(笑)

キャストを見ていただければわかるように、オールスターキャストで描く群像劇で、政治家のスキャンダルから逃げ出したアヒルまで(笑)大晦日のホテルを舞台に色んなエピソードが絡み合って最後には上手く繋がっていきます。
エピソードが多いのでストーリーも複雑ですが、そのぶんテンポも良いので観ていてあまりダレるところが無いのが良いですね。

派手なアクションもドンパチもありませんが、三谷幸喜らしい「笑わせて最後にホロッとさせる」作りで、安心して観れる作品だと思います。
年末にテレビ放映されるみたいなので未見の方はぜひご覧下さい。

ちなみに...三谷幸喜の舞台を(テレビ中継ですが)何本か観たことありますが、この人の作品はテレビドラマや映画よりやっぱり舞台の方が向いてるんじゃないかなぁ~と思います。

「アローン・イン・ザ・ダーク」・・・(183)

2006-12-19 02:07:33 | Weblog
「アローン・イン・ザ・ダーク」ALONE IN THE DARK
監督:ウーヴェ・ボル
出演:クリスチャン・スレイター、タラ・リード、スティーヴン・ドーフ 、他
2005年・アメリカ=カナダ=ドイツ・98分<レンタル>

<STORY>
超常現象の調査員エドワードは、自分と同じ孤児院で育った19人全員が失踪するという怪事件に遭遇する。その背後には、古代アビカニ族の遺物を手に入れ、光と闇の世界を遮る門の封印を解こうと目論む闇の組織の暗躍があった。彼は、人類学者のアリーン、そして彼がかつて所属していた対悪魔殲滅特殊部隊“A.R.C.A.M.<アーカム>713部隊”と協力し、陰謀の阻止に立ち上がる...

人気ゲームを映画化した「ハウス・オブ・ザ・デッド」というゴミのような(笑)作品を撮って、別の意味でホラーファンを震撼させたウーヴェ・ボルがまたまたゲームを映画化しました。
ということで全然期待はしてなかったんですけど、クリスチャン・スレイターも出てるしとりあえず観てみました。

とりあえず個人的には「ハウス・オブ・ザ・デッド」ほどヒドくは無かったと思います。が、面白い映画では無いですね~。
私はこのゲームをしていませんので、比較しての話はできませんが、作りが雑で不親切ですね...

「ハウス・オブ・ザ・デッド」「アローン・イン・ザ・ダーク」と観た感想は、この監督”ただのゲーム好きなのでは?”って感じです。ただ単にゲームが好きで趣味で映像化してみましたっていう風に見えますね(笑)

原作が人気ゲームでキャストも豪華なのでついつい本質を見落としがちですが、ただのB級SFアクションです。

「ウエスト・オブ・ザ・デッド」・・・(182)

2006-12-18 00:59:13 | Weblog
「ウエスト・オブ・ザ・デッド」All Souls Day
監督:ジェレミー・カステン
出演:マリサ・ラミレス、トラビス・ウエスター、ダニー・トレホ、ラズ・アロンソ、デヴィッド・キース、ジェフリー・コムズ、他
2005年・アメリカ・89分<レンタル>

<STORY>
ある日、町を通りかかったカップルが、舌を抜かれ殺されかけている女を助ける。しかし、車が壊れて町から出られなくなってしまい、生贄を助けてしまった2人にゾンビの影が迫る...

100%B級に間違いはないのですが(笑)ジェネオンから発売されているので、まぁそんなにヒドいものではないだろうと思いつつ観ました。
...確かに画のクオリティや全体的な作りは悪くないです。が、脚本がユルいっすね~(笑)ハンパじゃないです。

大まかなストーリーは、生贄を差し出す儀式をたまたま通りかかったカップルが邪魔してしまい、過去に殺された住民がゾンビとなって甦ってくる...って話で、ちょっと奇妙な雰囲気の作りですが基本的にはオーソドックスなゾンビものの作りになってます。
ただ、本当に脚本が悪いですね~...立て篭もり・攻撃・脱出ともっと上手く描けていれば、それなりに観れる作品になっていたと思うんですけどね。

「影の私刑」(←誰が知ってるんや?...笑)のデヴィッド・キース、「死霊のしたたり」のジェフリー・コムズ、メキシコが舞台なので当たり前のように出ている(笑)ダニー・トレホ(珍しく服を着てます)、とB級好きにはなかなか魅力的な役者が出ているので、そのテの趣味の方は観てみてはいかがでしょうか?

「ブギーマン」・・・(181)

2006-12-16 01:08:04 | Weblog
「ブギーマン」BOOGEYMAN
監督:スティーヴン・ケイ
製作:サム・ライミ、ロブ・タパート
出演:バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル、スカイ・マッコール・バートシアク、ルーシー・ローレス、他
2005年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
仕事もプライベートも順調な青年ティムだったが、幼い頃の恐怖体験がトラウマとなり、いまだに暗闇を恐怖してしまう。その体験とは、幼い頃に父親がクローゼットから現われた謎の怪物に連れ去られ、以来行方不明になってしまったというもの。それから15年、母の死の報せを受け、久々に帰郷するティム。そして母の葬儀を済ませた彼は、トラウマの原因となった生家についに足を踏み入れるのだったが...

「死霊のはらわた」のサム・ライミが製作で関わってるので期待してたのですが...”ブギーマン(子取り鬼)”っていうのが大体日本では馴染みないですし、我々の世代は子供の頃はクローゼットなんてものは無かったですし(笑)そういう文化の差っていう部分でも、ちょっと感情移入がしにくい作品でした。

あとやっぱり納得いかないのがオチなんですけど...これ書くと完全にネタバレになってしまいますので書きません。が、もし私の思っている通りなんだとしたら何て人騒がせなやつなんだ!ということになりますね(笑)

思わせぶりな演出で怖がらせようという感じは伝わってくるのですが、一言で言うと「子供向け」な作品です。何となくファンタジックですしね。
まぁサム・ライミの名前で観てしまう人は多いかと思いますが、あくまで製作だけですからね...彼の色は全然見えません。

サム・ライミは「スパイダーマン」シリーズが当ってるので忙しいんでしょうけど、早く「死霊のはらわた4」(「キャプテン・スーパーマーケット」の続きね)撮って欲しいなぁ~

「バトルロワイアル・アイランド」・・・(180)

2006-12-13 23:40:48 | Weblog
「バトルロワイアル・アイランド」DOOMED
監督:マイケル・スー
出演:ドリュー・ラッスル、カーラ・シャーフ、サラ・ディアス、ワード・ロバーツ、他
2006年・アメリカ・77分<レンタル>

<STORY>
近未来、コンテンツの枯渇によって窮地に立たされていたあるテレビ局が、究極のエンターテイメント番組を世に送り出した。その名も「サバイバル・アイランド」。参加者は殺人、強盗、テロ活動など過去に重罪を犯した囚人の中から選ばれた10人で、遠く離れた孤島で彼らが殺し合う様子をテレビ局が中継するというものだった。見事サバイバル・ゲームを勝ち抜き、島から脱出することに成功した者には多額の賞金と自由の身が約束される。ショットガン、チェーンソー、ボーガンから日本刀まで、様々な武器を駆使して何とか生き残ろうとする参加者たち。しかし敵は他の囚人だけではなかった。島にはなんと、放射能を浴びたゾンビたちが獲物を求めてさまよっていたのだ...

...プロットは非常に面白そうだったのですが...さらにネットでまぁまぁ面白いって書き込みも見たんですけどねぇ~...

もちろんありがちな話ではあるんですけど、脚本を練ってそれなりにお金をかければ面白い作品になると思うのですが...

まぁとにかくハズレです(笑)観なくていい1本です。

「マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト」・・・(179)

2006-12-10 15:11:07 | Weblog
「マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト」THE DEVIL'S REJECTS
監督:ロブ・ゾンビ
出演:シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン・ゾンビ、ウィリアム・フォーサイス、ケン・フォリー、他
2005年・アメリカ・108分<レンタル>

<STORY>
テキサスの田舎町。ヒッチハイカーの若者を狙い恐るべき大量殺人を繰り返してきたファイアフライ一家。ある時、ついに警察は最大規模の部隊で彼らの家を急襲する。しかし、兄オーティスと妹ベイビーは逃亡に成功、途中で父キャプテン・スポールディングと合流、一家は道中で残虐な殺人を重ねながら逃避行を繰り広げる。一方、殺された兄の復讐に燃えるワイデル保安官は、彼らの行方を執念深く追い続けるのだったが...

ヘヴィ・ロック・バンド「ホワイト・ゾンビ」のロブ・ゾンビの映画監督デビュー作「マーダー・ライド・ショー」の続編。
前作はトビー・フーパーへのオマージュ的な殺人鬼一家を描いたホラー映画でしたが、今作は完全にバイオレンス・アクションですね。
まぁ「マーダー・ライド・ショー」が「悪魔のいけにえ」に対するオマージュ的な作品とすれば今作も「悪魔のいけにえ2」へのオマージュともとれますが...

アメリカで公開されたのは多分1年くらい前だと思いますが、やっと観ることができました。
「映画秘宝」で絶賛されてましたので、それなりに期待してましたし、実際なかなか面白いバイオレンス映画でした。
70~80年代に作られたB級のデタラメでパワフルなバイオレンス映画を彷彿とさせながらも、アメリカン・ニューシネマを思わせる破滅的で刹那的なストーリーはなかなか良かったと思います。
ただ、個人的にはやはり殺人一家に感情移入できないんですよね~...この作品が好きな人っていうのは、やっぱり殺人一家に魅力を感じてる人が多いと思います。「魅力的な悪」っていうのはわかりますが、私は”勧善懲悪”なドラマが好きなんですよね~...

とはいえ、確かに凄まじいパワーを持った娯楽作品であるとは思いますので、このテのジャンルが好きな方なら楽しめる作品だと思います。
特に「ゾンビ」のケン・フォリー、「サランドラ」のマイケル・ベリーマン、暑い場所が舞台だと必ず出てくる(笑)ダニー・トレホ等、マニアにはたまらないキャストは素晴らしいですね~

一つダメ出しですが、1作目のパッケージを流用したDVDパッケージのデザインはいかがなものでしょうか?いくら続編とは言え、作風が完全に変わってますからそれに合ったデザインのパッケージにすべきだったのでは?
いつも思うことですが、映画会社やビデオ会社の人間は、ビジネスはわかりますが映画への愛情があまりにも無さすぎですね。