家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ヘルライド」・・・(583)

2010-07-31 00:06:56 | Weblog
「ヘルライド」HELL RIDE
監督・脚本・製作:ラリー・ビショップ
製作総指揮:クエンティン・タランティーノ
出演:ラリー・ビショップ、ヴィニー・ジョーンズ、デニス・ホッパー、マイケル・マドセン、デヴィッド・キャラダイン、他
2008年・アメリカ・84分<レンタル>

<STORY>
バイカーチーム「ヴィクターズ」のメンバー、ピストレロ、ジェント、コマンチの3人は対抗するグループ「シックス・シックス・シックス」に仲間の1人を殺されたことへの復讐のために、グループのリーダーのビリー・ウィングスを探し始めた。その中でビリーの背後に大物デューイの暗躍が発覚。またヴィクターズ内で裏切り行為が起こるなど、不穏な空気が広がり始めていた。それでも3人はビリーとの最終決戦に臨む決意をし...

いや~恐ろしく期待はずれでした(笑)
60年代に流行った「バイカー映画」の現代版復刻作品といった感じの今作ですが
なんて言うんですかね~...キメのシーンの羅列って感じで映画としての統一感があまり感じられませんでした。
私はバイカー映画ってほとんど観たことないですし、ラリー・ビショップのことも全然知りません。
そういう観点で見ると「タランティーノ風の作品を撮ろうとしたけど、そこまでの才能が無かった」としか言いようがないですね~
キャストや音楽を含め、まるでタランティーノ作品かと思うような作りですが
クオリティは10分の1くらいです。

バイク・バイオレンス・セックス・ドラッグ・ロックンロールと下世話なB級テイスト満載で
好きな人にはたまらない作風ではあるんですけど、イマイチはじけきらなかった残念な作品でした。
どうせならタランティーノと共同脚本・共同監督でやれば良かったんじゃないかな~?

ちなみにデヴィッド・キャラダインはちょっとしか出てきません。デニス・ホッパーもあくまで脇役って感じの出演です。

「エグジット・スピード」・・・(582)

2010-07-29 00:05:15 | Weblog
「エグジット・スピード」EXIT SPEED
監督:スコット・ジール
出演:リー・トンプソン、フレッド・ウォード、デズモンド・ハリントン、アリス・グレチェン、グレゴリー・ジュバラ、ジュリー・モンド、デヴィッド・リース・スネル、他
2008年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
エル・パソへ向けて出発した長距離バスが、近くに町もない荒野に差し掛かったとき、通りがかったバイカー暴走族の一台と事故を起こしてしまった。乗客たちは武装したバイカー軍団に追撃されながら逃げ出すはめになった。だが、その道は無情にも行き止まりとなっていた...

面白いです!素晴らしい!
劇中のセリフにも出てきますが、正に「マッドマックス」的なエンターテイメント・アクションです。
タイトルやパッケージからバスと暴走族がチェイスしながらの攻防戦かと思ったら
途中から立てこもりながらの攻防戦という展開で「マッドマックス2」の前半と後半が入れ替わったような構成でした。
暴走族側にセリフが無いあたりは「要塞警察」からの影響もあるかも知れません。

話は暴走族と事故を起こしたバスが暴走族から追われるという本当にシンプルな物語ですが
立てこもってから、少ない武器を駆使しそれぞれの特技を活かしながらの暴走族との戦いは
なかなかサスペンスフルで手に汗握りましたね~

もちろんB級作品ですので暴走族の人数がイマイチ少ないとか(笑)
ショボいな~と思わせる部分は多くありますし
時間的な経過がよくわからない作りで、緊迫してる割に何だかんだと丸一日くらい経ってたりとツッコミどころも多いですが
全体的に安っぽさは感じさせませんし、役者のキャラ・演技共に過不足無く良かったのではないでしょうか?
個人的には「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリー・トンプソンや「トレマーズ」のフレッド・ウォードを久々に見れたのが嬉しかったです。

毎回ブログでの紹介がリリース時より1テンポ・2テンポ遅れるのが残念ですが(笑)
まぁ逆に言うと今ならゲオで100円で借りれますし、多分貸し出し中ってこともないでしょうから借りやすいと思います。
とにかく全てのアクション映画ファンにオススメします!

Blu-rayレコーダー購入

2010-07-25 01:38:33 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
元々は映画の感想だけでなく、AV機器や色んな映画関係の話なんかを含めたブログのつもりで始めたのですが
いつのまにやら映画の感想を書くだけでいっぱいいっぱいになっておりました。
って言うか、新しい機材を買ってないだけなんですけど...orz

で、今回購入したのがパナソニックの「DMR-BW780」という750GのHDDを搭載した
ブルーレイディスクレコーダーです。
正直言いましてブルーレイがどうしても欲しかったわけではないのですが
以前使ってたDVDレコーダーがアナログチューナーしか付いていない機種でしたので
何にしても来年の夏までには地デジチューナー内蔵のレコーダーには買い換えようと思ってまして
結局、機能や値段を考慮してブルーレイにしました。

ソフトも買ったんですけど、今のところ時間が無くてまだブルーレイのソフトは観ておりません。
ただ、画質が良いといっても個人的には別にDVDで十分という気がしますので
今後ソフトを購入する際にすべてをブルーレイで、というつもりもないですし
何よりプロジェクターにはDVDしか繋いでませんので、しばらくは「一応ブルーレイも持ってます」レベルで所有する感じですかね~?

とりあえず録画したものがハイビジョン画質で観れることと
ダブルチューナーで裏録できることが、以前のDVDレコーダーと大きく違うところで
個人的にはブルーレイのソフトが観れることより遥かに嬉しいですね(笑)

「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」・・・(581)

2010-07-24 12:57:54 | Weblog
「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」TWENTIETH CENTURY BOYS
監督:堤幸彦
原作・脚本・監修:浦沢直樹
出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、平愛梨、香川照之、藤木直人、石塚英彦、古田新太、黒木瞳、他
2009年・日本・155分<レンタル>

<STORY>
“ともだち”復活から2年後の“ともだち暦3年”「世界大統領」として君臨する“ともだち”は「8月20日、人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる」と説いていた。
一方、“ともだち”の追手から逃れ、身を潜めているかつての仲間たちはそれぞれのやり方で、闘いを続けていた。
そんな中、東京を囲む壁の向こう側で、ギターを抱えたある男が現れ厳重警備の関所を越えようとしていた...

浦沢直樹の大ヒット漫画「20世紀少年」の実写化シリーズ完結編。
第2章の時にも書きましたが、私は元々浦沢直樹のファンで原作も好きで読んでおりました。
正直言ってこの原作を実写化したって失敗するだろうな~と思ってたんですけど
第1章を観た時に”もしかしたら...”という気持ちになりました。
が、第2章のあまりにも雑で駆け足な作りに一抹の不安を覚えつつも、やっと完結編を観ることができました。

まぁはっきり言って「失敗作」としか言いようがないですね(笑)
いや別に監督がどうとか役者がどうとか言うつもりはないですよ...元々原作の終わり方がいわゆる”大団円”って感じじゃなくて、結構地味な終わり方だったんで
多少変わってはいますが、それでもほぼ原作通りに撮られてる以上
こういう残念な結果になることは予想できたはずなんですけどね~
ラストの「ウッドストック」的な力技は(笑)多分浦沢直樹の思い入れだけの問題で
観客には伝わってないと思うけどな~...

ラストが原作と変わってるということで期待してたんですけど
上にも書きましたとおり途中のプロセスが変わってるだけで、最終的な着地点はほぼ一緒だったんで個人的にはがっかりしましたね。
まぁ元々が子供の空想から始まってる物語なので、最後も子供達の日常のレベルで終わってしまうのも当然と言えば当然なんですけど...

もうすぐ3作とも地上波テレビで放映されるそうなので、もしお時間がありましたら観てください。できれば原作も読んでみてください。

「マーターズ」・・・(580)

2010-07-20 17:26:10 | Weblog
「マーターズ」MARTYRS
監督:パスカル・ロジェ
出演:モルジャーナ・アラウィ、ミレーヌ・ジャンパノイ、カトリーヌ・ベジャン、イザベル・ジャス、エミリー・ミスクジャン、他
2007年・フランス=カナダ・100分<レンタル>

<STORY>
70年代のフランス。行方不明だった少女リュシーが衰弱した状態で発見される。彼女は長い間、監禁され、そこで拷問や虐待を受けていたが、自力で脱出したのだった。しかし監禁の理由は不明のまま。15年後、森の中にある閑静な住宅を訪問したリュシーは持っていた猟銃で一家4人を惨殺する。同じ施設で育った親友のアンナは死体処理を手伝うが、それはまだ事件の始まりに過ぎなかった...

「ノウイング」と一緒に借りてきたので、「ノウイング」の後に観ました。
まさか「ノウイング」を超えるほどの鬱映画だとは...

一応ホラー映画なんですけど、あんまりホラーっぽくないというか一風変わった作品でしたね。
冒頭、監禁されていた少女が逃げ出して保護されるところから始まって
施設で徐々に人間性を取り戻していくまでがプロローグとして描かれます。
その後一気に15年後まで時間が飛び、女性がショットガンである家族を皆殺しにするんですけど
それが実は監禁犯に対する被害者の復讐だと明らかにされます。
で、そこから復讐劇が始まるのかと思いきや...
う~ん...ここからがちょっとおかしな展開になっていくんですよね~...
ここまではバイオレンス・ホラー的な展開でもするのかと思ってたんですけど
ここから再び監禁と暴力の観ている側にも精神的苦痛を強いられるような
それでいて淡々とした、まぁある意味退屈なシーンが延々続きまして
最終的にこの犯罪の真意が明らかにされるのですが...

面白いのか?と言われれば面白くないです(笑)
ただ、単純に駄作というわけでも無く、ある種哲学的な
こういう雰囲気の作品が好きな方はいるだろうと思います。
個人的には「マルコヴィッチの穴」を観たときのような、狐につままれたような感じがしましたね~
まぁとにかく観終わった後、凄まじくブルーになることは保証しますので(笑)
あまり興味本位では観ない方がよろしいかと...

「ノウイング」・・・(579)

2010-07-18 01:38:11 | Weblog
「ノウイング」KNOWING
監督・製作・脚本:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ 、チャンドラー・カンタベリー、ローズ・バーン、ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン、ナディア・タウンゼンド、他
2009年・アメリカ・122分<レンタル>

<STORY>
大学で宇宙物理学を教えているジョンは、ある日、小学生の息子が持ち帰った紙に書かれた数字に目を留める。そこには過去に起きた大惨事の日付と犠牲者の数が書かれていたのだ。しかもそれは、50年前に小学校に埋められたタイムカプセルから出てきたものだった。やがて数字に予告された日付に大事故が起きる...

劇場公開時に観た人たちからえらく不評でしたので(笑)
まぁ監督がアレックス・プロヤスで主演がニコラス・ケイジなんで
それもいたしかたないかな~と思いながら、今回観てみました。

いや~意外にもそれなりに観れましたよ!
人の評価を参考にするのも大切ですが、やっぱり自分の目で観てみないことにはわからないものですね。
もちろん(?)あまりにも評価が低かったので、そういう目で観ての相対的な感想です。
映画として絶対的な評価をするなら残念な作品としか言い様がないですが...

アレックス・プロヤスは元々「クロウ」や「ダークシティ」など、お世辞にも明るいとは言えない作風ですのでまぁこの展開はさもありなんという感じですが
それにしてもこの鬱なラストはやっぱりキツいですよ。
ハッピーエンドと言われればそうとれなくも無いですが
個人的にはやっぱり観終わった後、どよ~んとした気持ちでしたね。

ちょっとネタバレになりますが............................................

タイムカプセルから出てきた数字が羅列された謎の手紙。
主人公がその謎を解き明かし、最悪の結末を回避するために奔走する...
ってなったら、やっぱりハッピーエンドを期待するじゃないですか!
もちろんこの終わり方の方が度肝を抜かれたし、意外ではありましたが
大団円を迎えるラストの方がやっぱりスッキリできたな~とは思います。
もちろん聖書からの引用(影響)ですので、このラストありきの物語だったとは思いますが
やっぱりブルーになります...劇場で観なくて良かった(笑)

賛否両論別れるラストではありますが、世間で言われてるほど悪い作品では無かったかと思います。
2000年代に入ってからイマイチパッとしない作品の多いニコラス・ケイジですが
今作では久々にその悲壮感溢れる顔(笑)が役柄とハマッた作品で良かったと思いますよ。

「インクレディブル・ハルク」・・・(578)

2010-07-17 00:44:46 | Weblog
「インクレディブル・ハルク」THE INCREDIBLE HULK
監督:ルイ・レテリエ
出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル、ウィリアム・ハート、他
2008年・アメリカ・112分<レンタル>

<STORY>
研究実験の事故で心拍数が上がると緑色のモンスター“ハルク”に変身してしまう、科学者のブルース。彼はその体質の軍事利用を狙うロス将軍から逃れながら、ミスター・ブルーなる謎の科学者と連絡を取り、元の身体に戻る方法を模索していた。潜伏していたブラジルからアメリカに戻ったブルースは、最愛の女性ベティと再会。しかしロス将軍とその部下のブロンスキーが再び彼の捕獲作戦を実行し...

アメコミの実写化作品であり、70年代のテレビシリーズ「超人ハルク」の映画化作品でもあり、2003年のアン・リー監督作品「ハルク」のリメイクでもあるらしいというややこしい一作です(笑)
とりあえずアン・リー版が非常につまらない作品だったので、それに比べると遥かに面白いエンターテイメントアクションだったと思います。
時間も長くなりがちなこのテの作品には珍しく2時間以内に抑えられています。
これはブルースがハルクへと変身するに至った経緯をタイトルバックでダイジェストで見せ
詳しい話を内容に織り込んでいったことが成功に繋がってますね。

基本的に逃げるブルースと追う米軍、ブルースは逃げながらも元の身体に戻ろうとし
軍事利用を企む軍はそれを阻止するために捕獲しようとする、とアン・リー版とその辺はほとんど変わらないのですが
今作ではハルクを捕まえるために同じ血清を注射してモンスター化した軍人ブロンスキーとハルクの戦いがクライマックスに用意されておりまして、エンターテイメント色が強くなってます。

ただ、個人的にはやっぱりハルク自体にそんなに感情移入が出来ないってこともあるし
何より人間的なキャラをCGで描くにはまだまだCGの技術は物足りないと言わざるを得ないですね~...やっぱり機械物や恐竜なんかと違って不自然さが目に付きます。
一映画作品としては特に悪い作品だとは思いませんが、ヒーロームービーとしてはイマイチ感は否めないですね。

ちょっとネタバレになりますが...ラストで「アイアンマン」ことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)が登場します。
この先ヒーローたちが結集して『アベンジャーズ』というヒーロー・チームの作品に繋がっていくということで楽しみではあるのですが、スーパーマン&バットマンを擁する「ジャスティス・リーグ」に比べるとちょっと地味かな?(笑)
あ!そうそう、個人的にはヒクソン・グレイシーが出てたのがツボでした!

「ネズミゾンビ」・・・(577)

2010-07-13 17:24:41 | Weblog
「ネズミゾンビ」MULBERRY STREET
監督:ジム・マイケル
出演:ニック・ダミチ、アントン・ペイガン、ティム・ハウス、他
2007年・アメリカ・84分<レンタル>

<STORY>
マルベリーストリートの地下でバイオネズミが繁殖していた。
ある日、バイオネズミに咬まれた浮浪者が、顔面がネズミと化す‘ネズミゾンビ’へと変貌する。
そして次々と感染は広がり...

なかなかあなどれない作品でした!
手放しに面白いと褒めるとこまではいきませんが
B級ホラーとしてはなかなか良く出来た作品だったと思います。

タイトルにゾンビと付いてますし、ジャンル分けするとゾンビものになると思いますが
基本的には伝染病で凶暴化した、「28日後」タイプの作品です。
お約束の立てこもりもちゃんとありますし、ゾンビものとしてまったく遜色のない作りです。
ただ、これは予算の問題なのかも知れませんが銃が出てこないんです。もっとお金を掛けて規模を大きくできれば、銃撃戦などもあってもっと面白くなったかも知れませんね。

雰囲気がミニシアター系っぽいので好き嫌いは別れるかも知れませんが
丁寧に作られてて安っぽさは感じませんし、非常に好感が持てますね~
オチがイマイチすっきりしない感はありませんが、まぁ過去こんな感じで終わっていくホラーも多いので、その辺は許容範囲かと思います。
とりあえずオススメの1本です。ゾンビもの好きな方は是非!

「地獄のクリスマス・キャロル」・・・(576)

2010-07-10 13:50:49 | Weblog
「地獄のクリスマス・キャロル」FALL DOWN DEAD
監督:ジョン・キーズ
出演:ドミニク・スウェイン、デヴィッド・キャラダイン、ウド・キア、他
2006年・アメリカ・93分<レンタル>

<STORY>
大都市で一連の停電事故が発生。暗闇に乗じて凶行を重ねる連続殺人鬼が人々を恐怖に陥れていた。マスコミが彼に付けたあだ名は「ピカソキラー」その理由は、彼にとって殺人とは芸術であり、犠牲者とは作品作りの素材だったからだった。ある夜、ウェイトレスの仕事を終えて帰宅中のクリスティーは、偶然にその殺人鬼と殺されたばかりの死体を目撃する。男に気付かれ、恐怖に駆られたクリスティーは、近くのオフィスビルに逃げ込むが...

作り自体はまったくオーソドックスなサスペンス・スリラー。
プロットがオーソドックスなんだから普通に撮れば、少なくとも可もなく不可もなくなスリラーには仕上がってたと思うのですが...
殺人鬼「ピカソキラー」の描き方ががとにかく雑(笑)
街中の裏通りで殺人を犯し、目撃したヒロインを追いかけるけど逃げられてしまう始末。
かと思えば、ヒロインが逃げ込んだビルで刑事や警備員など見事に殺害したりします。
殺人にも美学を持ってやってるのかと思えば、全然関係ない人間まで殺したりともう支離滅裂です。

ラストもイマイチというかありえないというか、適当すぎますね。
ウド・キアの存在感以外、何もない作品でした。
ちなみにデヴィッド・キャラダインの出演を楽しみにしておりましたが
凄まじいくらいの脇役ですぐ殺されます(笑)

「ザ・ロスト 失われた黒い夏」・・・(575)

2010-07-07 23:42:49 | Weblog
「ザ・ロスト 失われた黒い夏」THE LOST
監督・脚本:クリス・シヴァートソン
原作:ジャック・ケッチャム
出演:マーク・センター、シェイ・アスター、アレックス・フロスト、ミーガン・ヘニング、ロビン・シドニー、マイケル・ボーウェン、エド・ローター、他
2005年・アメリカ・119分<レンタル>

<STORY>
1965年夏、ニュージャージー州の保養地スパルタで、地元の不良青年レイはキャンプをしていた二人の女子大生に向け、面白半分に発砲した。一人はその場で絶命、もう一人も意識不明のまま4年後に死亡した。
4年後の夏、レイはまだ捕まらないでいた。刑事チャーリーはこの事件の再捜査を決意し、レイに圧力をかけて進展開を図ろうとする。
麻薬とセックスを生きがいとする鬱屈した若者レイは、追い詰められた末に破滅へと向かっていく...

とにかく読んでて気分が悪くなる作品を書かせたら天下一品の(笑)ジャック・ケッチャムの小説「黒い夏」の映画化作品。
何冊かケッチャムの本は読んでますが「黒い夏」は残念ながら未読です。

外面の良い、短気でキ○ガイな不良少年が暴走の果てに破滅してゆく
まるで馳星周の小説のような(笑)お話でした。
特に内容が無いと言えば無いんですけど、何故かそれなりに観れましたね。
冒頭でいきなり遊び半分に2人の女性を死傷させ、その後も何事もなかったように
セックスとドラッグにまみれた生活を送る...っていうのがこの作品のほとんどなんですけど(笑)
後半で色んな人間に裏切られ(まぁ自業自得なんですけど...)警察から追い込みをかけられ、挙句暴走してしまいます。
で、その暴走具合が非常に地味なんですけど(笑)そのぶんリアルで
追い込まれたチンケなキ○ガイ野郎っぷりが良い感じに出てました。

自分勝手に逆ギレして、最後に暴走するっていうストーリーは「丑三つの村」っぽくもありますが
今作はそこまでの陰惨さは感じなかったです...その辺はやはりお国柄の違いなのでしょうか?
そういう意味ではもっとお金を掛けて、もっと重厚なドラマを撮れる監督に撮らせてれば
見応えのある作品になったのではないですかね~?
逆に言うとヒドい物語の割には、映画自体は結構軽い感じでした。

ジャック・ケッチャムの作品は製作中のものも含めて何本か映画化されてますが
個人的には「襲撃者の夜」が一番楽しみなんで、早くDVD化して欲しいです...
きっと大阪での劇場公開はないでしょうから...(笑)