家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「11:11:11」・・・(799)

2013-08-31 01:37:29 | Weblog
「11:11:11」11-11-11
監督・脚本:ダーレン・リン・バウズマン
出演:ティモシー・ギブス、デニス・ラフター、ルイス・ソレル、マイケル・ランデス、ウェンディ・グレン、 他
2011年・アメリカ=スペイン・97分<レンタル>

<STORY>
最愛の妻と息子を放火で失った人気作家のジョセフ。失意の底にある彼は、不気味な幻覚に苦しめられていた。壮絶な交通事故に巻き込まれるも奇跡的に無傷で生還した彼は、牧師である弟から父親の危篤を知らされ、故郷のバルセロナへ向かう。彼はそこで、自らに起こる不吉な出来事の全てに“11"という数字が関わっていることに気付く。その符号の謎を解明すべく調査をはじめる彼は、少しずつ“冥界の扉"に引き寄せられていく...

『ソウ』シリーズのダーレン・リン・バウズマン監督作品ということで観てみました。
これがガチガチの宗教ホラーで(笑)多分日本人が一番苦手とするタイプの作品でしょうね~
特に書くことないですね~私の小さい脳みそでは正直言ってよくわかりませんでした(笑)

妻と子を放火で亡くした作家(犯人は彼のファン)が”11”という数字に取り憑かれ、調べていくとどうやらこれが何らかのメッセージだということにたどり着く。
そういえば、子供が死んだのも11時11分、母親の命日も11月11日、と一歩間違えばキ○ガイの戯言になりそうな感じスレスレで話は進んで行きます。
で、弟が預言者で命を狙われている、そして自分が弟を守る運命だということで話が進んで行くのですが...
オチがイマイチよくわからんのですが、書くとネタバレになるんでやめときます。
多分私の解釈で間違ってはいないと思うのですが、最後の兄弟の会話とかフラッシュバックする過去のシーンの意味とかがイマイチ理解出来ておりません。
好きな人は好きなんだと思います。ただ、私にはまったく向いてないタイプの作品でした。

「Z108地区 ~ゾンビ包囲網~」・・・(798)

2013-08-23 21:51:39 | Weblog
「Z108地区 ~ゾンビ包囲網~」Z108棄城
監督・脚本・製作:ジョー・チェン
出演:デニス・トー、イボンヌ・ヤオ、モーリス・ロン、タイ・ポー、チュー・ムーイェン、他
2012年・台湾・87分<レンタル>

<STORY>
秘密の研究が行われていた製薬会社の工場が爆発事故を起こし、ゾンビウィルスが大量に散布された108地区。瞬く間に凶暴なゾンビの群れが発生し、避難勧告が出される中、逃げ遅れた人々を救うためSWAT部隊の精鋭が投入される。しかし、混乱に乗じて横暴の限りを尽くすマフィア一味が待ち受けており、SWAT隊とマフィア、そしてゾンビの群れが三つ巴になり、血みどろの戦いを繰り広げる...

何なんだこれは?(笑)まぁパッケージを見る限り、そんな期待を持てる作品だとも思ってませんでしたが...

話自体はありきたりにもほどがある”ウイルスが事故で散布され、ゾンビ大量発生”ってやつです。何のヒネリもありません。
基本的な話は警官隊vsヤクザの銃撃戦のさなかゾンビが出現、共闘しながら逃げつつ途中で一般市民も助けたりする。それと並行してレザーフェイス風の変態鬼畜男が混乱に乗じて女たちを誘拐し、陵辱し、殺す。最後に生き残った者達が変態殺人鬼の部屋に逃げ込んできて立て篭る...って感じです。
上記の<STORY>はいつも通りネットで拾ってきたものを貼りましたが、実際観た感じとは違いますね~

とにかく話がとっ散らかってしまってて何が何だかって感じですし、登場人物が多い割にリーダーシップを取るようなキーマンになるような人物がいない。
ただひたすらどのキャラも好き勝手に動き回ってる感じでした。
警官隊もヤクザも銃器を持ってるくせに早々に弾を使い果たしたのか?ほぼ全編逃げ回るばかり、ゾンビとの攻防戦よりも変態殺人鬼の方にスポットがあたりまくる始末。最後はゾンビなのか何なのかわからないような怪物まで出てくるし...極めつけは最後の最後でストーリーに全く関係のない連続殺人鬼まで現れて、無駄に殺し、無駄に殺されます。何がしたいのかまったくわかりません。

監督が脚本も製作もやってるってことはある種のインディーズムービーに近いものなのかも知れません。多分やりたいことを全部詰め込んだのでしょう...それにしてもヒドい出来です。
警官隊vsヤクザの銃撃戦はおそらく「ゾンビ」の、殺人鬼はおそらく「悪魔のいけにえ」のオマージュだと思いますが
そんなどうでもいいオマージュを入れる暇があれば、もっと脚本を練るべきですね。

「遊星からの物体X ファーストコンタクト」・・・(797)

2013-08-18 16:42:09 | Weblog
「遊星からの物体X ファーストコンタクト」THE THING
監督:マティス・バン・ヘイニンゲン・Jr.
出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ウルリッヒ・トムセン、トロンド・エスペン・サイム、他
2011年・アメリカ・103分<レンタル>

<STORY>
南極大陸の氷の中で太古の生命体が発見されるが、それは人間の体内に侵入して人間になりすまし、自らの生存のため人間同士を戦わせる性質をもった宇宙生命体だった。考古学者のケイトと調査隊の隊員たちは、誰が乗っ取られているのかもわからない状況に疑心をつのらせていくなか、生命体に襲われていく...

ジョン・W・キャンベル・Jr.の「影が行く」の3度目の映画化作品で、かつジョン・カーペンター版「遊星からの物体X」の前日譚となる物語。
同じ原作で前日譚って?と思われるかも知れませんが、単純に時間的な設定がカーペンター版の前ってだけで内容的には同じです。
私も前日譚って聞いてたのに、観ていて「これってリメイク?」って思うくらい話は一緒でした。

ですので、カーペンター版をご存知の方ならもうまるっきりあれと同じだと思っていただいても支障ないです(笑)
さすがにCG技術が進んでるので化け物が多少リアルになっておりますが、まぁ違いはそんな感じですね。
もちろんストーリー的には、最初にエイリアンの宇宙船が発見されることとか、主人公が女性だとか、違う点もありますが
基本的なところは変わってないですし、何より”ハードボイルド”な雰囲気が漂うところはカーペンター版ファンとしてはポイント高いです。
ラストは当然カーペンター版のオープニングに繋がるわけですが、最後のヘリがやってきた辺りからの物語が展開してる中でエンドクレジットが入ってくる演出なんかは非常にカッコ良くて、ラストの5分だけでも観る価値ありです(笑)

今作は劇場公開されてたらしいですが、小規模な公開だったんですかね~?少なくともウチの近くのシネコンではやってませんでした。
まぁスタッフ・キャスト含めて、全体的に地味さは否めないのでなかなか難しいのかも知れませんが
このレベルの作品であれば十分全国的に劇場公開できたレベルじゃないですかね?

「崖っぷちの男」・・・(796)

2013-08-15 20:30:15 | Weblog
「崖っぷちの男」MAN ON A LEDGE
監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、アンソニー・マッキー 、エド・バーンズ、エド・ハリス、他
2012年・アメリカ・102分<レンタル>

<STORY>
30億円のダイヤモンドを強奪した罪で収監された元刑事のニックが脱獄。ニューヨーク・ルーズベルトホテル高層階から身を乗り出し飛び降りようとする。制止しようと説得する警察に対しニックは、最近の任務に失敗して後がない女性刑事リディアを唯一の交渉役として指名するが...

またお前か!という感じのサム・ワーシントン主演作(笑)
さすがに劇場公開されただけあって良く出来た小気味良いサスペンス・アクションでした。
以前に観た似た感じの題材の「ザ・レッジ 12時の死刑台」なんかよりは遥かに素晴らしい作品だと思います。

非常にスピーディーな展開で飽きることなく観れて良いのですが
素人が色んなアクシデントに見舞われながらこんなにこんな見事に金庫破りをやってのけれるのか?っていうのは
観ながらずっと気になってました。
ただ、まぁそういうようなツッコミどころは色々ありますがそれなりに面白い作品ですし
観て損の無い1本だと思います。
久々に観たエド・ハリスの相変わらずの存在感も◎

あと、これは今作に限った話ではないのですが...よく劇中に金額が出てきます。特に犯罪ものでは身代金であったり色々と金額が出てくるのですが
現地の通貨単位で表示されるので非常にわかりにくいんですよね~
国によって貨幣価値が違うので日本人の貨幣感覚で全てが理解できるわけではないですが、目安として日本円で大体幾らぐらいなのかは知りたいです。
せめて最初に金額が出てくる時だけでいいので、例えば「4千万ドル(約30億円)」とか出せないもんですかね~?
レートは変動するからやっぱり難しいのかな~...

「セルビアン・フィルム 完全版」・・・(795)

2013-08-12 10:40:04 | Weblog
「セルビアン・フィルム 完全版」A SERBIAN FILM
監督:スルディアン・スパソイエヴィッチ
出演:スルディアン・トドロヴィッチ、セルゲイ・トリフュノヴィッチ、エレナ・ガブリロヴィッチ、カタリナ・ズティッチ、他
2012年・セルビア・104分<レンタル>

<STORY>
元ポルノ男優・ミロシュは、昔馴染みの女優から高額報酬の映画出演を持ちかけられる。謎の富豪から提示された契約書にサインしてしまったミロシュは...

珍しいセルビア製のスリラー。
地理(というか社会科全般)に弱い私としましては『セルビアってどこ?』って感じなのですが(笑)
とにかく全編鬼畜変態描写満載で18禁でモザイク入りまくってます。
生理的な嫌悪感溢れる映像が多いのであまり人にはオススメできませんし、観なくていいなら観ない方が良いです。
ただ、映画としてはキチンと撮られていて、ただただ人を虐めたり痛めつけたり殺したりするだけの映画って感じはしないです。
だからこういう内容にも関わらず最後まで特に問題なく観れたのだと思います。
いわゆる「グロ」っていう描写はほとんど無いです。その辺のB級ホラーの方がよっぽどグロいです。
視覚的というよりは精神的にくる描写が多いですよね~...あの凄まじい顛末にあの哀しいラスト、そこへきてまだそんなオチを持ってきますか!?って感じです。
なんか改めて思い返してみると意外に良く出来てる作品だったのかな~?と思ってしまいますね(笑)

「莫逆家族 バクギャクファミーリア」・・・(794)

2013-08-05 10:13:36 | Weblog
「莫逆家族 バクギャクファミーリア」莫逆家族 バクギャクファミーリア
監督: 熊切和嘉
原作:田中宏
出演:徳井義実、林遣都、阿部サダヲ、玉山鉄二、中村達也、他
2012年・日本・127分<レンタル>

<STORY>
17歳にして関東一の暴走族「神叉」のトップを張っていた火野鉄は、30歳を過ぎた今は建設作業員として平凡な生活をおくっていた。しかし、ある事件をきっかけに理不尽な現代社会に異を唱えることを決意。かつての不良仲間たちを再集結させる...

「BAD BOYS」「グレアー」の田中宏原作の実写化作品。
原作は以前に読みました。さすがに全11巻を2時間ほどの尺に収めるには色々と削らないといけないのでしょうが
その割には結構多くのエピソードが詰め込まれています。で、それが逆に作品を台無しにしてると思います。
元々この原作自体が架空の町で元暴走族のメンバーを核とした「家族」を描いた”ファンタジー”であり、
正直言って原作も軽く読んだくらいではよく理解できないような感じですので、この映画を原作を知らずに観てどの程度理解できるのかが疑問です。
多分「家族」ってところに重点を置いて撮られた作品だと思いますが、思い切ってバイオレンス・アクションにした方がわかりやすかったんじゃないですかね?

チュートリアルの徳井がどうなんだろうと思いながら観ましたが、まぁあまり演技を必要とする場面も多く無いので(笑)そんなに気にはなりませんでした。
ただ、下手は下手ですね。普通のドラマだとキツいんじゃないかな?
個人的には元ブランキーの中村達也が非常に良かったです!多分演技してるのは初めて観ましたがこの人結構上手いな~
本当の意味での「演技が上手い」っていうのとは違うんでしょうけど、存在感あるし、多分物怖じしないところが良さに繋がってるんでしょうね。

もしこれから観ようという方がいらっしゃったら、出来れば原作を読んでから観て欲しいです。
もしくは”ファンタジー”だと割り切って観るかのどちらかですね。

ちなみに劇中で流れる歌が3曲あります。
エンディングの10-FEET「コハクノソラ」、挿入歌のPoPoyans「サルビアの花」と遠藤ミチロウ「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。」
「サルビアの花」は早川義夫のオリジナルでやるべきだったと思いますが、ミチロウも10-FEETも作品にハマッていて良いですね~
特に10-FEETの「コハクノソラ」非常に良い曲です!