家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ハロウィンII」・・・(654)

2011-04-30 00:30:44 | Weblog
「ハロウィンII」HALLOWEENII
監督・脚本:ロブ・ゾンビ
出演:スカウト・テイラー・コンプトン、マルコム・マクダウェル、ダニエル・ハリス、シェリ・ムーン・ゾンビ、ブレア・グラント、タイラー・メイン、ブラッド・ドゥーリフ、他
2009年・アメリカ・106分<レンタル>

<STORY>
惨殺されたマイヤーズ家で唯一生き残ったローリーは、ストロード家に引き取られて幸せな生活を送っていた。そんなある時、ルーミス医師の本が発売され、自分が殺人鬼マイケル・マイヤーズの妹だと知ってしまう。やけになったローリーは家を飛び出す。しかし、精神病棟から脱走したマイケルが再び現れ、執拗で残忍な殺戮行為が繰り返される...

リメイク版「ハロウィン」の続編。
「ブギーマン(ハロウィン2)」リメイクってことでは無いようです...「ブギーマン」は遥か昔に一回観ただけなのであんまり良く憶えてないですが(笑)

前作「ハロウィン」がエピソード0的な内容を含むものだったので、正直きっとダメだろうな~と思ってたのですが
予想に反してかなり良く出来たバイオレンスホラーに仕上がっていて非常に満足のいく作品でした。
その続編ということで今作にも期待したのですが、残念ながらそこまでの作品は無かったですね~

もう、シェリ・ムーン・ゾンビ(監督の嫁)を出すためとしか思えない、マイケルを導く母親の幻影(亡霊?)は正直邪魔でした...もちろんここを否定しまうということは作品全体を否定するようなものなので(笑)まぁ個人的には失敗作と言わざるをえないですね。
ロブ・ゾンビの次回作に期待します。

「裏ホラー」・・・(653)

2011-04-23 02:37:24 | Weblog
「裏ホラー」裏ホラー
監督:一瀬隆重、白石晃士、福田陽平
製作:一瀬隆重
2008年・日本・71分<レンタル>

「リング」「呪怨」をはじめ、Jホラーの数々をプロデュースしてきた一瀬隆重が
製作したいわゆるフェイク・ドキュメンタリーのビデオムービー。
私はまったくのノーマークでしたが、よく「裏ホラー」という名前を聞いていたので
気になって借りてみました。
元々はインターネット配信されていた作品のようで、一話5分ほどの短編オムニバスです。
確かスタッフ・キャストのクレジットが無かったのでどの作品を誰が担当してるのかは分かりませんが、
個人的には白石晃士が参加してるという点にも興味をひかれました。
(ちなみにキャストとしては三輪ひとみ、清水崇監督らが出演してます)

基本的には封印された・お蔵入りになったVTR、という作りでなかなか興味深い作品ではあります。
ただ、100%怖さだけを追求した作品ではなく、結構笑いの要素も強く感じました。
特に「スプーン曲げ」のエピソードなんかはホラーっていうより完全にコメディですね~
そういう意味では「裏ホラー」ってよりは「バカホラー」ってタイトルにした方がしっくりくる感じではありますが...(笑)
今なら大体どこでも100円くらいで借りれますんで、暇つぶしにどうぞ。

「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト-鮮血の美学-」・・・(652)

2011-04-16 00:52:21 | Weblog
「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト-鮮血の美学-」THE LAST HOUSE ON THE LEFT
監督:デニス・イリアディス
製作:ウェス・クレイヴン、ショーン・カニンガム、マリアンヌ・マッダレーナ
出演:トニー・ゴールドウィン、モニカ・ポッター、サラ・パクストン、スペンサー・トリート・クラーク、マーサ・マックアイサック、ギャレット・ディラハント、アーロン・ポール、他
2008年・アメリカ・114分<レンタル>

<STORY>
両親と一緒に湖畔の別荘にバカンスにやってきた17歳の少女メアリーだったが、友だちのペイジに会うため町へと向かう。そして、ペイジのバイト先にやってきたメアリーはそこでジャスティンという青年と知り合い、彼に誘われるままペイジと一緒に彼のモーテルへ。すると突然、ジャスティンの父とその仲間2人が現われ、メアリーとペイジは誘拐されてしまう。やがて、ペイジは殺され、メアリーは残忍にレイプされながらも命からがら逃げ出す。一方、森の中で事故を起こし、ケガを負った悪党一味は、偶然にもメアリーの両親がいる別荘に助けを求める...

ウェス・クレイヴンの監督デビュー作「鮮血の美学」のリメイク作品。
ちなみに「鮮血の美学」の製作は「13日の金曜日」の生みの親ショーン・S・カニンガムで
今作にも二人揃って製作で名を連ねております。
私がオリジナルを観たのはそれこそ遥か昔で(笑)テレビ放映でした。
確か「白昼の暴行魔パート2」とかいうタイトルだったように記憶しております。
オリジナルは72年の作品でその頃多く製作されていた復讐劇のひとつって感じでしたが
今作は殺人シーンがかなりグロくて、かなりホラー色が強くなってますね。

オリジナルを観たのがかなり前ですので、ほとんど憶えておりませんが
改めてストーリーを調べてみたところほぼ忠実なリメイクって感じです。
大きな違いは娘が生きてるか死んでるあたりでしょうか?
それでもストーリー的に大きな影響は無いですね~
オリジナルはもう40年近く前の作品ですのでもっとあっさりしてた印象がありますが
さすがにこのリメイクは殺人シーンがかなりキツくなっております。
そのせいでホラーっぽい感じもしますが、ジャンル的にはバイオレンス・スリラーってとこでしょうか?

内容が内容ですので特に女性は観るに耐えない作品かも知れません。
特別悪い作品では無いですが、そういう意味ではオリジナルに思いいれがあるとか、
特に理由が無ければ別に観なくても良い作品だと思います。

追悼 2011.4.9

2011-04-11 01:16:00 | Weblog
代表作「12人の怒れる男」など多くの社会派映画で知られる米映画監督のシドニー・ルメットさんが9日、リンパ腫のため、ニューヨーク市内の自宅で死去した。86歳だった

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社会派の巨匠、シドニー・ルメット監督がお亡くなりになったそうです。
『十二人の怒れる男』『未知への飛行』『セルピコ』『狼たちの午後』『評決』などなど...
10代後半~20歳くらいの頃にルメット監督の作品は色々観ました。
硬派で骨太な素晴らしい作品を撮る監督でした...遺作となった『その土曜日、7時58分』は手元にあるのですが
残念ながら未見ですので、また近いうちに観ようと思ってます。

ご冥福をお祈りします

「処刑山 -デッド・スノウ-」・・・(651)

2011-04-09 02:39:17 | Weblog
「処刑山 -デッド・スノウ-」DEAD SNOW
監督:トミー・ウィルコラ
出演:ヴェガー・ホエル、スティグ・フロード・ヘンリクセン、シャーロット・フログナー、 ラッセ・ヴァルダル、エヴィー・カセス・レステン、他
2007年・ノルウェー・91分<レンタル>

<STORY>
冬休みを満喫するため冬山へ入った医学生の仲間たちが、山小屋の床下にナチスの隠し財宝を発見する。医学生たちはその財宝をいただくことにするが、実はその場所は殺されたナチスの兵団が眠る場所で、凍土の中からナチスの兵団が冷凍ゾンビとして大量に復活。圧倒的なパワーと残虐性で、彼らを次々と血祭りに上げてしまう...

ノルウェー産グロ・スプラッターホラー...タイトルが「処刑山」でナチスのゾンビが!なんて部分に惑わされて、てっきりシリアスな作品だと思ったら超おバカなドタバタホラーでした~。
「海に行けばよかった」なんてバカバカしいキャッチコピーやな~って思ってたら、まさか本編にちゃんとあるセリフとは度肝を抜かれましたよ(笑)

で、つまらないのかと言ったらそんなことはありません!
ゾンビというよりは完全にモンスター化したナチス兵団と山小屋にある数少ない武器で戦う学生たち、っていう図式はそれなりに楽しめますし、
冒頭に映画オタクという設定の男が口にする「13日の金曜日」や「死霊のはらわた」、そして彼が着ているTシャツにプリントされた「ブレインデッド」といった辺りからもわかるように、B級スプラッターホラーに対するオマージュに溢れた作品になっております。
ちなみにこのデブ映画オタクの兄ちゃんが一番可愛い娘に惚れられるのですが
何か監督やスタッフたちホラーオタクの”してやったり”的な怨念のようなものが感じられて心地良いです(笑)

上にも書きました通りいわゆる”ゾンビ映画”ではありません。
ですのでゾンビ映画を求めてる方にはちょっと物足りない作品かもしれませんが
「死霊のはらわた」「ブレインデッド」的なコメディと紙一重のとにかくハチャメチャなグロ・スプラッターとして観ればなかなかの快作だと思います。
一般人は観なくて良いです(笑)マニアの方にはおすすめ!

「笑う警官」・・・(650)

2011-04-02 00:07:38 | Weblog
「笑う警官」THE LAUGHING POLICEMAN
監督・製作・脚本:角川春樹
原作:佐々木譲
出演:大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、螢雪次朗、野村祐人、大友康平、矢島健一、鹿賀丈史、他
2009年・日本・122分<レンタル>

<STORY>
札幌市内のアパートで女性警官の変死体が発見された。まもなく被害者の元交際相手の巡査部長・津久井に容疑が掛けられ、さらに異例の射殺命令までも下される。かつて津久井と同じ任務にあたったことのある警部補・佐伯は、この一連の流れに違和感をもち、信頼できる仲間とともに秘密裏に捜査を始める。やがて、彼らは北海道警察内部に隠された闇に踏み込んでいくのだったが...

原作は以前に読みました。割とスピード感があってポップな警察小説ってイメージがありましたが...今作ではまったく違うイメージで映像化されてますね。
まぁ原作を読んだことがあったんでよくわからずに観てみましたが、いきなり「監督・製作・脚本:角川春樹」とクレジットが出たのでかなりショックでした(笑)
私は角川春樹監督作品は今まで1本も観たこと無いのですが、「REX」等、まぁ色々と噂は聞いてましたので(笑)きっとこれはダメだろうな~っと思いながら観ました。

最初に書きました通り、原作とはだいぶイメージの違う作品でした。
それが良いのか悪いのかは個人の趣味なんでしょうけど、個人的にはそのせいで平凡な作品になってしまった感は否めません。
やたらハードボイルドでジャジーで大人な雰囲気の作品になってしまっててつまらないです。
(ちなみにDVD特典のインタビューでそのままやっても原作には敵わないから人間ドラマとして描いたというようなことを言ってました)

全体的にまぁ別に2時間ドラマで良かったのでは?っていう程度の出来で、
ネット上の評判はすこぶる悪いですが(笑)元々がオーソドックスな警察サスペンスですし
キャストも結構上手い役者が揃ってるんで、とりあえず観れないようなことは無いです。
もちろん(?)脚本も演出も結構ヒドいので(笑)あんまり気にしだすと観れないかもしれませんね~...ラストの演奏シーンとか全然意味不明の自己満足なシーンですし...
テレビ放映があった時にでもご覧になってみてください。

「地獄のバスターズ」・・・(649)

2011-04-01 00:37:39 | Weblog
「地獄のバスターズ」THE INGLORIOUS BASTARDS
監督:エンツォ・G・カステラッリ
出演:ボー・スヴェンソン、ピーター・フートン、フレッド・ウィリアムソン、他
1976年・イタリア・100分<レンタル>

<STORY>
1944年フランス。護送中にドイツ機の爆撃を受け脱出した連合軍囚人たちはスイスへの逃亡を図るが、レジスタンスに特殊部隊と間違われたまま、V2ロケットのジャイロ・コンパス奪取作戦に加わる...

タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」の元ネタ...と言っても最終的に残ったのはタイトルだけだったそうですが(笑)
かな~り昔に一度観たことがあるのですがまったく憶えてなくて、タラのリメイク(?)に合わせて久々に観てみました。
タラ版が”ヒトラー暗殺””復讐劇”みたいな結構重い話しであるのと逆に、今作は脱走兵が大暴れする結構脳天気なアクション作品に仕上がってます。
脱走兵たちを主人公に据えてる時点でこれはこれで反戦映画なのかな~と思いながら観ておりました。

もう35年も前の作品ですので当然ぬる~い雰囲気は感じますが、それでもB級アクションとしてはかなり良い雰囲気出してるんじゃないですかね~?少なくとも古臭いとか現在の感覚じゃ見れないっていうようなことは無いですね。
最近は映画を観る時間もあまり無くて、新作を観るだけでいっぱいいっぱいですが
たまにはこういう古い作品を見返してみるのも良いですね~