家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇」・・・(747)

2012-09-29 03:28:19 | Weblog
「REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇」QUARANTINE 2: TERMINAL
監督:ジョン・ポーグ
出演:メルセデス・マソーン、ジョシュ・クック、マッティ・リプタク、イグナシオ・セリッチオ、ノリー・ヴィクトリア、ブレ・ブレア、リン・コール、他
2011年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
十数名の乗客をのせた小型旅客機が、ロサンゼルス国際空港を飛び立った。
機内では、CAのポーラとジェニーが接客業務に追われていたが、突然、乗客の一人の大男が激しく嘔吐し、次の瞬間、操縦室に向かって突進するという暴挙に出た。
荒れ狂う男をなんとか取り押さえることに成功するが、正体不明のウイルス感染に危機を感じた機長は、空港へ引き返し緊急着陸を決行。
ところが、ターミナルはすでに防護服に身を包んだCDC(疾病予防管理センター)および警察部隊に包囲され、ウイルス感染への厳戒態勢がしかれていた...

スペイン製ホラー「REC」のハリウッド製リメイク「REC/ザ・クアランティン」の続編。
前作が「REC」を忠実にリメイクした作品であったのと打って変わって、今作は「REC」の続編「REC2」とはまったく違う内容になってます。
オリジナルの「REC」がPOVブームの火付け役であったことなど無かったかのように(笑)今作では普通に撮影されております。

途中にニュースで前作のマンションでの事件が映し出されるので、今作は続編というよりは同時多発的に起こっているという感じですね。
ちょっとネタバレになりますけど...
オリジナルがゾンビ~オカルトという展開でしたが、リメイクではゾンビ~生物兵器テロというこれまたとんでも展開になっていきます。
まぁ時間も短く、スピーディーな展開でそれなりに楽しんで観れましたが、オリジナルシリーズがよく出来てるだけにちょっと評価が厳しくなってきますね~

邦題には「REC」と付いてますが、このリメイクシリーズの原題は「QUARANTINE」で、”隔離”という意味があります。
前作があまりにもオリジナルまんまのリメイクだったのでついつい忘れてしまいがちですが、このリメイクシリーズのキーワードは主観カメラを表す「REC」では無く文字通りの”隔離”なんですよね。
ですので、空港(倉庫?)が隔離されるという展開は当たり前のストーリーなんですけど、ならどうして前作は「オリジナルをまんまリメイク」したのでしょうか?タイトルが”隔離”であればPOVを無視して”隔離”に重点を置くような作りにしたほうが続編にもスムーズに繋げられたのに...っていうか、まぁそこまで考えてなかったんでしょうけど(笑)

オリジナルシリーズも続編が作られるそうですが、こちらも完全に続編を作りたそうな(笑)ラストショットで終わっていきます。
ただ、もしかしたら次作は”立てこもり系”の作品になるのでは?と少しだけ期待しております(笑)

「プロメテウス」・・・(746)

2012-09-25 23:22:34 | Weblog
「プロメテウス」PROMETHEUS
監督:リドリー・スコット
出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ、ローガン・マーシャル=グリーン、シャーリーズ・セロン、他
2012年・アメリカ・124分<劇場>

<STORY>
「人類はどこから来たのか?」人類が長年にわたり追い続ける、人類史上もっとも深遠でかつ根源的な謎。2089年、地球上の古代遺跡からその答えを導き出す重大なヒントを発見した科学者チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込んである惑星へと向かう。2093年、惑星にたどり着いた彼らは、人類のあらゆる文明や常識を完全に覆す世界を目の当たりにする事に。人類誕生の真実を知ろうと調査に没頭する中、思いもよらない事態が起きる...

リドリー・スコット監督最新作。
たまたま知り合いからチケットをいただきまして、劇場へ観に行ってきました。
当初から”エイリアン云々...”という話が漏れ聞こえてきて、一体どういうことなんだろうと思ってましたら
「なるほど~」という感じですね...確かに”人類の起源”の話ではありますし”エイリアン”でもありますし
どちらでもあると言うか、どっちつかずと言うか...(笑)

そろそろ上映終了が近いとは言えまだ公開中の作品ですし、あんまりネタバレはマズイのですが
ネタバレ無しでは何も書けないというところもあって非常に難しいです。
ただ、全体的に謎が多いというか、悪く言うとツッコミどころ満載なのですが(笑)
これは続編ありきの作品なのでしょうか?それとも「エイリアン・ビギニング」として観れば良いのでしょうか?
最初の方で「哲学」「宗教」「生と死」みたいな話が延々と出てくるので結構構えて観てたのですが
途中からそういうのはあんまりどうでもいい感じにもなってきてたし(笑)とにかく”色んな意味で”難しい作品です。

またご覧になって「?」って感じでしたら、ネットで色々調べてみてください。
無断でリンク貼ったりできないんでご紹介できませんが、宗教的な見地から解説されてるブログがあって
(googleで「プロメテウス」で検索すると1ページ目に出てくると思います)
そこを読むと結構色々と勉強になることが書いてあって個人的には非常に為になりました。

ちなみにウォルター・ヒルが製作で参加されてたみたいで、久々に名前を見れて嬉しかったです!(笑)

「冷たい熱帯魚」・・・(745)

2012-09-22 04:49:41 | Weblog
「冷たい熱帯魚」COLDFISH
監督:園子温
出演:吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、他
2010年・日本・146分<レンタル>

<STORY>
小さな熱帯魚店を営む社本の家庭では、年頃の娘が若い後妻に反発しており、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は娘が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていく...

「愛のむきだし」の園子温監督が1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに製作したサスペンス(?)
今作の後も東電OL殺人事件をモチーフにした「恋の罪」や古谷実の漫画を実写化した「ヒミズ」なんかを撮ってますが
「愛のむきだし」を含め、この監督は何というか”極限状態における愛”みたいなのを撮りたいんですかね~?
「恋の罪」は残念ながら未見で(っていうか今作を観て、観るの止めた...笑)「ヒミズ」は原作を読んだだけですが
大体全部同じような話で、日常を生きる中で非日常に巻き込まれていった人たちとその愛、って感じですね。

確かにそのパワーみたいなものは感じます。
で、1本2本観るぶんにはなかなか興味深く観れます。
が、さらにそこからこの監督の作品を観続けるかと言われれば、もうお腹いっぱいっていうのが正直なところですね。

こういう作品って題材や描き方で”もしかしたら凄く深い作品なのかも”と思わせるところがありますが
見方によっては、非常にくだらないB級サスペンス・B級ホラーという評価も出来るわけです。
「愛のむきだし」にしても今作にしても否定する気はありません。
ちょっと長いのがネックですが、どちらもそれなりに楽しめました。
ただ、今のような作品を撮り続けるのであれば、園監督の作品はもう観ることは無いでしょうね。

ちなみにキャストは非常に良かったです!これは監督の演出力なのか、役者の元々持ってる力なのかはわかりませんが
吹越満、でんでん、黒沢あすかをはじめ、”狂気”は十分に感じられました。
テレビでやることは絶対無いですが(笑)機会があれば観て欲しい1本ではあります。
もう一つちなみに、今作は世界へ発信する逆輸入型日本映画レーベル”The SUSHI TYPHOON”の1本です。
また興味があればThe SUSHI TYPHOONについて調べてみてください。
そっち方向の視点で観ると”あ~なるほどな~”って感じがします(笑)

「ブリッツ」・・・(744)

2012-09-15 00:41:26 | Weblog
「ブリッツ」BLITZ
監督:エリオット・レスター
出演:ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、アイダン・ギレン、ザウエ・アシュトン、デヴィッド・モリッシー、他
2011年・イギリス・97分<レンタル>

<STORY>
ロンドン市警の荒くれ刑事ブラントは、常に犯罪者を徹底的に打ちのめしてきた。そんなある時、ロンドン市内で警官ばかりを狙う連続殺人事件が発生。タブロイド紙の記者ダンロップが「ブリッツ」と名乗る犯人から連絡を受ける。ブリッツはダンロップに記事を書かせることで予告殺人を行い、警察を挑発。ブラントは次々と仲間を失っていき、やがてブリッツの最後の標的が明らかになる...

我々”シュワ=スライ世代”からみれば、新世代アクションスター(笑)ジェイソン・ステイサム主演のアクション。
まぁはっきり言いまして、もう何のヒネリもない刑事アクションです。
特に何も書くことはありません(笑)観ても観なくても損も得もしないって感じです。
ただ、個人的にはプロットを見て思ったほどはスカッとするようなアクション映画じゃなかったことが残念でしたね~

作品とは特に関係ない話ですが...ジェイソン・ステイサムって”1972年生まれ”ってなってまして
”こいつ、俺より年下か!”と以前に衝撃を受けたのですが(笑)
今回調べてみましたら、どうやら正確な生まれ年は”1967年”のようですね。私より年上で安心しました(笑)

「ザ・ウォード/監禁病棟」・・・(743)

2012-09-08 01:19:20 | Weblog
「ザ・ウォード/監禁病棟」THE WARD
監督:ジョン・カーペンター
出演:アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ローラ=リー、リンジー・フォンセカ、他
2011年・アメリカ・89分<レンタル>

<STORY>
20歳の少女クリステンは、身に覚えのない放火の罪で精神病院に収容されてしまう。病棟には精神状態に問題を抱えた同年代の少女ばかりが隔離されており、クリステンは彼女らとは違うと自負していたが、担当医との面接で自分の名前以外の一切の記憶を失っていることに気づく。さらにその夜、廊下を歩く奇妙な女性を目撃したことから事態はさらに混迷していき...

鬼才ジョン・カーペンター監督の約10年ぶりの新作。
正直言いまして、あまりジョン・カーペンターらしくないと言いますか...まぁ色んなタイプの作品を撮る監督ですのでそういう意味では違和感無いのですが
B級の神様らしい”待ってました!”的な(笑)感じがあまりしなかったです。簡単に言うとありきたりとかオーソドックスって感じ。
今作の前が、B級ハードコアSFホラーの傑作「ゴースト・オブ・マーズ」だと考えると、この10年で衰えてしまったな~と思わざるをえません。
舞台が精神病院で全体的な雰囲気も散々見てきたような幽霊ものっぽい感じ。しかもオチが”某作品みたいな感じ”ですので、基本的には褒めるところないですね。
まぁ暇つぶし程度に観るには別に悪くは無いですよ。個人的にジョン・カーペンターって名前にはやっぱり思い入れがあるもので、その分落胆も大きくなってしまった感は否めないです。
若くは無いとはいえ監督もまだまだ60代ですから、あと数本は撮れるでしょう!次作に期待します!


「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」・・・(742)

2012-09-01 00:38:09 | Weblog
「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」SCREAM 4
監督:ウェス・クレイヴン
脚本:ケヴィン・ウィリアムソン
出演:ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークェット、エマ・ロバーツ、ヘイデン・パネッティーア、他
2011年・アメリカ・111分<レンタル>

<STORY>
カルフォルニア州の田舎町ウッズボロー。マスク姿の殺人鬼による連続殺人事件から10年の歳月が経ち生き残ったシドニーは、今では作家となり成功を収めていた。本の宣伝のため故郷へ戻った彼女は、保安官のデューイや彼と結婚した元キャスターのゲイルらと再会。しかし彼女の帰郷を機に2人の女子校生マーニーとジェニーが惨殺される事件が発生。10年前の悪夢が、新たな世代を巻き込み、再び蘇ってしまうのだった...

「スクリーム」シリーズ最新作。監督・脚本・主要キャストが変わってないっていうのは嬉しいところですね~
内容的には前3作と一緒です(笑)当然一番キモとなるのは”誰がどんな理由で殺人を行っているのか?”ってとこですが
個人的には「え~、そんな理由でこんだけバンバン人殺すか?」って感じでしたね。
前作より11年ぶりの続編ってことで意識したのかどうかわからないのですが、作りは1作目のリメイクみたいな感じになってますね。
って、あんまり書くとネタバレになってくるので(笑)もうこれ以上は書きませんが、シリーズが好きな方ならまぁ懐かしさも含めてどうぞ。
スクリーム・シリーズを観たことの無いかたはいきなりここから観てもわけがわからないと思うので、1作目からご覧になってください。

今作とは直接関係の無いことですが、前回の「マザーズデイ」も今作もいわゆる”TSUTAYAだけ”ってやつでTSUTAYAに行かないと借りれません。
未公開ものを独自に発掘してきて独占レンタルっていうのは百歩譲ってまだ理解できますが、今作のようにそれなりの人気シリーズの続編はどこのお店でも借りれるようにして欲しいですね~
最近この”TSUTAYAだけ”ってのが多いのでちょっと困ります...もちろんそれだけ面白そうな作品を見つけてくるTSUTAYAの戦略の勝利ではあるのでしょうけど、ユーザー側としてはやっぱり歓迎しかねますね。