家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「バリケード」・・・(322)

2008-01-30 01:03:19 | Weblog
「バリケード」BARRICADE
監督:ティモ・ローズ
出演:レイニー・ブラウン、ジョー・ザソ、アンドリュー・ライジング、マノシュ、トーマス・カーマー、ティモ・ローズ、ディルク・グラックス、他
2006年・ドイツ=アメリカ・95分<レンタル>

<STORY>
山奥に束の間のバカンスに来ていた男女のグループが謎の一家に拉致され、次々と残忍な手口で殺されていく...

近所のレンタルショップが100円セールだったので、久々にゴミ拾いでも...と思い(笑)借りてみました。
ホラーファンの間では悪名高いJVDから発売されてるのでもう完全にゴミだと思ってたら意外や意外!出来が良いとは言えませんがそんなに悪くも無かったです。
(ちなみに映像特典のインタビュー集には字幕無しという相変わらずの手抜き仕事でした)

「ウィキペディア」によりますと、なんと!ラヴクラフトの「The Lurking Fear」を下敷きにしているとのこと...私は残念ながらラヴクラフトはまったく読んだことないので内容はわかりません。
まぁ実際は他のホラー映画からの影響の方が強いと思います。(スペシャルサンクスにも”ロイド・カウフマン””イーライ・ロス””トム・サヴィーニ”などの名前がありました)個人的には「悪魔のいけにえ」+「サランドラ」(「クライモリ」か「ヒルズ・ハブ・アイズ」かも?)+「ホステル」って感じがしましたね~。

元々ビデオムービーらしくおそらく予算もかなり低めでしょうけど、結構良く出来てたと思います。このテのB級ものにしては時間がちょっと長くて(もう10分くらい短くてもよかった)無駄なシーンも多いので、脚本の無駄な部分を直すとなかなか面白いゴアムービーになってたのではないでしょうか?
あと、これも低予算のあおりでしょうけど役者がイマイチ魅力なかったです...その点は非常に残念でした。

鬼畜系ホラーの多いドイツ作品なので苦手な方は敬遠された方が賢明ですね~お金は掛かってないですけど割りと凄まじい描写が多いです。ホラー好きな方には結構な拾い物だと思いますので、TSUTAYAの半額セールの時にでもどうぞ...200円以下ならまぁ損は無いかと(笑)

「トランスフォーマー」・・・(321)

2008-01-27 02:11:33 | Weblog
「トランスフォーマー」TRANSFORMERS
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:シャイア・ラブーフ、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル、アンソニー・アンダーソン、ミーガン・フォックス、ジョン・タトゥーロ、ジョン・ヴォイト、他
2007年・アメリカ・144分<レンタル>

<STORY>
探検家を祖先に持つサムは冴えない高校生。やっとのことでオンボロのスポーツカーを手に入れたものの、同じ高校のミカエラを家に送る途中に車はエンスト。せっかくの関係を深めるチャンスもどこかしまらない。その日の夜、彼のスポーツカーが突然家から走り去った。自動車泥棒だと思い必死で追いかけるサム。その先で彼は常識を疑うような光景を目にする。それは、巨大なロボットが歩き回る姿だった...

元々は日本のおもちゃ・アニメが原作なんですけど、トランスフォーマーってミクロマンのシリーズだったんですね、全然知りませんでした。
私は世代的にミクロマンは熱中したんですけど、トランスフォーマーの頃はもうおもちゃやアニメって年齢ではなかったので名前くらいしか知りませんでした...それにしても子供向けのおもちゃやアニメがこういう風になるんですね~改めてハリウッドマジックを感じました。

内容は宇宙からやって来た正義のロボットと悪のロボットの戦いで、正直言ってストーリーはあって無いようなものです(笑)
ただ、映像はもうハンパじゃないですね~凄いです。
車(やヘリ、戦闘機など)からロボットに変形するシーンや戦闘シーン等、もう何が起こってるか私の脳みそでは処理しきれないくらい(笑)凄いです。

ただ、残念なのが...色んなところで言われてますが、中盤で中だるみと言いますか、コントのような(笑)シーンが30分くらいあるのですがこれは完全にいらないですね~この辺を切って2時間にまとめられていたら凄まじいスピード感のあるSFアクション映画に仕上がっていたのではないでしょうか?
逆に言うと冒頭の1時間とラストの戦闘シーンは本当に凄いです。

元々が子供向けということもあるのかも知れませんが、正義とか勇気とかまるで「少年ジャンプ」のような世界観で描かれておりますが(笑)なかなか良いですよ...まぁそういう意味ではどちらかと言うと男性向けかも知れませんね。

名作と呼べるような作品ではないですが、単純に楽しめる娯楽作品です。
ちょっと長いですが子供にもわかりやすい内容ですので家族で楽しめる作品だと思いますよ。
是非とも大画面でご覧ください!

「13/ザメッティ」・・・(320)

2008-01-26 01:33:24 | Weblog
「13/ザメッティ」13 TZAMETI
監督:ゲラ・バブルアニ
出演:ギオルギ・バブルアニ、オーレリアン・ルコワン、パスカル・ボンガール、他
2005年・フランス=グルジア・93分<レンタル>

<STORY>
グルジア移民の22歳の若者セバスチャンが導かれるままに辿り付いた不気味な屋敷。身の危険と犯罪の匂いを感じたセバスチャンは逃げ出そうとするが、強制的にとあるゲームに参加させられることになる。そのゲームとは、13人のプレイヤーが同時に銃の引き金を引くという“集団ロシアンルーレット”だった...

え~っとこの作品はサスペンス?スリラー?...まぁとにかくそんな感じのお話です(笑)
モノクロ、しかもセリフも音楽も少なくて非常に重苦しい作品ですね(もちろん良い意味で)。
淡々とした作風ですが陰鬱な雰囲気が何か起こりそうな感じで結構ワクワクしながら観れました。低予算のようですが、その辺もアイデアで上手くカバーされてると思います。

難を挙げると、あくまで”ワンアイデア”の作品なのにかかわらず、ロシアンルーレットの展開も先が読めます。ただ、全体的に見てみると今作は”13人ロシアン・ルーレット”というワン・アイデアのサスペンスのように見せかけて、実はもっと「生命」とかそういうことを描いた哲学的な作品かなぁ~とも思えます。
そういう意味ではサスペンス的な部分を期待するとちょっと違うかな?って感じになるかも知れませんね。

あと、やっぱりラストはちょっとダメですね~...ネタばれになるので内容は書きませんが、アレをやっちゃうとこの映画自体を否定することになるのではないでしょうか?最後の場面なんか虚無感が漂っていて非常に良い雰囲気ですし、もっとシンプルなラストでも別に悪くなかったのではないかと思います。

まぁ改めて難を挙げればツッコミどころも多い作品ではありますが、観ている時はそんなに気になりませんし観て損は無い作品だと思います。ただ、あまりエンターテイメント性を求めると肩透かしをくらいます。あくまでミニシアター系のアート作品だと思って観た方が無難でしょうね...ハリウッドでリメイクされるそうですが、そちらの方が娯楽作品としては面白い作品になるでしょうね。

ラジー賞ノミネート発表!

2008-01-23 01:11:39 | Weblog
ラジー賞のノミネート作品が発表されました。
現在のところ未公開の作品が多いようであまりピンときませんが、また受賞作が決まったら是非観てみたいです~(笑)

最低映画賞
『アイ・ノウ・フー・キルド・ミー』(原題)
『ブラッツ』(原題)
『アイ・ナウ・フロノンス・ユー・チャック・アンド・ラリー』(原題)
『マッド・ファット・ワイフ』
『ダディ・デイキャンプ』(原題)

最低男優賞
エディ・マーフィ『マッド・ファット・ワイフ』
アダム・サンドラー『アイ・ナウ・フロノンス・ユー・チャック・アンド・ラリー』(原題)
キューバ・グッディング・Jr.『ダディ・デイキャンプ』(原題)
ニコラス・ケイジ『ゴースト・ライダー』
ジム・キャリー『ナンバー23』

最低女優賞
リンジー・ローハン(一人二役で2回ノミネート)『アイ・ノウ・フー・キルド・ミー』(原題)
ジェシカ・アルバ『アウェイク』(原題)、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』、『グッドラック・チャック』(原題)
エリシャ・カスバート『キャプティビティ』
ダイアン・キートン『恋とスフレと娘とわたし』
ほか

最低助演男優賞
エディ・マーフィ『マッド・ファット・ワイフ』
オーランド・ブルーム『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
ジョン・ヴォイト『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』『ブラッツ』(原題)、『トランスフォーマー』『セプテンバー・ドーン』(原題)
ほか

最低助演女優賞
エディ・マーフィ『マッド・ファット・ワイフ』
ジェシカ・ビール『アイ・ナウ・フロノンス・ユー・チャック・アンド・ラリー』(原題)、『NEXT -ネクスト-』
ジュリア・オーモンド『アイ・ノウ・フー・キルド・ミー』(原題)
カーメン・エレクトラ『鉄板英雄伝説』
ほか

「ブラッド」・・・(319)

2008-01-22 21:45:50 | Weblog
「ブラッド」RISE: BLOOD HUNTER
監督・脚本:セバスチャン・グティエレス
出演:ルーシー・リュー、マイケル・チクリス、ジェームズ・ダーシー、カーラ・グギーノ、マコ、他
2006年・アメリカ・98分<レンタル>

<STORY>
ジャーナリストのセイディーは、危険なカルト教団の取材中に突然襲われ、不老不死の体になってしまう。それは人間の血を無性に求めるヴァンパイア…。そんな肉体に自分をを変えた、忌まわしきヴァンパイア集団への復讐と彼らの陰謀を阻止することを心に誓ったセイディーは、勝ち目のない戦いに挑むのだった...

ルーシー・リュー主演のホラー・アクションです。
ウェズリー・スナイプスの「ブレイド」なんかと近い感じですが、正直言いまして「ブレイド」の劣化コピーって感じですね~

よくあるストーリーですし、敵の人数も少なく、何と言っても敵が弱いのはダメでしょう。女性ジャーナリストがヴァンパイアになったとは言え、いきなりボウガン1挺でどんどん敵を倒してゆくのはちょっと無理がありますよね。

描写はさすがに派手で残酷ですが、ルーシー・リューの主演作品だけあって誰にでも見やすい感じに仕上がってます。普段はあんまり観ないけど、たまにはホラーでも...って感じの方にはいいんじゃないでしょうか?
ストーリー的にもそうですし、ラストの感じからも続編が作られそうですが、この調子だと続編作ってもまたイマイチな出来になりそうです。

個人的には作品云々よりもルーシー・リューって正直あんまり魅力感じないんですよね~...確かにアメリカでは受けそうな典型的なアジア人って感じですが、せめてチャン・ツィイーくらいじゃないと”アジアン・ビューティー”って感じはしないですね~

ちなみに2006年に亡くなったマコ(マコ岩松)の本人が出演する作品としては今作が最後の作品のようです。遺作は2007年の「ミュータント・タートルズ -TMNT-」(声の出演)。改めてご冥福をお祈りします。

「女番町 野良猫ロック」・・・(318)

2008-01-20 02:48:05 | Weblog
「女番町 野良猫ロック」STRAY CATS ROCK
監督:長谷部安春
出演:和田アキ子、梶芽衣子、和田浩治、范文雀、藤竜也、他
1970年・日本・81分<レンタル>

<STORY>
自由を求める不良少女たちのグループと、繁華街を取り仕切る暴力団。ある日、新宿の街にふらりと現れた、革ジャン&ジーンズ姿のライダー・アコは、暴力団と対立する不良少女グループと出会い、彼女たちに助太刀するのだが...

<未見の有名作品を観てみよう計画・・・その3>
まぁこれくらいの作品なら「有名作品」と呼んでも差し支えないでしょう~
洋画は文芸大作・ミュージカル以外の有名な作品は大体観てるのですが、邦画は結構観てない作品が多いので色々観ていきたいと思ってます...ちょっと恐いけど寺山作品なんかも頑張って観てみます(笑)

今作は「野良猫ロック」シリーズ第一弾です。
私が生まれた頃の作品なので背景とか全然知りませんが、これは和田アキ子のためのプロモーションムービー的意味合いもあるんですかね?一連のたのきん作品のような...(”たのきん”がわからない方はお父さん、お母さんに聞いて下さい...笑)実質的な主役は梶芽衣子ですし、実際和田アキ子はこれ1作のみで続編には出てませんしね。
もちろん演技は全然ダメですよ(笑)唯一の救いは役柄と素の和田アキ子が同じ感じなので役作りの必要が無いことくらいでしょうか...

この頃の日本映画は良くも悪くもデタラメですね。ただ、今の日本映画には無い「パワー」は確実に感じます。だから、少々出来の悪い作品でも勢いで見せてくれますね。
脚本とかほとんど”やっつけ”みたいな感じですし(笑)撮影もこの頃なら一週間くらいで撮ってるんじゃないでしょうか?

ただ、ストーリー的にはその後の「ガキ帝国」や「狂い咲きサンダーロード」なんかにも影響与えてそうな感じです...特にラストシーンも含めて「狂い咲き~」は結構直接的な影響を受けてるかもしれません。

ちなみに今作はホリプロが製作に絡んでいるので所属ミュージシャンが何組か出演してるのですが、故鈴木ヒロミツ率いる”モップス”がメチャクチャカッコイイです!私はGSはあまり聞かないのでモップスも「たどりついたらいつも雨降り」くらいしか聞いたことなかったんですけど、劇中での演奏シーンは凄いサイケでガレージな感じがたまらなくカッコイイですね~ファンになりました(笑)

いろんな話

2008-01-17 00:55:23 | Weblog
◎ゴールデングローブ賞が授賞式がないまま会見形式での発表となりました。
残念ながら昨年のような話題性がないので盛り上がりには欠けておりますがコメディ/ミュージカル部門で「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」が作品賞を、そしてジョニー・デップが主演男優賞を受賞しましたので日本公開時はまぁヒットするのではないでしょうか?題材には興味ありますが(確かかなり昔映画化されてますよね)ミュージカルはちょっと...って感じですので私は多分観ませんが...(まぁ私は「シザーハンズ」も観てませんから...笑)
個人的には脚本賞を受賞したコーエン兄弟の「ノーカントリー」が楽しみですね~

◎劇場の方は盛り上がってるのでしょうか?大ヒットしてるような話は聞こえてこないですね...おそらく「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」はヒットするでしょうけど後はどうかな~?「28週後...」はTVスポットをよく見ますので結構プッシュしてるのかも知れませんが、内容が内容だけに誰にでも楽しめる作品では無いですからね~大ヒットは難しそうですね~(個人的には今一番観たい作品ですが)

◎「Blu-ray」と「HD-DVD」の次世代メディア戦争ですが、ワーナーブラザースがBlu-ray側につくということで一気にBlu-ray有利という形になっております。どちらも一長一短みたいですが、とにかく早く規格統一してほしいですね~
2011年の地上デジタル化でAV機器の買い替えがこれから増えていくと思うので、それまでには消費者不在のつまらない争いには終止符をうってもらいたいです。

◎もうすぐジョン・カーペンターの大傑作「要塞警察」がスクイーズ・ニューマスターで再発されます。そのこと自体は非常に喜ばしいことなのですが、やっぱり最初からその時点での最高の仕様のものを出して欲しいですね...この前もたまたま中古で見つけて「タクシードライバー スペシャル・エディション」を購入しましたが、これでタクシードライバーのDVD買うの4回目ですからね~(笑)

◎他にも映画関係の話で書きたいことが何かあったように思いますが、思い出せないので(笑)今回はこの辺で...

「ファイナル・ショット」・・・(317)

2008-01-16 00:19:44 | Weblog
「ファイナル・ショット」OUT OF SEASON
監督・脚本:ジェボン・オネイル
出演:デニス・ホッパー、ジーナ・ガーション、ドミニク・スウェイン、ジム・カーター、他 
2004年・アメリカ=イギリス=ドイツ=ルーマニア・105分<レンタル>

<STORY>
寂れた遊園地で臨時従業員として働くピエールはシーズンオフに入ったため街を去ろうとしていた。しかし手持ちの金は僅かしか残っていない。金欲しさにバーへ強盗に入るが、逆に店主のハリーに取り押さえられてしまう。警察に突き出されるかと思いきや、ハリーはピエールに「金が欲しいなら、遊園地オーナーが隠し持っている莫大な金が入った金庫を狙おう」と提案する。ハリーは過去に大きな強盗事件を繰リ返していた男だったのだ。 一方、夫であるオーナーから解放されたい思いで日々を送っていたエイリーンは殺し屋に依頼して、夫を殺害し、保険金を手に入れようとしていた。計画当日、殺害するために寝室に侵入してきたのは、殺し屋ではなく金庫を狙ったピエールだった。出会うハズのない者達が出会ったとき、計画は音を立てるように崩れていく。果たして最後に金を手に入れる者は誰なのか?

う~ん...まぁよくあることなんで別にいいんですけど、パッケージにデカデカと顔と名前の出ているデニス・ホッパーとジーナ・ガーションは特に主役というわけではありません。
この2人の共演なら...と思って観た方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。また騙されました(笑)

ただ、内容はハードボイルドタッチのサスペンスでプロット自体はそんなに悪くないと思います。残念ながらそれを活かしきれなかった監督の力量不足は否めないですが...

ストーリー的にはピエールという青年が主役で、彼を中心に6人の男女が織り成す欲望渦巻く人間ドラマなんですけど、イマイチとっちらかってるというかわかりにくいんですよね~
田舎町で雨のシーンが多く雰囲気的には非常に良い感じのハードボイルドなんですけど、上にも書いた通り監督が活かしきれて無いというかまとめきれて無いというか...舞台もキャストも設定も悪くないと思いますが、とにかく監督・脚本のジェボン・オネイルの力量不足の一言につきますね。

デニス・ホッパーはやっぱり存在感ありますし、ジーナ・ガーションもクールでカッコイイんですけどね~...この程度の出来っていうのは非常に残念です。

「処刑島」・・・(316)

2008-01-13 14:44:53 | Weblog
「処刑島」WILDERNESS
監督:マイケル・J・バセット
出演:ショーン・パートウィー、アレックス・リード、トビー・ケベル、ステファン・ライト、他
2006年・イギリス・94分<レンタル>

<STORY>
犯罪に手を染め、鑑別所に収監された少年・少女たちが、更生プログラムとして無人島に送り込まれる。彼らを待っていたものは...

イギリス製ホラー...いわゆるスラッシャーものですね~
無人島で一人一人殺されてゆく...という展開は最近だと「マインドハンター」とかありましたが、プロット自体はありがちですね。
少年少女が主役ということで「バトル・ロワイヤル」に近い感じもありました。

とりあえず、どんよりとした陰鬱な雰囲気はいかにもイギリスらしく、このテの作風にはピッタリで良いです。アメリカ的なカラッとした映像ではなかなか出ない雰囲気ですね。

全体の評価で言いますと悪くは無いです。ただ、細かい点はツッコミどころ満載で(笑)脚本があまりにもヒドすぎますね~
まずいじめによる自殺者を出した官房の少年たちが「島へ送られる」ことになるのですが、島でどんなに過酷なことが待っているのかと思えば「何もありません」(笑)ほとんど”ハイキングか!”と突っ込まずにいられないほどのんびりした雰囲気です。しかも6人の少年(囚人)に対して監視役が一人...しかも武器らしい武器も持っていません。
さらに「無人島」ってことだったのに、他の少年院からも同じく更生プログラムみたいなキャンプに来てるし、ホームレスは住み着いてるしで設定がメチャクチャです。

ただ、上にも書きましたように全体的に見ると意外と悪くないですし、最後まで飽きることなく観れました。
これはおそらくイギリス製ホラーの独特な雰囲気の力でしょうね~...ハリウッドのB級作品だったらもっとヒドい出来になってたと思います。

イギリス製のB級バイオレンス・ホラーってことでホラー好きな方は是非どうぞ。
残酷描写も多いのでそのテが苦手な方は止めといたほうが良いかと思います。

「ヒルズ・ハブ・アイズ2」・・・(315)

2008-01-09 23:15:32 | Weblog
「ヒルズ・ハブ・アイズ2」THE HILLS HAVE EYES 2
監督:マーティン・ワイズ
脚本:ウェス・クレイヴン、ジョナサン・クレイヴン
出演:マイケル・マクミリアン、ジェシカ・ストループ、ジェイコブ・バルガス、他
2007年・アメリカ・90分<劇場>

<STORY>
軍事目的でニューメキシコ州の砂漠を調査中の科学者たちが謎の失踪を遂げた。近くで訓練中だった新兵部隊は救出チームを結成し、現地へ向かうが、そこには食人一家が住んでおり、彼らの魔の手が兵士たちに襲いかかる...

「ヒルズ・ハブ・アイズ」の続編です。
一応”続編”ですが設定以外は別物って感じですね。
ちなみに「ヒルズ・ハブ・アイズ」は「サランドラ」のリメイクですが今作は「サランドラ2」のリメイクではなくオリジナルストーリーになってます...ただ「サランドラ2」のモトクロスチームを州兵に置き換えれないこともないかなぁ~と思うのでこれもリメイクと呼んでも差し支えないかも...(笑)

こちらを観ると前作「ヒルズ・ハブ・アイズ」がどれだけハイテンションだったかがよくわかりますね...アレクサンドル・アジャという監督はとりあえず”ハイテンション”という部分だけで言えば世界最高の監督かもしれません(笑)
そういう部分も含めて1作目と比べると若干パワーダウンの感は否めませんね~

「軍隊vs殺人鬼」だとさすがに殺人鬼はかなわないところですが、新兵だということ、指揮官がいない(いなくなる)ということ、弾薬が限られてるということ、などなど...色んな制約がつけられているところは上手いと思います。
ただ、その部分で対等になるならいいんですけど、どちらかというとかなり州兵側が不利と言いますか”戦う”というよりいかにして”逃げる”か?という感じの作りですね~...1作目が普通の家族であるにもかかわらず最終的に殺人鬼一家との血みどろの戦いを展開するのに対し、今作はそんなに戦ってるという感じがしないのが残念です。

あと今作にも1作目における「ルビー」のようなキャラが登場しますがこれは蛇足のように感じました。
他にも「どんだけおんねん!?」と言わざるを得ない(笑)殺人鬼の数もちょっとお腹いっぱいですし(次作への布石でもあるのでしょうが...)、「ヒルズ・ハブ・アイズ」でも感じましたが、今作は特に”モンスター・ホラー”的な色合いが濃いのもちょっとなぁ~って感じです。核実験の影響で生まれたミュータントってのはわかりますが、ここまでくると「ヘルレイザー」を観てるようです(笑)

まぁツッコミどころを挙げれば色々ありますけど、その辺のB級ホラーよりはよっぽど面白いので、ホラーファンの方は是非観てください。