家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ウォッチメン」・・・(505)

2009-11-28 00:45:12 | Weblog
「ウォッチメン」WATCHMEN
監督:ザック・スナイダー
出演:ジャッキー・アール・へイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン、マシュー・グード、他
2009年・アメリカ・162分<レンタル>

<STORY>
かつて世界で起きた数々の事件の陰で<監視者>たちがいた。彼らは人々を見守ってきたヒーローであり、“ウォッチメン”と呼ばれていた。そして今、一人の男が暗殺されたことからすべては始まった。殺されたのはかつてのウォッチメンだった…。その事件を不審に思い、真相をかぎ回りはじめた“顔の無い謎の男”...彼が事件を追いかけていく先々で、かつてのヒーローが次々と殺されていく...

名リメイク作「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダー監督作品。

...それにしても褒めていいのか貶していいのか悩む作品ですね(笑)
映像も雰囲気も悪くないです。
話自体も決して悪くは無いと思うんです。

問題は「ウォッチメン」が何なのか?がよくわからないことだと思います。
向こうでは「ウォッチメン」っていうのはみんながその成り立ちだとか背景だとかを知ってて当然の作品なんでしょうか?
とにかく、超人なのか?ただの強い人間なのか?わかりにくいですし
唯一完全な超人のドクター・マンハッタンに至っては、凄い力を持っていながら
やたらと哲学的でハッキリしない存在でイライラします(笑)

ヒーローものでありながらダークでハードボイルドで非常に良い雰囲気で
ラストも良かったし、一概につまらないとは言えないんですけど
やはり物語の世界観に入り込めなかったのはツラかったですね。
あと、やっぱり3時間弱の尺は長いと思います。
1作目はあえて世界観の説明を兼ねた2時間弱の作品にして
今作は2作目、3作目で出してきた方が良かったのでは?
そういう意味であまりにも不親切な作品だったと思います。
(少なくとも日本人にとっては...)

「REC レック/ザ・クアランティン」・・・(504)

2009-11-22 23:58:12 | Weblog
「REC レック/ザ・クアランティン」QUARANTINE
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
出演:ジェニファー・カーペンター、スティーヴ・ハリス、ジェイ・ヘンアンデス、ジョナサン・シェック、他
2008年・アメリカ・89分<レンタル>

<STORY>
TVレポーターのアンジェラは、消防士への密着取材中あるアパートを訪れた。老婆が暴れているらしく、消防士や警官らが取り押さえようとするが、老婆は逆に噛み付いてしまう。なんとか襲われた警官を助け出し、手当てのためにアパートの外に出ようとすると、出入り口はなぜか警察によって封鎖されていた。このアパートには何があるのか?そしてアンジェラたちが回し続けるカメラには、恐怖の一夜が映し出される...

スペイン製のホラー「REC/レック」のアメリカ製リメイク。
...何故リメイクしたのかわからないくらい、忠実なリメイクです。
オリジナルが撮られてからそんなに時間も経ってないし
元々が低予算で撮れるコンセプト(P.O.V.)だから予算もあんまり関係ないし...

オリジナルがよく出来てたんで、そういう意味では今作もよく出来てます。
ただ、オリジナルを観てれば別に観る必要ないと思います。

一点だけ難があるとすればオリジナルより主演女優の質が落ちてることですね~
まぁ個人的にジェニファー・カーペンターがあまり好きでないってのもありますが...(笑)

「D-WARS ディー・ウォーズ」・・・(503)

2009-11-21 00:43:35 | Weblog
「D-WARS ディー・ウォーズ」D-WAR
監督・脚本:シム・ヒョンレ
出演:ジェイソン・ベア、アマンダ・ブルックス、ロバート・フォスター、エイミー・ガルシア、クレイグ・ロビンソン、他
2007年・韓国・90分<レンタル>

<STORY>
テレビレポーターのイーサンはLA郊外で起きた大規模な陥没事故の取材中、化石のような鱗を目にする。15年前、イーサンは古物商で同じようなものを手渡されていた。古物商の主人は500年前の朝鮮で起きた聖なる蛇と邪なる蛇の戦いが再び起きようとしているという。その鍵を握るのは500年の時を超えて転生を遂げた運命の女性であるというが...

結構期待したのですが...(笑)
最近はCGが凄くて予告編だけでは作品自体の凄さがわからないのですが
実際作品を観てみるとまぁ30分くらいで化けの皮がはがれますね~
(ただ調べてみますと予想以上に予算は掛っているようです)

今作は舞台もアメリカで出演者もアメリカ人(多分)なのですが、韓国映画だということです。
スタッフも韓国人っぽい名前はほとんど見られないんですけど...資本が韓国なのかな?この辺の事情はあまりよくわかりません。

怪獣の大群が街を襲うシーン(予告編に使われてるあたり)は凄いんですけど
内容がショボすぎて途中で眠たくなりました...
逆に言うと脚本をもっと練ってれば面白い作品になったんじゃないかと思うので
そういう意味では非常に残念な作品だと思います。

ラストの竜対決も「もうどうでもエエわ!」って感じでしたし(笑)
いくらCGが凄くてもドラマが描けてないとダメだということが如実に表れた作品だったと思いますね。

「片腕マシンガール」・・・(502)

2009-11-18 00:14:04 | Weblog
「片腕マシンガール」THE MACHINE GIRL
監督・脚本:井口昇
出演:八代みなせ、亜紗美、穂花、島津健太郎、デモ田中、諏訪太朗、他
2007年・日本=アメリカ・96分<レンタル>

<STORY>
女子高生・アミは、両親が自殺したために、たった一人の弟ユウと暮らしている。ある日、ヤクザの息子をリーダーとした不良グループによるイジメで弟が殺されてしまう。アミは、ユウの残した“殺したいやつ”ノートを元に復讐を誓うが、逆に捉えられ拷問に合い、片腕を切り落とされてしまう。何とか脱出し、同じく息子を失った母親・ミキと共に、再び復讐するための特訓を開始する...

北米のビデオメーカーが資本を出し、日本のスタッフ・キャストで撮られた逆輸入作品です。
で、監督が日本が誇る三大バカ監督の一人井口昇ということで、内容もそれなりにバカです(笑)

基本的にホラー色の濃いバイオレンス・アクション作品なのですが、基本的にアメリカで公開されるために製作された作品ですので、わけのわからない日本的な色(忍者・寿司など)も入ってて全体的にはバカ・コメディって感じでもありますね...
まぁ腕にマシンガンを着けてヤクザと戦うってプロットがすでにバカですが。

井口昇に多くを望んでも仕方ないですが(笑)やたらとゴアシーン・バカシーンが多くて”復讐譚”としての基本ストーリーがぼやけてしまってて残念ですね...でも監督にとってはやっぱりゴアやバカがメインなんだろうなぁ~...
純国産の作品と違ってパワーと勢いがあるのは良いのですが、やっぱり狙いが狙いだけに映画作品として観た時に”う~ん...”となってしまうのは否めませんね。

後は基本的に役者の演技が下手です。
有名な役者はほとんど出ていないので、まぁその辺もしょうがないのかなとも思いますが、やっぱり興ざめする部分ではあります。

このテの作品は数少ないのでもっと盛り上がって欲しいところではありますが、現在のところはまだまだ草の根運動って感じですね~

「ハンコック」・・・(501)

2009-11-14 00:20:35 | Weblog
「ハンコック」HANCOCK
監督:ピーター・バーグ
出演:ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマン、ジェイ・ヘッド、エディ・マーサン、他
2008年・アメリカ・92分<レンタル>

<STORY>
不死身で空も飛べ、しかも驚異的なパワーの持ち主、ハンコック。その類い希な能力を使い、事件が起きればすぐさま現場に駆けつけて解決してくれるが、事件の度に周囲へ大損害を与える乱暴なやり方と何一つ反省しないぶっきらぼうな態度が災いし、非難されてばかり。そんなある日、列車に轢かれそうになった1台の車をいつもの強引さで救う。その車を運転していたPR会社勤務のレイから正義のヒーローとしてのイメージ・アップ計画を持ちかけられるのだが...

いや~期待はずれでした~(笑)
マンガなんかでは結構モチーフとして使われている「ヒーローが実在したら?」というようなことを
ある意味松本人志の「大日本人」なんかと近いテイストで撮られた作品なのかな~と思ってました。
まぁ当たらずとも遠からずではありますが、さすがにハリウッド作品なのでエンターテイメントに仕上げていて、それが裏目に出てしまったかな?って感じでした。

まず一番の大失敗が「強大な敵」が存在しないこと。
まぁこれは「SFアクション大作」を期待した私が悪いのかも知れませんが
一応ヒーローものであるにもかかわらず、基本的なメインストーリーが
「痴話げんか」なんですよね~(笑)
それにしても最後はやはりラスボスが出てきて対決するのがヒーローもののあるべき姿だと思うのは私だけでしょうか?
おそらく「スーパーマン」の焼き直し的な作品だとは思うのですが
そういう意味ではレックス・ルーサーやゾッド将軍のようなキャラが欲しかったですね~

まぁ個人的にあんまりウィル・スミスに思い入れが無いってのもありますが(笑)
お金を掛けてすごい画面を作ってる割には内容が付いてきてないな~っていうのが正直な印象です。

「悪魔の毒々パーティ」・・・(500)

2009-11-07 01:00:16 | Weblog
「悪魔の毒々パーティ」DANCE OF THE DEAD
監督:グレッグ・ビショップ
出演:ジャレッド・クスニッツ、グレイソン・チャドウィック、チャンドラー・ダービー、カリーサ・カポビアンコ、ランディ・マクダウェル、他
2008年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
モテない、冴えない、イケてない男子4人組は、女子を卒業パーティーに誘うもあえなく玉砕。憂さ晴らしに始めた肝試しで遭遇したゾンビに追われ、命からがらパーティー会場に逃げ込むが...

「悪魔の毒々~」というタイトルですが、多分トロマとは無関係です。
ってことはギャガがタイトルの版権持ってるのかな?

まぁそういうことはさておきまして、
今作はどこを取っても完全B級ホラーですがなかなか面白いです!
冒頭15分くらいはキャラ紹介を兼ねたコミカルな学園ドラマでちょっと退屈なんですけど、そこから畳み掛けるようなスピード感でワクワクする展開が待っております。

内容は正直言って色んなゾンビ映画の寄せ集め的なんですけど、逆に言うとお約束のオンパレードでゾンビ好きとしてはかなり嬉しい内容になってますね。
基本ストーリーは多分「バタリアン」でしょうね~...墓場から始まって、葬儀場での攻防戦などよく似てます。
他にも軍事マニア(?)っぽいキャラが登場して、そこから反撃に移っていったりして構成としては過不足無く見事です。
ただ、B級ホラーは少なからずコメディ要素があるのですが、今作はちょっとコメディ要素が強すぎるかなぁ~っと。
あと、バンド演奏が大きなキーになるのですが、これはちょっとご都合主義的なトンデモ設定ですね~
ゾンビは全力疾走系なのですが、最近流行のウイルス系のゾンビではなく死体が蘇える本来のゾンビスタイルで、この辺もやはり「バタリアン」からの影響が大きいのかな~と思いますね。

邦題で損してる感じは無きにしも非ずですが、まぁそれくらいの気持ちで観た方が丁度良いかも知れません。
気軽に観て十分楽しめる作品だと思うので、ホラーファン、ゾンビファンにはオススメします!

「リアル鬼ごっこ」・・・(499)

2009-11-03 01:38:15 | Weblog
「リアル鬼ごっこ」リアル鬼ごっこ
監督・脚本:柴田一成
原作:山田悠介
出演:石田卓也、谷村美月、大東俊介、柄本明、他
2007年・日本・98分<レンタル>

<STORY>
アル中の父と病院に入院している妹・愛と暮らしていた高校生の佐藤翼は、突然別世界にワープしてしまい、佐藤姓を持つ人を捕まえて殺すという“リアル鬼ごっこ”に巻き込まれる...

この原作が出版された時、結構話題になってたので読みました。
文章も内容もゴミのような本でした(笑)
その後も何冊か山田悠介の本を読んでみましたがどれもこれもダメでしたので、読むのを止めました。
で、今作が映画化されてもまったく興味が持てず観るつもりも無かったのですが、原作と少し内容が違うということと、あと意外に評判が良いので観てみました。

基本的にはSFアクションといいますか、例えばシュワルツェネッガーの「バトルランナー」なんかと近い感じの作品です。
原作では単純に命がけの鬼ごっこをするだけの話でしたが、映画の方はもう少し話が入り組んでいます。
もちろん基本の物語は同じなのですが、映画の方は”パラレルワールド”がキーワードになってきます。原作の方は全然憶えてませんが、パラレルワールドはまったく関わってなかったように思います。

この原作にない設定があるおかげでただ単なる追いかけっこでは無く、物語として広がりは出たかな~と思います。
ただ、あくまで原作と比べてマシというレベルで、元々が大した話ではないので(笑)まぁそんなに面白いっていうような作品ではないですね。

主人公の父親のこととか王制のこととか鬼のこととかツッコミどころも多いですし、全体的に作品の肝である緊張感があまり感じられませんでした。
原作を読んでガッカリした方は試しにご覧になってはいかがでしょうか?
原作よりは少しマシだと思います(笑)