「エクソシスト・キルズ」・・・（887）

「エクソシスト・キルズ」THE CLOTH
監督・脚本：ジャスティン・プライス
出演：ダニー・トレホ、エリック・ロバーツ、レイチェル・ブルック・スミス、ジャスティン・プライス、ロバート・ミアノ、他
2013年・アメリカ・88分＜レンタル＞

＜STORY＞
神父であった父親を交通事故で亡くした青年ジェイソンは、父の死後、教会から遠ざかって生きてきた。しかし、ある時、地獄の将軍キャスダヤが、最強の悪魔ベルゼブブを地球に召喚するため、生けにえとなる人間の魂を集めているという驚くべき事実を知る...

まず言っておきますが、クソゴミ映画です（笑）
ダニー・トレホが主演のように宣伝されてますが、冒頭5分ほどで死にます。
あんまりフィーチャーされてませんがエリック・ロバーツが出てたりします...まぁチョイ役ですが...

とにかく素人の私が観ても、役者の演技と編集が酷いですね～
神父が近代兵器を駆使して悪魔と戦う、というプロット自体は悪くないんですけど
残念ながら、それをエンターテイメントに昇華できるだけの力量がこの監督には無いですね。

このDVD、キングレコードの「ホラー秘宝」レーベルから発売されてるもので、
「バタリアンズ」こと山口雄大監督と井口昇監督、さらに今作を買い付けてきたホラー秘宝の山口幸彦プロデューサーのコメンタリーが収録されています。
予告編だけ観て本編を観ずに買い付けた話をはじめ、とにかく作品にツッコミまくりのコメンタリーで、
このコメンタリーにレンタルの数百円分くらいの価値はあると思います。
2回観る暇が無ければオリジナル音声はやめて、いきなりコメンタリーでも良いかも知れません（笑）
特に女をはべらせてキスまでしてる悪魔役の黒人が監督本人だとわかるとさらにボロクソです（笑）

もちろん山口・井口の両監督がそんな名作を撮ってるとは思いませんし、
山口プロデューサーにいたっては「買うてきたのアンタやろ！」とツッコまずにはいれませんが（笑）
まぁ三人の喋ってる内容は正に正論ですので、コメンタリーで再見してやっと今作が完結した感じですね。

「影なきリベンジャー」・・・（886）

「影なきリベンジャー」C+偵探/THE DETECTIVE
監督・脚本：オキサイド・パン
製作：オキサイド・パン、ダニー・パン
2007年・香港・109分＜レンタル＞

＜STORY＞
タイの中華街で探偵業を営むチェン・タムのもとに、バーで知りあった男ロンから依頼が舞いこむ。その内容は、ロンの命を狙っている女を探すというものだった。写真を手がかりに調査を開始したチェンは、その女がサムという名前で、彼女に関係した人物が次々と死んでいることがわかり...

パン兄弟のオキサイド・パン監督作品。
まぁいわゆる私立探偵のドラマです。
基本ストーリー自体はベタな感じで、
一枚の写真を持って女を探して行く中で人が死んで行く...とその辺はわかりやすいです。
ただ、警察に知り合いがいるからなのか、日本とは文化が違うからなのか
探偵と警察の関係がイマイチわかりにくくはあります。

「探偵物語」や「濱マイク」あたりと似た雰囲気で（もしかしたら影響受けてるのかな？）
想像してたよりは割と軽いノリの作品でした。
あまりハードボイルドを求めると肩すかしを食らいますね。
オチは、アレはアレで良いとは思うんですけど
あまりにもホラーっぽい雰囲気に持って行ってるのは個人的にはちょっとなぁ～って感じでした。
軽く含みをもたす程度でもっとサラッと描いても良かったんじゃないですかね。

「ザ・ベイ」・・・（885）

「ザ・ベイ」THE BAY
監督：バリー・レヴィンソン
出演： ナンシー・アルカ、クリストファー・デナム、スティーブン・クンケン、フランク・ディール、ケサー・ドナヒュー、他
2012年・アメリカ・85分＜レンタル＞

＜STORY＞
ある日、2人の生物学者が湾の海水に高濃度の毒性があるのを発見し、市長に警告する。しかしパニックや風評被害を恐れた市長はそれを無視してしまう。そして7月4日の独立記念日。町がお祭りムードに沸くなか、チェサピーク湾に疫病が発生。人々は突然変異した寄生虫によって次々と肉体をむしばまれ、町は地獄絵図と化す...

「レインマン」「ナチュラル」のバリー・レヴィンソン監督作品。
観終わるまでバリー・レビンソンだとは知りませんでした...（笑）

まぁいわゆるモキュメンタリーってやつですね。
生物学者が警告したにもかかわらず、市長が隠蔽したために町が寄生虫で大パニックになります。
非常に良質なモキュメンタリーではあるのですが
その分、映画としてのエンターテイメント性に欠けますね。
ここに出てくる寄生虫はさすがに実在しないとは思うのですが
本物のドキュメンタリーと見紛うような作りで、逆にホラー映画としてはイマイチでした。
どうせならもっと嘘っぽい方がホラーとして楽しめると思うんですけど
そこはやはりバリー・レヴィンソン監督の生真面目さが出たのでしょうかね～？（笑）

「ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人」・・・（884）

「ギャロウ・ウォーカー　煉獄の処刑人」GALLOWWALKERS
監督：アンドリュー・ゴス
出演：ウェズリー・スナイプス、ケヴィン・パワーズ、ライリー・スミス、タニット・フェニックス、シモーナ・ブルリコワ、他
2013年・アメリカ・90分＜レンタル＞

＜STORY＞
アメリカ西部開拓時代。孤高のガンマン・アマンは恋人を死に追いやった悪党に復讐を果たして息絶えるも復活。彼に復讐を企てるゾンビたちと再び戦うことに...

”黒い長渕”（笑）ウェズリー・スナイプス主演のアクション・ホラー・ウエスタン。
自身のヒット作「ブレイド」の焼き直しみたいな作品ですね～まぁ劣化コピーですけど（笑）

舞台が広すぎるせいなのか？なんか全体的に牧歌的というかダラダラしてるんですよね～
せっかくのウェズリー・スナイプス主演作なのにアクションにキレが無い感じです。
アクション・ホラー・ウエスタンと書きましたが、正に色んなことを盛り込みすぎてとっ散らかってしまったという感じですね。
いっそのこと「ブレイド」の新シリーズとして現代劇でやった方が良かったんじゃないですかね～

「ダリオ・アルジェントのドラキュラ」・・・（883）

「ダリオ・アルジェントのドラキュラ」DRACULA 3D
監督：ダリオ・アルジェント
原作：ブラム・ストーカー
音楽：クラウディオ・シモネッティ
出演：トーマス・クレッチマン、ルトガー・ハウアー、アーシア・アルジェント、マルタ・ガスティーニ、ウナクス・ウガルデ、ミリアム・ジョヴァネッリ、他
2012年・イタリア＝フランス＝スペイン・110分＜レンタル＞

＜STORY＞
ドラキュラ伯爵の膨大な蔵書を管理する仕事に就くため、トランシルバニアのパスブルクという小さな村にやって来た図書館司書のジョナサン・ハーカー。だがそれは、ハーカーの妻ミナをおびき寄せるために伯爵が仕組んだ罠だった。そんな中、村で相次ぐ不可解な事件の謎を解明するため、ヴァン・ヘルシング教授が駆けつける...

ダリオ・アルジェントってあくまでB級の巨匠であって、
確かに「サスペリア」や「フェノミナ」のような名作（あくまでB級ですが...）もありますが
なんじゃこりゃ！みたいな駄作も少なくありません。
そんなアルジェントの新たな駄作です（笑）

企画意図はわかりませんが、なぜ今さら「ドラキュラ」なんでしょうか？
最近の「ヴァン・ヘルシング」や「ドラキュラZERO」のように
SFXを駆使したアクションホラーみたいなものはまだわかるんですけど
特に目新しいことをしてるわけでも無く、特撮がすごいわけでも無く...まったく意味不明です。
あと、ヴァンパイアがコウモリなんかに変身するのはよくありますが
巨大カマキリに変身したのはイタリアンジョークなのでしょうか？（笑）

我々のようなオールドホラーファンは”お布施”だと思って観るしかないですが
良識ある方はスルーしてください。
唯一、久々にルトガー・ハウアーが観れたことだけが救いでしょうか？