家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」・・・(756)

2012-11-28 10:37:34 | Weblog
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.
総監督・企画・原作・脚本:庵野秀明
監督:摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉
出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、石田彰、他
2012年・日本・95分<劇場>

<STORY>
エヴァ改弐号機と8号機は大気圏外でNERVが封印していた初号機の奪還に成功。一方、綾波レイを助けようと行動する過程で意識を失っていた碇シンジは、見知らぬ場所で目覚める。しかし、シンジの予想外の状況が目の前に展開。彼は何をすることもできず...

う~ん、う~ん、う~ん...と、こんな言葉しか出てきませんね(笑)
私が初めてエヴァを観たのが本放送終了後の深夜枠での再放送。確か15~6年前だったと思います。
当時すでにいい大人ではありましたが、中二病をこじらせまくり(笑)まるで救いを求めるようにエヴァにハマりました。
噂に聞いてた通り、最終2話は確かに普段アニメを観ない私から見ても物議を醸すであろうと思わせるような内容でした。
ただ、個人的にはその後の劇場版を観て”これは少年が大人になっていく成長の物語なんだ”と結論づけて納得しました。
庵野秀明って人が屈折した人らしいので(笑)まぁそういうところから考えても、多少歪んではいますが成長物語っていう見方は間違ってないと思います。

そして「新劇場版」。
「序」はまぁ過去の総集編って感じでしたし、「破」は新しい流れを入れつつも
よりスピード感があって、よりポジティブな作品に仕上がってて良かったのですが
今作では再びテレビシリーズの時のような不可解さを醸し出しております。
もちろん劇中で一人取り残される主人公:碇シンジと同じ心境にさせるための仕掛けだとは思うのですが
それにしてもここへきてこれか~?って感じは否めません。
まぁ今作は起承転結で言うところの「転」ですので次作を観ないことには何とも言えませんし
私を含め、賛否両論巻き起こってるという現状こそ庵野秀明の思うつぼなのかも知れませんが...

どんな展開になろうとも、きっと賛否巻き起こるようなラストになる(する)ことは間違いないでしょうし
そのことでまた伝説となっていくのでしょうけど
個人的には笑ってしまうくらいベタなハッピーエンドで終わらせて欲しいなぁ~って気持ちもあります。

40歳を越え、結婚し、子供も出来、精神的にあの頃よりは多少なりとも成長しまして
以前のようなハマり方(高いDVDを全て買い揃えるような...笑)はさすがにしておりませんが
それでも次作の公開を心待ちにしてる自分は正に「エヴァの呪縛」から逃れられてないのでしょうね~...


「24時間」・・・(755)

2012-11-24 03:31:50 | Weblog
「24時間」BATTLEGROUND
監督:ニール・マッケイ
出演:ブライアン・ラーキン、ヒュー・ラム、ロバート・ノーラン、ボブ・シンバルスキー、他
2011年・カナダ・89分<レンタル>

<STORY>
ミシガン州で強盗団が銀行から320万ドルを強奪。逃走用の飛行機を待つ24時間、彼らは森林地帯に身を潜めるが、そこでは精神を病んだベトナム帰還兵が“ベトコン狩り”を続けていた...

ある意味では”ベトナム帰還兵もの”と呼べないこともない、そんな1本。
個人的には”勧善懲悪”のストーリーが好きなのですが、同じく”悪vs悪”も嫌いではありません。
ただ、この”悪vs悪”の作品でアタリは見たことないですね(笑)
で、今作もご他聞にもれず、完全にインディーズの学生映画に毛が生えたレベルの作品です。
全然観なくていいと思います。

ちなみに発売元のプライムウェーブ・ネクシードは、あの(笑)アルバトロスの親会社だそうです。

「ストリートファイター」・・・(754)

2012-11-17 01:03:48 | Weblog
「ストリートファイター」HARD TIMES
監督:ウォルター・ヒル
出演:チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ジル・アイアランド、ストローザー・マーティン、マギー・ブライ、他
1975年・アメリカ・93分<テレビ放映>

<STORY>
1930年代のニューオリンズ。とある倉庫の中で裸の大男同士が壮絶に殴り合う闇試合を見た流れ者チャニーは、ストリートファイターのマネージャー、スピードに自らを売り込む。すると、最初の試合で難なく相手を倒してしまうチャニー。やがて、彼らはナンバー1ファイターのジムとマネージャーのギャンディルに勝負を申し込み、多額のファイト・マネーを賭けた試合に臨むことに。そして死闘の末、チャニーはジムを倒し、大金を手にする。しかし、スピードはその分け前を博打で擦ってしまい、借金が元で命を狙われ始めてしまう...

アクション映画界の巨匠ウォルター・ヒルの監督デビュー作。
ウォルター・ヒルの作品は数々観てきましたが、恥ずかしながらデビュー作である今作は今回初めて観ました。
40年近く前の作品ですから現在のアクションものと比べればもう笑ってしまうくらいのユルユル感ではありますが
男同士がひたすら拳でゴツゴツと殴りあうシーンはなかなか迫力があって良いです。
賭け喧嘩をテーマに、殴り合いがメインの作品ではありますが、ブロンソンのどこか達観した感じが非常にクールで
それが作品の印象ににも大きく影響してるように思います。

非常に70年代らしい作品で、懐かしさと共に観ていたのですが
ジェームズ・コバーン扮するスピードのクソ野郎っぷりがちょっと許せなくて(笑)
ブロンソンがスピードを助けに行くラストなんかもちょっと冷めた感じで観てました。
もっと若い頃に観てれば素直にこの友情物語に感情移入できたのかもしれませんが
さすがに40歳を過ぎたオッサンの目で見ると(笑)「それ自業自得やん!」と思わずにはいられませんでした。
ウォルター・ヒルもチャールズ・ブロンソンもジェームズ・コバーンも、みんな素晴らしいのですが
その辺が個人的には非常に残念な部分でしたね~

「トゥルー・グリット」・・・(753)

2012-11-10 00:23:54 | Weblog
「トゥルー・グリット」TRUE GRIT
監督・脚本: ジョエル・コーエン 、イーサン・コーエン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、バリー・ペッパー、ヘイリー・スタインフェルド、他
2010年・アメリカ・110分<レンタル>

<STORY>
自立心と責任感を併せ持つ14歳の少女マティ・ロスは、町を訪れていた父親が雇い人のトム・チェイニーに殺されたとの報せを受け、自ら遺体を引き取りに向かうとともに、必ず父の仇を討つと心に誓う。しかし、犯人のチェイニーは法の及ばないインディアン領に逃げ込んでしまう。そこでマティは、大酒飲みだが腕は確かな隻眼のベテラン保安官ルースター・コグバーンに犯人追跡を依頼する。最初は子ども扱いしていたコグバーンだったが、マティの執念に押し切られ彼女も同行することに。やがて、別の容疑でチェイニーを追っていた若きテキサス・レンジャーも加わり、少女には過酷すぎる旅が始まるが...

ジョン・ウェイン主演西部劇「勇気ある追跡」のリメイクってことで、何となく懐かしさもあって予備知識無しで観てみました。
観てみると色々と発見がありまして、監督がコーエン兄弟!(笑)そして製作が何とスピルバーグ!(笑)
さらに驚いたのは「勇気ある追跡」のリメイクってことでは無く、同一原作の再映画化ってことになってるんですね~全然知りませんでした。

西部劇を観るのは久々ですが、何と言うか正直言って物足りませんでした。
まぁこのまったりした感じがコーエン兄弟の持ち味ではありますが、そうなってくると題材選びにしくじったなって感じですね。
やっぱり西部劇ってもっと迫力のあるエンターテイメントであって欲しいんです。
私が10代の頃はまだまだテレビで西部劇がたくさん放映されていました。
あの頃観てきた作品の数々に比べると全然及ばないなぁ~っていうのが正直な感想です。

「ファーゴ」や「ノー・カントリー」のように題材さえ間違えなければ素晴らしい雰囲気の作品を撮れるんだから
非常にもったいないですね。次作に期待します。

「運命のボタン」・・・(752)

2012-11-03 01:21:43 | Weblog
「運命のボタン」THE BOX
監督:リチャード・ケリー
原作:リチャード・マシスン
出演:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ、他
2009年・アメリカ・115分<テレビ放映(WOWOW)>

<STORY>
1976年、ヴァージニア州のとある街。郊外に住むノーマとアーサーの夫妻の元に、謎の箱が届けられた。アーサーが開けてみると、そこには赤いボタンの付いた謎の装置が入っていた。その日の夕方、今度はノーマの元に謎の男が訪ねてくる。その男いわく、「ボタンを押せば現金100万ドルを手にする。しかしどこかであなたの知らない誰かが死ぬ」。夫妻は迷うが、生活が苦しいこともあってボタンを押してしまい...

『アイ・アム・レジェンド』の原作者、リチャード・マシスンの短編『死を招くボタン・ゲーム』の映画化作品。
原作がマシスンなので当然プロットは面白いのですが、元々短編だったものを無理に引き伸ばした感があって冗長で退屈です。
まったく観なくて良い作品だと思います。

ちなみに原作は未見だったのですが、ネットで探してストーリー&結末を見てみました。
以前にテレビ版の「トワイライト・ゾーン」か何かで映像化されてるそうなのですが
正直言って30分とか1時間の枠でやるべき作品ですね。
原作に忠実な形でテレビドラマの尺でやるならそっちの方がはるかに興味をそそられます。