家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「アストロノーツ・ファーマー 庭から昇ったロケット雲」・・・(513)

2009-12-31 13:35:13 | Weblog
「アストロノーツ・ファーマー 庭から昇ったロケット雲」THE ASTRONAUT FARMER
監督:マイケル・ポーリッシュ
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、ヴァージニア・マドセン、ブルース・ダーン、ブルース・ウィリス、他
2007年・アメリカ・104分<レンタル>

<STORY>
実家の農場を継ぐことになった元宇宙飛行士の男が、妻と3人の子供に支えられながら壮大な夢の実現に向けて奮闘する姿を描く

ここ何年かは年末最後に心が温まるような作品を観ております。
普段B級ホラー・アクション・SFばかりを観てることに対する禊ってわけでもないのですが...(笑)

で、この作品。
正直言いまして、そんなに感動もしなかったですね~(笑)
何かメジャー作品と単館系作品の間みたいな作品で
どうにも中途半端な印象でした。

キャストは一流どころでブルース・ウィリスまでカメオ出演しております(カメオというにはかなり出演シーン多いですが...笑)
そのせいで基本的には地味な話なのに、何か大事になってしまってるというか
全体的にすごくちぐはぐな感じがするんですよね。
それと話があまりにも荒唐無稽すぎてなかなか感情移入がしにくいです。
志半ばにして夢を諦めざるをえなかった元宇宙飛行士が
自力でロケットを飛ばして宇宙に行くという話しなんですが
軍だとか法律だとか現実的な問題が色々と計画を阻むのですが
内容が内容だけにもっとファンタジーで良かったのでは?

「夢を諦めない」とか「家族愛」とかそういうことがテーマになってると思いますが
イマイチ伝わりにくいな~って感じですね。
なんというか「宇宙へ行く」って言う夢だけが一人歩きしてしまってます。
元々「夢」であってそこには何の根拠もないわけですよ。
そこで周りの人間がみんな振り回されてしまって状況は最悪なんですけど
宇宙へ行くことで全て許されてしまう、私はその感じがどうにも理解できなかったですね。

ちょっと期待はずれだったので、できればもう1本くらい観たいところですが
本日は夕方から格闘技を観ないといけませんので(笑)
今年は今作をもってシメとさせていただきます。

ことし一年お付き合いいただきありがとうございました。
2010年もまたダラダラと続けていきますので、よろしくお願いします。
それではみなさま、良いお年をお迎えください!

「悪夢探偵2」・・・(512)

2009-12-30 15:45:51 | Weblog
「悪夢探偵2」悪夢探偵2
監督:塚本晋也
出演:松田龍平、光石研、三浦由衣、安藤輪子、韓英恵、松嶋初音、内田春菊、市川実和子、他
2008年・日本・102分<レンタル>

<STORY>
”悪夢探偵”と呼ばれる影沼京一のもとに、新たな依頼者・雪絵がやってきた。怖がりの同級生・菊川が毎晩夢に現れると話す雪絵。同じ夢を見ていたというクラスメイトが、授業中に急死したというのだ。菊川に自分の亡き母の面影を見た京一は、雪絵の話に興味を持つ。異様なほどの怖がりだった母の逸子は、幼い京一を怖がり、世の中を怖がり、ついには生きることの恐怖に耐えきれず、自ら命を絶っていた...

塚本晋也の作品はかれこれ20年近く観続けて来ましたが
やっぱりこの人は一般的じゃないですね~(笑)

前作の「悪夢探偵」はまだ楽しめましたが、今作はもうわけわかりません。
主人公の影沼京一の生い立ちというか母親のエピソードが結構絡んでくるんですけど
正直言ってこの”エピソード0”的な作りは個人的にはあまり好きではないですね。
特にメインの話と過去のエピソードが半々くらいでイマイチ焦点が定まってないというか
ちょっと話がわかりにくかったです。

最初に塚本晋也は一般的じゃない、と書きましたが、それでもエンターテイメントはちゃんと撮れる監督なので
(まぁそういう作品は極少ないですが...笑)
その辺のバランスが上手く取れた作品が観たいな~と純粋に思います。

「チーム・バチスタの栄光」・・・(511)

2009-12-29 01:05:55 | Weblog
「チーム・バチスタの栄光」チーム・バチスタの栄光
監督:中村義洋
原作:海堂尊
出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎、他
2008年・日本・118分<レンタル>

<STORY>
難易度の高い心臓手術専門の精鋭集団“チーム・バチスタ”に起きた不可解な連続術中死の真相を暴くため、門外漢の心療内科医・田口と切れ者の役人・白鳥のふたりが調査を開始するが...

やっと観ました(笑)
テレビシリーズの方を先に観てしまったので、かなり先入観(特にキャスティング)を持って観てしまいました。
まずテレビ(原作もですが)と大きく違ったのが主人公の田口医師が女性だということです。
何故わざわざ女性に変更したのでしょうか?
もちろんテレビから先に観たってのもありますが、田口は男の方がハマッてると思いますね。
あと、テレビ版では田口と白鳥のW主役というか、どちらかというと田口の方がメインって感じでしたが
今作では竹内結子扮する田口医師の影は薄いように感じました。

作品としてはミステリーなんですけど、正直その辺はどうでもいいと言うか(笑)
人間ドラマとして観た方が観やすいような気がします。
もちろん殺人が行われ人が何人も死ぬわけですが
全てが(ドラマ的に)名も無き一患者であって、重要な存在なのに
イマイチ存在感が希薄なんですよね~

中村義洋は最近結構評価の高い監督さんなんですけど
この作品はあんまり良かったとは思えないですね。
あと、やっぱりキャスティングはテレビ版の方がはるかに良かったな~
テレビ版のキャストで映画撮ってたらまた違ったものになったかもしれません。
吉川晃司は存在感あるけどセリフ多い役はやっぱりダメですね(笑)

「ワールド・オブ・ライズ」・・・(510)

2009-12-27 23:08:01 | Weblog
「ワールド・オブ・ライズ」BODY OF LIES
監督:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、カリス・ファン・ハウテン、ヴィンス・コロシモ、マーク・ストロング、他
2008年・アメリカ・128分<レンタル>

<STORY>
CIAの中でも最高の腕をもつ敏腕工作員ロジャー・フェリス。中東からワシントンまで世界を駆け回っている彼の命運を握るのは、安全なアメリカから電話で指示を出す、冷徹なベテランCIA局員エド・ホフマン。彼らは地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダー、アル・サリームを追いかけていた。時には身内にまで嘘をつきながら、熾烈な頭脳戦で情報をかき集めていくロジャーとエドは、ついに大きな賭けに出る...

相変わらずリドリー・スコットらしい、非常にハリウッド映画然とした作品ですね~
とりあえず監督がリドリー・スコットで、レオとラッセル・クロウの共演ということで、まぁ一応豪華な作品になってます。

ただ...これは何度かここにも書いてるんですけど、私はいわゆる”社会科”がメチャクチャ弱くて、地理・歴史・世界情勢等、全然わかりません(笑)
だからこのテの作品ってすごく苦手なんですよね...何故観たのか?と聞かれれば返す言葉がございません。

とにかくテロとCIA絡みの情報戦です(雑な説明だ...w)
百戦錬磨の男達が騙し騙され...みたいな感じです。
面白くないってことはないですが
よくあるタイプの社会派サスペンスで、特にこれといった売りも無いですね。
リドリー・スコットの作品は押さえておかなければ!って方はどうぞ。

「LOOK」・・・(509)

2009-12-26 01:56:02 | Weblog
「LOOK」LOOK
監督・脚本:アダム・リフキン
出演:ジェイミー・マクシェーン、スペンサー・レッドフォード、ヘイズ・マッカーサー、ニッチェル・ハインズ、ベン・ウェバー、ポール・シャックマン、他
2007年・アメリカ・102分<レンタル>

<STORY>
町のあちこちで監視カメラが稼動しているが、誰もその事を気にしていない。ショッピングモールの試着室では女子高生たちが万引きをしている。同じモールではフロアマネージャーが女子従業員に声をかけていた。車を止められた男たちが拳銃を奪って警官を射殺する様子や、コンビニの店員が仕事をサボっている様子がカメラに収められている。やがて別々に起きていた出来事が少しずつ関係を持つようになっていく...

P.O.V.で撮られた作品なのですが、カメラが全て監視カメラの映像で
しかもフェイク・ドキュメンタリーでもあるという、なかなか面白い趣向の作品です。

最初、試着室の監視カメラ映像から始まって
「いったい何が起こるんだろう?」と思いつつ観ておりました。
途中まで進んだとこで、もしかしたらこのまま何も起きないのかな~?などと思ってたら
意外にもこれが群像劇だったんですね~予備知識なしで観たので結構驚きました。
その後バラバラに起こっていた幾つかのエピソードが交わりつつ進行していくのですが
悲喜こもごもの人間模様と意外なラストでなかなか良くできた作品だったと思います。

ちなみに監督のアダム・リフキンは「デトロイト・ロック・シティ」の監督で、
他にも「スモール・ソルジャーズ」や「マウス・ハント」の脚本家でもあります。

追悼 2009・12・17

2009-12-20 11:47:18 | Weblog
米脚本家組合賞(WGA)によると、
ヒット映画「エイリアン」の脚本などを手掛けた
米脚本家のダン・オバノン氏が17日に死去した。
63歳だった。死因は発表されていない。

ミズーリ州セントルイス生まれのオバノン氏は、
1974年に脚本家としてデビュー。
シガニー・ウィーバー主演で1979年に公開された「エイリアン」を手掛けたほか、
1990年公開の「トータル・リコール」にも携わった。


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多くの著名人が亡くなられた2009年でしたが、この年の瀬に
我々B級好きには神的存在の一人であるダン・オバノンが亡くなられました。
彼が脚本を書いた作品「エイリアン」も「バタリアン」も「ブルーサンダー」も
私の好きな作品です。
近年はあまり仕事をしていなかったようですが
まだまだ若いのに本当に残念です...ご冥福をお祈りします。


「ヤッターマン」・・・(508)

2009-12-19 01:58:33 | Weblog
「ヤッターマン」YATTERMAN
監督:三池崇史
出演:櫻井翔、福田沙紀、深田恭子、ケンドーコバヤシ、生瀬勝久、阿部サダヲ 岡本杏理、他
2009年・日本・111分<レンタル>

<STORY>
4つ集めると願いがかなうドクロストーンを巡って、いつものように週に一度の戦いを繰り広げるヤッターマンとドロンボー一味。考古学者の海江田博士もドクロストーンの魅力にとりつかれており、発見したドクロストーンの一つを娘の翔子に託したまま姿を消してしまう。そのころ、世界のあちこちで大事な物が次々に消えていくという異変が起こりはじめる...

う~ん...評価に困る作品ですね~...
まぁ三池作品ですので当然といえば当然ですが(笑)

一応「ヤッターマン」をリアルタイムで観ていた者としては
単に「アニメをそのまんま実写化しただけ」のように見えました。
つまり、昔アニメを観ていた人たちが大人になってノスタルジーを感じつつ観る...
というような何とも志の低い作品のように思えたのです。
しかも、かなりキツめのエロシーンも多くて、親の立場としては
とても子供に見せたいとは思わないような作りになってますし
アニメでリメイクされてるにもかかわらず、まったく子供向けではないですね~

ハリウッドは「バットマン」というアメコミヒーローをモチーフに
「ダークナイト」という素晴らしいクライム・サスペンスを作り上げました。
もちろん規模は全然違いますが、日本でもマンガのヒーローを使って
何か素晴らしい作品が撮れるんじゃないかと期待してるだけに
こんなエロバカコメディアクションが出来上がったことを余計に残念に思います。

「ゼブラーマン」の続編が素晴らしいヒーロー映画になることを願っております。

「オカルト」・・・(507)

2009-12-12 00:17:22 | Weblog
「オカルト」OCCULT
監督・脚本・撮影・編集:白石晃士
出演:宇野祥平、吉行由実、近藤公園、東美伽、黒沢清、他
2008年・日本・110分<レンタル>

<STORY>
ある観光地で起こった通り魔殺人事件の映像を入手した白石監督は、事件のドキュメンタリーを制作するため関係者への取材を始めた。その中で彼は事件の唯一の生存者である江野と出会う。江野は事件以後、自分の身に不思議な出来事が多発していると語る。そこで白石は江野にカメラを渡し、その怪奇現象を撮影してもらうよう頼む。そのカメラに映っていたものとは...

「ノロイ」の白石晃士監督が同じような手法で撮ったフェイクドキュメンタリー...っていうかこれをフェイクドキュメンタリーって言っていいんかな~フェイク過ぎるやろ!(笑)
まぁ「ノロイ」の時もそうだったんですけど、あくまでフェイクドキュメンタリーというフォーマットを使って撮ったホラー映画ですね。

さすがにドキュメンタリーとまでは思いませんが、無名の役者さんを使ってるのでなかなか怪しい独特な雰囲気は出ていて良いです。
特に主演(?)のネットカフェ難民”江野”が良い味出してます。
この江野が調子に乗っていく様こそが正に”オカルト”で(笑)
もしかしたら超常現象を扱ってる感じに持って行きながらも、一人の男が狂っていく様子を撮りたかったのかな~とも思ったりしました。
ただ、そうなるとビデオに映し出される不可解な映像の説明がつかないので
やはり今作は文字通りオカルトだと捉えた方がいいのかな~...?

何か不思議な作品なのでこれはこれで楽しめるかと思いますが
どちらかというと”啓示”であるとかそういうオカルト的な見方よりも
一人の男が無差別大量殺人へ至る経緯を描いた人間ドラマとして観た方が面白いかもしれません。

「カメレオン」・・・(506)

2009-12-05 02:17:19 | Weblog
「カメレオン」CHAMELEON
監督:阪本順治
脚本:丸山昇一
出演:藤原竜也、水川あさみ、塩谷瞬、豊原功補、犬塚弘、谷啓、加藤治子、岸部一徳、他
2008年・日本・97分<レンタル>

<STORY>
疑いすら持たせず人を欺き金を稼ぐ、あてのない人生。ある日、いつもの様に完璧に獲物を騙しきった伍郎たちが偶然、拉致現場に居合わせてしまった事をきっかけに、暗い闇の連鎖が動き始めていく...

30年前に丸山昇一が松田優作を想定して書いた脚本「カメレオン座の男」を
現代風にアレンジして映画化された作品です。

個人的にも松田優作は好きな役者なので、やはり「これが松田優作だったら...」
と思いながら観たわけですが...
まず、藤原竜也にこの役合ってないですね~何よりこんなにヒゲの似合わない顔も珍しいです(笑)
おそらく松田優作っぽく、って感じで演技したんでしょうけど
却って痛々しいくらいにハマッてなかったですね。
別に藤原竜也を悪い役者だとは思いませんが、やはりハマる・ハマらないってあると思います。

まぁ大体が作品自体も古臭いです。
現代風にしてるようですが、全体的に70年代っぽいといいますか
逆に言うと当時撮られてれば何ら違和感は無かったと思いますね。
阪本監督って元々クセのあるっていうか、結構独特な雰囲気を出す監督なんで
そういうところが相俟って、何とも奇妙な珍作に仕上がっております(笑)

オリジナルの設定がどういうものか知らないのですが
松田優作を想定して書かれたものにしては、主人公が詐欺グループの一員なんですよね~
松田優作って言うとやはり”一匹狼”のイメージが強いので
その辺も少し違和感がありました。

最近の邦画界には数少ないハードボイルド作品ですし
阪本監督も数少ない骨太な作風の監督なので
この作品の出来は非常に残念としか言えません。
せめて主役級のキャスティングが違ってれば、もう少しマシな作品になってたかも
知れませんね...それこそ松田龍平で良かったんじゃないかな~

ご挨拶

2009-12-01 01:31:03 | Weblog
いつも拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
早いもので今年もあと1ケ月になりました。
今年も相変わらず「体調不良」という言葉を何度もここに書きましたが(笑)
先日も体調不良で病院へ検査に行ったり、現在も風邪がなかなか治らなかったりで
病弱の面目躍如(?)でございます。

まぁそんな感じで、最近はできるかぎり睡眠をとるようにしてまして
なかなか映画を観る時間はとれないのですが、ボチボチ観ております。
いつのまにか気づけばこのブログも500本を越えておりました。
すべてご覧いただいてる皆さんのおかげです。改めて感謝いたします。

観終わって、まだブログを書いてない作品が15本ほど、
手元にあるけど観てないDVDが100枚ほど...
さらに購入したDVDなんかはまったく観る暇も無く
未開封のものも含めてこちらも100枚ほど未見です...orz
せめて今まで一回も観てない作品くらいは観ないとな~

そんな感じで2009年、残り1ケ月もボチボチやっていきますので
またお暇な時は覗いてみてください。
よろしくお願いします。