家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ポセイドン」・・・(159)

2006-10-29 13:06:09 | Weblog
「ポセイドン」POSEIDON
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、ジャシンダ・バレット、リチャード・ドレイファス 、他
2006年・アメリカ・98分<レンタル>

<STORY>
大晦日の夜。北大西洋を航行中の豪華客船“ポセイドン号”。広大なボール・ルームではニューイヤー・イブの祝宴が華やかに催されていた。ところが、今まさに新年を迎えようとしたその瞬間、巨大な波がポセイドン号を襲い、船は瞬く間に船底を上に向けて完全に転覆してしまうのだった。天地逆転したボール・ルームに残るわずか数百名の生存者たち。船長は救助が来るまでこの場に止まるよう全員に命じる。しかし、プロのギャンブラー、ディランは自らの直感を信じ、一人脱出を企てる。一方、前NY市長のロバートも、別の場所にいる娘ジェニファーを捜すため、ディランと行動を共にするのだったが...

72年の名作パニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク。

まず...面白いです!
正直言いましてあまり期待していませんでした。が、予想に反してかなり楽しめましたね~

2時間超の大作に出来そうなこの題材を98分でどう収めるんだろう?と思っていたのですが、すごいスピーディーでダレ場が無く、ちょうど良い時間でした。
もちろん、面白さの大きな要因になっているのは映像技術の進歩ですね~序盤の見せ場になる転覆シーンは凄まじいです。一つ難があるとすれば人が死ぬシーンなんかは結構凄惨なので、苦手な人にはツライかなぁ~とは思います。

ダクトのシーンなんかは、特に私は閉所恐怖症ってのもありますが(笑)...かなり怖いです。
短い時間でテンポよく見せて、なおかつ見せ場もあるし登場人物の背景も描かれています。
監督が「U・ボート」のウォルフガング・ペーターゼンなので海洋(海中?)パニックはさすがだなぁ~という感じですね。

「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク作ってことでオリジナルを越えることはないだろ~と敬遠されてる方がいるとしたら是非観て欲しいですね~...少なくとも私はオリジナルより面白いと思います。
お薦めです!

「エミリー・ローズ」・・・(158)

2006-10-23 23:35:29 | Weblog
「エミリー・ローズ」THE EXORCISM OF EMILY ROSE
監督:スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、ジェニファー・カーペンター、他
2005年・アメリカ・120分<レンタル>

<STORY>
ある日、エミリー・ローズというごく普通の女子大生が突然、激しい痙攣を起こした。何かが取り憑いているのではないかと思った彼女は、ムーア神父に悪魔祓いを頼むのだが、その甲斐なくエミリーは命を落としてしまう。果たして彼女には悪魔が取り憑いていたのか、それとも単なる病気だったのか。過失致死で起訴されたムーア神父の裁判が始まる。やがて彼は、女性弁護士・エリンにエミリーの身に起こったことを語り始めた...

いわゆる”ホラー映画”として宣伝されていましたが、基本的な作りは「法廷もの」ですね...もちろん”ホラー映画”であることは間違いないのですが...

実話に基づいて作られたとのことですが、どれくらい脚色されているんでしょうか?
話としては「精神病か?悪魔憑きか?」っていうことを裁判で戦わせる場面が中心になってきます。
派手さはありません。どちらかというと静かで淡々とした作品です。

ただ、法廷ものではありますが全体に流れる雰囲気はオカルト的で、そういう意味でもジャンルとしてはホラー映画で間違いないでしょうね。
逆に”ホラー”であるだけに好き嫌いは分かれるでしょうね...個人的には悪い映画ではないと思いますよ。
静かで悲しい話ですので、暇つぶしに...って観る類の作品ではありませんが、機会があれば観ていただきたい1本です。

「サウンド・オブ・サンダー」・・・(157)

2006-10-20 00:44:16 | Weblog
「サウンド・オブ・サンダー」A SOUND OF THUNDER
監督:ピーター・ハイアムズ
原作:レイ・ブラッドベリ
出演:エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマック、ベン・キングズレー、他
2005年・アメリカ・102分<レンタル>

<STORY>
西暦2055年、人類はタイムトラベルを可能にしていた。シカゴの大手旅行代理店タイム・サファリ社では、6500万年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむという人気ツアーを主催していた。地球の歴史が変わらぬようツアーは厳格に管理されていたが、ある時、ツアー客の一人が気づかぬうちにごく小さな何かを過去から持ち帰ってしまったため、地球上の進化が大きく狂ってしまう。それは進化の波として地球に押し寄せる。最初に異常気象が引き起こされ、続く波で巨大植物の異常繁殖、さらには未知の巨大生物まで出現する。そして最後の波が来たとき、人類は滅亡してしまう。それまでに残された時間はあと僅か。はたして、人類はこの未曾有の危機を乗り越えることができるのか?

監督が「カプリコン・1」のピーター・ハイアムズ、原作が「華氏451」のレイ・ブラッドベリ...なのに何故こんなにヒドいものができあがったのか?

出演者は全然知らない...知ってるのはガンジーだけだ(笑)

いきなりCG丸出しの画面は狙いなのか?
とにかくスペクタクルであることは認めるが全然面白くない。

TVのスポットも何度も観た記憶がありますし、TSUTAYAでもリリース時は結構フィーチャーされてたので、そこそこの大作扱いされているようですが...とにかくつまらない作品です。
SFははずすと怖い、の見本ですね~。

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」・・・(156)

2006-10-15 11:18:43 | Weblog
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」A HISTORY OF VIOLENCE
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、他
2005年・アメリカ・96分<レンタル>

<STORY>
インディアナ州の田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻と2人の子どもとともに穏やかな日々を送っていた。そんなある夜、彼の店が拳銃を持った2人組の強盗に襲われる。しかしトムは驚くべき身のこなしで2人を一瞬にして倒してしまう。店の客や従業員の危機を救ったトムは一夜にしてヒーローとなる。それから数日後、片目をえぐられた曰くありげな男がダイナーに現われ、トムに親しげに話しかける。人違いだと否定するトムだったが、トムの過去を知るというその男は、以来執拗に家族につきまとい始める...

久々のクローネンバーグ監督作品です。
どちらかというと「SF/ホラー」系の監督で、何かグチョグチョしたのが好きなオッサンですが(笑)今作は完全なサスペンスですね...ハードボイルド的な雰囲気もあって非常に重厚に仕上がってます。
まぁセックスシーンと殺人・暴力シーンはクローネンバーグ節ですが...(笑)

とにかく深い映画です。
イカれた人殺しが過去の自分と決別し、別人としてまっとうな人生を歩もうとする。しかし、過去の「暴力の歴史」が彼を再び暴力の渦へ巻き込んでしまう...でも物語の本質は「家族」や「家族愛」にありますね。
自分の過去に追い詰められる夫と自分の知らない夫の側面にとまどう妻、そして子供たち...そしてラストへと物語は進んで行きますが...とにかくラストシーンは素晴らしいです!
セリフが一言も無い食卓でのシーンですが、感動的でありながら切なく哀しさすら漂うエンディングは観終わった後も何かを考えさせられずにはいられません。
正直「ここで終わるか~?」という感じの終わり方ではありますが、この余韻が却って良かったと思います。

普段、ロン・ハワードやスピルバーグのようなまっとうな映画(笑)を観てる方にはデイヴィッド・クローネンバーグという名前は馴染みが薄いかもしれません。
他の作品はお薦めできませんが(笑)、今作は是非観て欲しい1本です。

「変態村」・・・(155)

2006-10-14 00:45:27 | Weblog
「変態村」CALVAIRE
監督・脚本:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
出演:ローラン・リュカ、ジャッキー・ベロワイエ、フィリップ・ナオン、ブリジット・ラーエ、他
2004年・フランス=ベルギー=ルクセンブルク・94分<レンタル>

<STORY>
車が故障し、山中で立ち往生していた歌手のマルク。初老のバルテルが営むペンションに一泊することになった彼は、バルテルに何故か強い不安を抱く。バルテルはマルクに、逃げた妻の姿を重ね合わせていた。身の危険を感じたマルクはバルテルから逃れるために、村の中に入っていく。そこは、地図にも載っていない小さな村。決して見てはいけない狂気の迷宮だった。なんと村人は家畜とセックスしていたのだ。驚き、ペンションへと引き返すマルクだったが...

確かに「変態村」です(笑)この邦題は秀逸だと思う反面、変な捉え方をされるのでは?という気もしますね。

特典映像に監督のインタビューが収録されていますが、監督曰く70年代のホラーへのオマージュ的な部分もあるようで、「悪魔のいけにえ」についても語っていました。
確かに「悪魔のいけにえ」を思わせる狂気が全体を覆ってます。
内容としては”ホラー”とはちょっと言いにくい感じもありますが、この狂気はやはりホラー映画といわざるを得ないですね~。(監督はホラー映画だと言ってました)

とにかく冒頭から何と言いますか”精神的に障る”と言いますか、とにかく悪意があるとしか思えない不快な映像のオンパレードです(笑)
特別、直接的なエロ・グロな描写があるわけでは無いのですが、すごく気分が悪くなる感じがあります...同じく特典映像に同監督の短編映画が収録されていますが、こちらの方が色んな意味でよりわかりやすいですね、多分この監督はこういう人なんでしょう(笑)
インタビューで喋ってる姿も若干「大丈夫か?コイツ」という感じが無きにしも非ずでしたので...

ネットで検索するとギャスパー・ノエと比較されるような書かれ方をしてますが、私はギャスパー・ノエの作品を観たことないので、ここでは言及いたしません。と、言うかできません(笑)すいません。

手放しに評価をするつもりはありませんし、退屈と言えば退屈な作品です。
ただ、この作品全体に流れる”狂気”は凄まじいものがあると思います。
それに観ようによっては芸術作品に見えないことも無いので、私とは違った視点で評価したり楽しんだりする方もいるかもしれません。
興味のある方はご自分の目で確かめていただきたいと思います。


「マスターズ・オブ・ホラー 恐1グランプリ<7>」・・・(154)

2006-10-13 19:51:37 | Weblog
「ディア・ウーマン」DEER WOMAN
監督:ジョン・ランディス
出演:ブライアン・ベンベン、シンシア・モウラ、アンディ・トンプソン、他
2005年・アメリカ・56分

<STORY>
謎の連続殺人事件が発生、死体には鹿のヒヅメの跡が残されていた。事件を捜査する刑事は、上半身が美女、下半身は鹿のディア・ウーマンの存在を知る...

監督は「ブルース・ブラザース」のジョン・ランディス。
「トワイライト・ゾーン」の事故が影響してるのか?あまりパッとしなかった感のあるジョン・ランディスですが、今作では往年の雰囲気を取り戻してる感じがありますね。

カタカナでタイトルを見たらちょっとわかりにくいですが、ディアはDEER=鹿のことです。
ネイティヴ・アメリカンの伝承を基にしたエロティック・コメディ・ホラーで、劇中でも語られている同監督の「狼男アメリカン」を思い出させますね~。

好き嫌いあるかもしれませんが、なかなか面白い作品だと思います。


「ゾンビの帰郷」HOMECOMING
監督:ジョー・ダンテ
出演:ジョン・テニー、ロバート・ピカード、ショーン・ケアリー、他
2005年・アメリカ・59分

<STORY>
戦地から戻って来た兵士の死体が次々と生き返った。大統領側は、ゾンビ兵士に選挙権を与えれば投票数が増えると目算し、選挙権を与えてしまう。日常生活に入り込んだゾンビの姿を映し出すTVメディア、そしてそれを巧みに利用しようとする大統領の選挙本部。
ところがゾンビが「嘘の戦争のために、女や子供が殺された」と発言し、大統領に投票しないことを公言すると事態が急変した...

監督は「ハウリング」のジョー・ダンテ。

戦争で死んだ兵士たちがゾンビになって甦り、現職大統領を落選させるために対立候補に投票するというホラーの形を借りた社会派ドラマです。
ゾンビが出てきますが人を襲ったり、食ったりしません。
とても切ないドラマです。

怖さはありませんし、これをホラーと呼ぶのはどうかな?という気持ちも正直ありますが、このシリーズのラストを締めくくる作品としては悪くないと思います。


「マスターズ・オブ・ホラー 恐1グランプリ<6>」・・・(153)

2006-10-12 00:55:52 | Weblog
「チョコレート」CHOCOLATE
監督:ミック・ギャリス
出演:ヘンリー・トーマス、マット・フルーワー、キャサリン・ホースマン、他
2005年・アメリカ・60分

<STORY>
ある日、ジェイミーが目覚めると、口の中にチョコレートの香りと苦味が残っていることに気がついた。不思議な感覚だったが、その原因が一体何なのかは全く不明だった。
そして、そんな不思議な感覚に度々陥ることで、一度も面識のない、どこかの女性の感覚や感情を共有体験していることを初めて理解できた。だが、その不思議な感覚によって、ある事件を共有してしまい、彼女の行方を探し始め、徐々に彼女を愛するようになっていく...

スティーヴン・キング原作のテレフィーチャーなどを手がけているミック・ギャリス監督作品。ちなみにこの「マスターズ・オブ・ホラー」のプロデューサーでもあります。

他人と意識がシンクロしてしまう...って話は映画の題材としては結構ありまして、その多くは殺人犯や殺人の被害者とシンクロしてしまいます。今作も最終的に相手の女性が殺人を犯してしまいますので、まぁそういう意味ではベタなストーリーではあります。

ただ内容的にはホラーというよりは「歪んだラブ・ストーリー」として観るのが正解かと思います。怖いというよりは不思議な話という感じですね。
出来は悪くないと思いますが「マスターズ・オブ・ホラー」の看板を掲げてる割にはホラーを感じないなぁ~というのが正直なところです。


「閉ざされた場所」THE FAIR-HAIRED CHILD
監督:ウィリアム・マローン
出演:ロリ・ペティ、ウィリアムズ・サンプルズ、リンゼイ・パルシファー、他
2005年・アメリカ・56分

<STORY>
ある日、タラが自転車に乗って帰る途中、ワゴン車にいきなり撥ねられ、その車から降りてきた警察官の服を着た男に拉致される。
 タラが目覚めると、そこはベッドの中。看護士と名乗る女性ジュディス(ロリ・ペティ)は、安心するよう言葉をかけるが、部屋を見回してみると、どうも怪しい。窓にかけよって開け放つと、広大な領地の中に建つ屋敷の中にいることが分かり、叫び声をあげるが虚しく響くだけだった...

ウィリアム・マローンって聞かない名前だなぁ~と思ってたんですけど『バイオ・スケアード/悪魔の遺伝子』や『クリーチャー』の監督なんですね...その節はお世話になりました(笑)「クリーチャー」は劇場で観ましたよ。

今作はそのテのB級SFでは無く、黒魔術で亡くなった息子を生き返らせようとする両親の話です。
これもホラーと言うよりはファンタジー系の作品ですね~...少女を拉致して人里離れた屋敷に監禁。この時点では理由も目的も何もわからなくてワクワクしたんですけど、話が進むにつれて逆にホラー的な感じは薄れていく感じがしました。

この2作はあまり面白くないんで観なくてもいいと思います。

「マスターズ・オブ・ホラー 恐1グランプリ<5>」・・・(152)

2006-10-11 22:34:11 | Weblog
「ダンス・オブ・ザ・デッド」DANCE OF THE DEAD
監督:トビー・フーパー
出演:ジョナサン・タッカー、ジェシカ・ロウンデス、ライアン・マクドナルド、ロバート・イングランド、他
2005年・アメリカ・58分

<STORY>
世界中にテロが横行し、核による大量殺戮から生き残った若者たちが、ロックが激しく鳴り響くクラブで上演されるルーピー・ダンス(死者のダンス)の饗宴に狂う...

「悪魔のいけにえ」で現在も最強のホラー監督として君臨するトビー・フーパー監督作品。

タイトルからしてゾンビものかと思ったのですが全然違います。
...何と言いますか、どちらかと言うと深い物語ですね~...死者のダンスを楽しむ若者たちと、そこに絡む主人公母娘の秘密。
とにかく暗くて重くて切なくて哀しいドラマです。

ある意味では怖いと言えますが、いわゆるホラー的な怖さというよりは人間の狂気という部分での怖さですね。

SF怪奇幻想小説家、リチャード・マシスンの原作を現代的にアレンジして映像化したそうなのですが、原作がどんな内容なのか非常に興味ありますね...機会があれば読んでみたいです。

トビー・フーパーということで期待される方も多いでしょうけど、少し肩透かしかな?という感じはします。
ただ「悪魔のいけにえ」で見せた”狂気”は今作でも健在でしたー。


「ヘッケルの死霊」HAECKEL'S TALE
監督:ジョン・マクノートン
原作:クライヴ・バーカー
出演:デレク・セシル、ジョン・ポリト、トム・マクビース、他
2005年・アメリカ・60分

<STORY>
死霊魔術師のカーネイションのもとに、ある男がやってきて、亡くなった妻を生き返らせて欲しいと懇願してきた。カーネイションは、アーンスト・ヘンケルの話を最後まで聞き、それでも、まだ妻を生き返らせたいのなら、望みをかなえてあげようと...

「ヘルレイザー」のクライヴ・バーカーの原作を「ヘンリー」のジョン・マクノートンが映像化。

作りはゴシック・ホラー風で、死体蘇生を扱った話なので、雰囲気としてはハマープロの怪奇映画を彷彿とさせるものですが...ラストでネクロフィリア的な濡れ場があったり、ちょっとグロなオチなど、クライヴ・バーカーらしい一筋縄ではいかない内容になっております。

面白いかと言われれば微妙なところですが、嫌~な気分にはさせてくれると思います(笑)





「マスターズ・オブ・ホラー 恐1グランプリ<4>」・・・(151)

2006-10-04 00:31:59 | Weblog
「世界の終わり」John Carpenter's Cigarette Burns
監督:ジョン・カーペンター
出演:ノーマン・リーダス、ウド・キア、クリス・ブリットン、他
2005年・アメリカ・59分

<STORY>
赤字映画館を経営するジミーは希少フィルムを蒐集家に売るのが副業。彼は、見た者はみな正気を失うと言われる幻の映画「世界の終わり」のプリントを探す仕事を依頼されるが、その日から奇妙な幻影を見るようになる...

監督は言わずと知れたホラー界の巨匠、ジョン・カーペンター。

同じくカーペンターの監督作品「マウス・オブ・マッドネス」や「プリンス・オブ・ダークネス」なんかと近い作風ですね。
導入部分は非常に期待させる作りだったのですが、物語が進むにつれどんどん難解になっていきました。

観たものを狂わせる「映画」、それを依頼されて探しているうちにその映画の狂気に取り込まれてゆく...というプロットは本当にいいと思うのですが、全体的に抽象的ですね~ちょっとエンターテイメント色は薄いです。

好きな人は好きかもしれません。
良い雰囲気を持った作品だとは思います。
基本的にカーペンターファンの私ですが、この作品にはそんなにはまれませんでした。


「魔女の棲む館」H.P. Lovecraft's Dreams in the Witch-House
監督:スチュアート・ゴードン
原作:H・P・ラヴクラフト
出演:エズラ・ゴッテン、スーザン・ベイン、ジェイ・ブラゾー、アンソニー・ハリソン、他
2005年・アメリカ・58分

<STORY>
ウォルターは新しい下宿に引越しした日から人間の顔をしたネズミの悪夢に悩まされるようになる。現実と悪夢の境界が失われていく中、ウォルターは自分がネクロノミコンに描かれた異次元への通路を開けてしまったことを知る...

監督は「ZOMBIO 死霊のしたたり」のスチュアート・ゴードン。
クトゥルフ神話の創始者としても知られる怪奇幻想作家、H・P・ラヴクラフトの原作の映像化作品です。
スチュアート・ゴードンはH・P・ラヴクラフトの愛好家で「ZOMBIO 死霊のしたたり」をはじめ、数本のラヴクラフト原作作品を監督しています。

この監督の作品はどこかコメディ的要素というか、どこまで真剣でどこからギャグなのかわからない感じを持っているのですが、今作でも人面ネズミとかちょっとコミカルな雰囲気があります。
ただ最終的には非常にイヤ~な感じに終わっていきます。

個人的にはそんなに面白くはなかったですね...後、このシリーズは一応リリース順に観てるのですがどんどん面白くなくなっていってる感じが、一番怖かったりしました(笑)