家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「禁断領域 ドレイメン」・・・(811)

2013-11-23 04:07:52 | Weblog
「禁断領域 ドレイメン」COMMUNITY
監督・脚本:ジェイソン・フォード
出演:ジェマ・ダーレンダー、オリバー・スターク、エリオット・ジョーダン、ポール・マクナイリー、テリー・バード、ダレン・ケント、他
2012年・イギリス・85分<レンタル>

<STORY>
残忍な犯罪者が蔓延り、警察も立ち入ろうとしないおぞましい地域、ドレイメン・エステイト。その恐怖の町に、ふたりの学生がドキュメンタリーを撮ろうと侵入し...

イギリス製バイオレンスホラー。っていうか、スリラーって感じですね。
「ドレイメン団地」という危険な町を舞台にしてるのですが、「アタック・ザ・ブロック」でも低所得者層の住む団地とか出てきてましたし
イギリスにはこういう場所って多いのでしょうかね~?
この設定がどれくらい事実に基づいてるのかはわかりませんが、日本人の私なんかはまぁ完全にフィクションだと思いつつ観ておりました。

「2000人の狂人」的な町全体がおかしな所なので、主人公たちが逃げ出せる感じがあまりなくて、そういう意味では観ていてちょっと疲れますね。
何より、理由があるとはいえ、こんな危険な所に何の準備も無く学生が二人だけで入って行くというところがちょっと納得いかないです。
これだけ当たり前に殺人が行われていれば近所でもっと話題になってるでしょ?
この町のアブなさと主人公たちの危機意識の無さがあまりにもかけ離れていて、その辺はちょっと残念でしたね。

まぁ全体的な「イカれた」感じはなかなか良いですが、もっと「ノンフィクション」でも通用するくらいの説得力がある設定にして欲しかったな~
もっと現実的な設定だったらもっとコワくなってたのではないでしょうか?

「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け 女捕獲作戦 」・・・(810)

2013-11-16 20:29:38 | Weblog
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け 女捕獲作戦」戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け 女捕獲作戦
監督・脚本・撮影:白石晃士
出演:大迫茂生、久保山智夏、白石晃士、他
2012年・日本・71分<レンタル>

<STORY>
ある映像制作会社に送られてきたテープには、トレンチコートを着た長髪の女が映っていた。その容貌は、都市伝説“口裂け女”そのもの。その真相を確かめるため、取材班は調査に向かうのだが...

「ノロイ」の白石監督によるいつもの(笑)フェイクドキュメンタリーもの。
また白石晃士のモキュメンタリーか~観るのメンドくせぇなぁ~と思ってスルーしてたのですが(笑)結構評判良さげなので観てみました。
投稿されたビデオに映ってる女が口裂け女ではないか?というところはまだしも、それを捕獲しようとするトンデモ展開!さすが白石監督!
で、この映像制作会社のディレクター工藤ってキャラが暴力的でなかなかヤバくて、非常に良い味出してます。
(ちなみに地元のレンタルでは「バチアタリ暴力人間」「超・悪人」が置いてなくて、残念ながら観れてません)
ハッキリ言って白石晃士って監督は映画監督としては正直三流・四流ってレベルですが、こういう何か心が「ザワザワする」ものを撮らせると天下一品です。
こんなに観る人を選ぶ作品もなかなか無いですが(笑)「またバカなもの撮ってるな~」と思いつつも、何とな~く「ザワザワ」しながら観るのが今作の正しい楽しみ方かと思います。
このシリーズは現在4作目まで出てるので、また他のも観てみようと思います。

「トールマン」・・・(809)

2013-11-09 16:42:40 | Weblog
「トールマン」THE TALL MAN
監督・脚本:パスカル・ロジェ
出演:ジェシカ・ビール、ジョデル・フェルランド、スティーヴン・マクハティ、他
2012年・フランス=アメリカ=カナダ・106分<レンタル>

<STORY>
鉱山の閉鎖を機に、寂れていく一方の町コールド・ロック。ここでは子どもたちが姿を消す事件が連続で発生しており、その犯人と思われる全身黒ずくめの怪人トールマンの目撃情報も後を絶たなかった。町で暮らす看護師ジュリアは、何者かが自宅から子どもを連れ去ろうとする現場に出くわす。子どもを乗せて激走する車にしがみつくものの逃げられてしまった上に、傷だらけになってしまったジュリア。町の住民が集まる食堂へとたどり着くが、彼らの様子がいつもと違うことに気付く...

「マーターズ」のパスカル・ロジェ監督作品。
ん~「マーターズ」の時も頭をひねりましたが(笑)今作も何か不思議な映画です。
まぁ「マーターズ」に比べれば遥かにわかりやすい作品ではあるのですが、何となく”不可解な”感じを醸し出してるんですよね~
基本的な話は子供達の失踪と子供をさらってると言われる”トールマン”、というちょっと都市伝説ホラー的な感じなんですけど
中盤あたりからガラッと物語が変わって行きます。

で、実は今作について何か書くと全部ネタバレになるんです(笑)
基本的にこのブログはネタバレは無しでいきたいのですが、ちょっとだけネタバレします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










これ、ホラーじゃ無いです。
「マーターズ」に比べると雰囲気はホラー映画っぽいですが
特に残酷描写も無いですし、確か誰も死んでなかったと思います。
そりゃそうですよ、ホラーじゃ無いんですから(笑)










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「マーターズ」もそうでしたが、この監督は非常に哲学的・宗教的な、何と言うか私みたいな下衆な庶民にはなかなか理解し難い作品を撮る方ですね~
”アンチ・ハリウッド”な思考の持ち主のようで、今作もインディペンデント作品だということです。
もちろんこういう毛色の違う作品を観ることは非常に刺激になりますし、違う意味では面白いです。
ただ、私のような脳みそが半分くらい溶けて無くなってしまってるような理解力・読解力に欠ける者には
同じフランス人監督でもアレクサンドル・アジャのような突き抜けたバカっぽさの方がやっぱり良いなぁ~

「トリハダ -劇場版-」・・・(808)

2013-11-02 22:39:30 | Weblog
「トリハダ -劇場版-」トリハダ -劇場版-
監督:三木康一郎
出演:谷村美月、木南晴夏、佐津川愛美、石橋杏奈、他
2012年・日本・88分<レンタル>

<STORY>
家電メーカーのコールセンターに勤める高林ひかり。頻繁に電話してくる中年女性・宮脇和世からのクレーム対応に疲れ果てて帰宅した彼女は、ふと隣の部屋の表札が“宮脇和世”であることに気付き...

不定期に放送されていた深夜ドラマ「トリハダ」の劇場版。
ホラー/サスペンス系のドラマですがいわゆる霊や化け物が襲ってくる類いでは無く
ストーカーや殺人鬼などのキ○ガイの怖さを描いた作品です。

テレビ版は基本的にプロローグとエピローグで一つの話になってて
その間に数話のドラマが入るオムニバス形式になっておりましたが
この劇場版も長編では無く、その形式にのっとった構成になっております。

ドラマ版から見ておりますが、基本的には面白いです。
ただ、今作は劇場版ではありますがまぁテレビ版と特に何かが変わってるわけでも無くて
別に劇場版でやる必要はなかったんじゃないかな~っていうのが正直な感想です。
その辺のつまらない映画を観るくらいならこっちの方がよっぽど面白いとは思いますが
1,800円とか払って観るのであれば、もっとテレビ版との差別化を図って欲しかったな~とは思います。
もちろん、このテの内容は長編にしてしまうと”「トリハダ」らしさ”は無くなって
多分普通のサスペンス作品になってしまうとは思いますが...

そういう意味ではやはりわざわざ劇場版を作らずにこれまで通りテレビ放映で良かったんじゃないかな~?
まぁレンタルで借りて観るぶんには十分楽しめるんですけどね...