家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

今年も一年、ありがとうございました。

2010-12-28 17:53:20 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日仕事納めで、本来ならこれから大晦日まで映画を何本か観るとこなんですけど
今年は野暮用で、残念ながら今年はもう映画を観る暇が無くなってしまいました。
今年観た作品でアップできてないのが数十本残ってますがまた来年に持ち越したいと思います。
唯一の心残りは今年最後のブログが「レギオン」だったことですね(笑)

また来年もよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください!

「レギオン」・・・(625)

2010-12-25 00:26:03 | Weblog
「レギオン」LEGION
監督:スコット・スチュワート
出演:ポール・ベタニー、デニス・クエイド、タイリース・ギブソン、チャールズ・S・ダットン、ルーカス・ブラック、他
2010年・アメリカ・100分<レンタル>

<STORY>
堕落した人類を一掃するために神々が放った天使軍団と、神の命に背いて人類の味方になった大天使・ミカエルが地球の存亡を懸けて戦いを繰り広げる...

人類vs天使ということで非常に興味深く観たのですが...まぁ何ともヒドい作品でした。
神が人類を滅ぼそうとしてるんでしょ?何でこんな中途半端な攻撃なの?
天使がわざわざ人間に憑依して攻撃ってどういうこと?
で、銃が有効的に通用するってどうよ?
赤ん坊一人に人類の運命が託されるって何?相手は神でしょ?

私はクリスチャンでは無いのでキリスト教における「神」という存在がどれほどのものかよくわかりませんが
もっと圧倒的な力を持ってるんじゃないんですかね~?
神が人類を滅ぼそうとしても大天使ミカエル一人が味方につけば何とか対処できるっていうのも何だかなぁって感じでした。
それでも、こんな穴だらけの作品をとりあえず2時間弱見せ切るパワーはさすがに最新のハリウッド映画だな~っと感心します。

年の瀬

2010-12-23 10:11:12 | Weblog
拙ブログをごらんいただき、ありがとうございます。
いつも暇なんですけど(笑)さすがに年末はそれなりに仕事をしておりまして
本日も休日出勤中だったりします。
ブログの更新やTBいただいた方へコメントしたりとか
早くしないと、と思いつつなかなかできずにおります。すいません。
色々とにかくバタバタしてる2010年末ではありますが
今後ともよろしくお願いします。

ちなみに、最近はGEOが新作OKの5枚1,000円レンタルをやってるおかげで
新作を観る機会が増えました。
せっかくなのでブログでも新作の記事を先にアップしております。
後々古い作品の記事がまた出てきますが、お気になさらずに(笑)

この数年は、年末に心温まる作品や良質な人間ドラマを観て1年を締めくくるようにしてたのですが
今年は時間が無いので、最後の最後までホラーかアクションになってしまうかも知れません。
一応ポール・ハギスの「告発のとき」を観ようと準備だけはしております。


「ゴールデンスランバー」・・・(624)

2010-12-18 09:06:14 | Weblog
「ゴールデンスランバー」GOLDEN SLUMBER
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、柄本明、濱田岳、渋川清彦、ベンガル、大森南朋、貫地谷しほり、相武紗季、伊東四朗、永島敏行、石丸謙二郎、ソニン、でんでん、滝藤賢一、木下隆行、木内みどり、竜雷太、他
2010年・日本・139分<レンタル>

<STORY>
野党初となる首相の凱旋パレードが行われている仙台で、ラジコンヘリ爆弾を使った首相暗殺事件が起きる。時を同じくして、久々に旧友・森田と再会を果たしていた青柳は、突然現れた警官から発砲され、追われる身となってしまう...

いや~良かったですよ!正直言ってまったく期待してませんでしたが、良い意味で期待を裏切ってくれました。
中村監督は今作で3作目の伊坂作品の映画化になりますが、一番良く出来ていたと思います。もちろん過去2作も健闘していたとは思いますが、原作ファンの立場からすると手放しに絶賛できるほどの作品では無かったです。

これまで映画化された伊坂作品はどれも伊坂幸太郎が持つ独特の空気感を表現しようとしていたように思います。
で、ほとんどの作品が映画としても伊坂作品としても中途半端になった感じがします。
今作では今までの作品とは違って特に伊坂幸太郎っぽさを出そうという感じはしなかったです。個人的にはそれが功を奏したんだと思いますが、良いエンターテイメント作品に仕上がっていました。

ただ残念なのは、伊坂作品っていうのは基本的にファンタジーであるのに対し、今作ではそういう雰囲気をほとんど出していなかったので、サスペンスとして観た場合にいろいろと納得がいかないところもあるかな~ということですね。
特に伊坂幸太郎のファンでも無く原作も読んでない人にはなかなか伝わりにくいかと思います。
ちなみに原作との大きな違いはハイテク監視システム「セキュリティポッド」が出てこないくらいで、それ以外は大きな変化は無かったですし、セキュリティポッドが出てこないことも特に問題は無かったかと思います。

個人的には作品としても大満足ですし、何と言っても役者が良いです!特に脇を固める人たちがホントに良い味出してます。それだけでも観て良かったと思える作品でした。
唯一残念なのは権利関係(推測です...笑)でビートルズの楽曲が使えなかったこと。劇中でも何度も出てきますが「ゴールデンスランバー」というタイトルはビートルズの同名曲から取られています。今作では音楽を担当している斉藤和義のカヴァーが使われていまして、オープニングとクライマックスの二度流れるんですけど、二回目は絶対オリジナルの方が雰囲気出たのにな~と思いつつ観ておりました。(有名なところでは「悪霊島」がDVD化に際してオリジナルからカヴァーに差し替えられてましたね~)
できれば、是非原作を読んでみてください!

「彼岸島」・・・(623)

2010-12-16 19:29:09 | Weblog
「彼岸島」HIGANJIMA
監督:キム・テギュン
原作:松本光司
出演:石黒英雄、渡辺大、水川あさみ、山本耕史、瀧本美織、半田昌也、弓削智久、他
2009年・日本=韓国・122分<レンタル>

<STORY>
明は二年前から行方不明になっている兄・篤が、彼岸島と呼ばれる孤島にいる事を教えられる。謎の美女・冷に篤を助けるために力を貸して欲しいと言われ、明は仲間とともに彼岸島に向かう。しかし、その島は既に吸血鬼と化した住人に支配されていた...

同名人気コミックの映画化作品。私も好きで読んでおります。
この作者は絵がヘタなんですけど(笑)なかなか面白い日本的なホラーで
それを「火山高」の監督が撮るというのでちょっとは期待しましたが...
これはもう観る前から分かっていたことではあるのですが
まだ完結していない話、しかも単行本で30巻以上続いてる原作を2時間ほどでまとめようっていうのが、そもそも無理だったんだと思います。

基本的な話はシンプルで、封印から蘇えった吸血鬼・雅(みやび)が島を支配して人間を食料(血を吸う)にする。そしてそれに抵抗する島の生き残りたち...って感じですが、コミックで徐々に描かれていった登場人物たちの背景や、主人公の明が成長していく過程が今作ではほとんど描かれていないので、全体的に唐突で薄っぺらい印象は否めないですね。

多分そんなにお金は掛かってないと思うのですが、脇役の役者が安っぽかったりCGもイマイチだったりするのは結構マイナス要素としては大きいです。
ラストも、もうこれ以外やりようが無いという苦肉の策的な終わり方で、まぁ単純に観る必要無かったな~って感じでした。
続編も作られそうですが、もう観ません。

「プレデターズ」・・・(622)

2010-12-13 00:56:32 | Weblog
「プレデターズ」PREDATORS
監督:ニムロッド・アーントル
製作:ロバート・ロドリゲス、ジョン・デイビス、エリザベス・アヴェラン
出演:エイドリアン・ブロディ、アリシー・ブラガ、トファー・グレイス、ダニー・トレホ、ローレンス・フィッシュバーン、他
2010年・アメリカ・107分<レンタル>

<STORY>
傭兵のロイスはある未知なる惑星で、囚人、日本人の殺し屋、メキシコの暗殺団一味などからなる戦闘集団を、いやいやながら統率することになる。やがて、自分たちが新種プレデターの餌食として惑星に連れてこられたことが判明。生き残りをかけたプレデターとの壮絶な闘いが始まる...

シュワルツェネッガー主演の一作目「プレデター」の続編的・リメイク的な作品ですね。
舞台が地球か他所の惑星か、とか最初のプロセスが違うだけで最終的には戦闘のプロの人間vsプレデターというシンプル極まりない(笑)お話です。
そういう意味では特にここに書くことも無いですよね~...視覚で楽しむ部分も多分にあるので、まぁ「プレデター」シリーズに興味がある方ならとにかく観ていただくのが一番早いかと...
内容はとにかくSFアクションエンターテイメントで、厳しく評価すると可も無く不可も無くってとこですが、まぁシンプルに楽しめる作品ではありますね。

あと、気になった点だけ挙げときます。
一つはローレンス・フィッシュバーンの雑な扱い(笑)
過去の戦いからの生き残りってことで新たにやってきた人々と協力してプレデターを殲滅するのかと思いきや、後半現れて説明的なセリフだけ残して早々に姿を消すという
本当に現状を説明するためだけに出てきたな~って感じでした...
もう一つは一作目の時と同じく近代的な重火器を使ってる時はプレデターに敵わないのに
装備を捨てるとプレデターと対等に戦えるという(笑)相変わらず肉体派万歳な作品になっておりました。

まず間違いなく続編が作られると思いますが、今作はそういう意味ではプロローグ的な作品なので
個人的にはこの続きの方が観てみたいです。

「殺人犯」・・・(621)

2010-12-11 01:50:28 | Weblog
「殺人犯」MURDERER
監督:ロイ・チョウ
出演:アーロン・クォック、チャン・チュンニン、チョン・シウファイ、チェン・カンタイ、チン・カーロッ、ジョシー・ホー、他
2009年・香港・121分<レンタル>

<STORY>
世間を騒がす連続猟奇殺人事件を捜査中のクォン警部は、ある通報を受ける。向かったビルで何者かに襲われ気絶したクォンは、目覚めた瞬間、以前の記憶を失ってしまう。同行した刑事も瀕死の重傷を負っていたが、その事件をはじめ、一連の事件の犯人が自分であることを示す証拠が次々と見つかっていく...

ミステリー色の強いサイコサスペンス。いやサイコサスペンス色の強いミステリーかな?
刑事が「自分が連続殺人犯かも知れない...」と思いつつ事件を捜査する、って話は時々見かける気がしますが、今作は途中からちょっと面白い展開になっていきます。

オープニングから血まみれの男が落ちてくるというショットで始まり、
さすがにそれにはビビりませんでしたが、瀕死の男が立ち上がると足が折れてて立ち上がれないというシーンはさすがに目を背けました。
腹を割かれて内臓がドバ~ッとかそういうシーンは現実味が無くて別に怖さも何も無いのですが
骨が折れるとか爪がはがれるとかそういう身近な痛みは想像できるだけにやはり怖いですね。

...まぁそんなことはさておき、記憶を失った刑事が犯人を追っていくうちに自分が犯人なのでは?と思わせる証拠が次々に見つかる、という展開で
最終的にどうなるのか?と思ってたら...何と!まさかの展開が!
と、いうことでこの先はネタバレになるので一切書けませんが
もう二度と使えないくらいの反則スレスレの話の持って行きかたで
ハマりきらなければちょっと失笑モノかも知れませんね~...私はどちらかというとちょっと”コメディか!”とツッコミを入れたくなった方ですが(笑)

「セブン」のオマージュ的(パクリ?)シーンもあったり、全体的になかなか凄惨なシーンも多いのですが、いわゆるホラーでは無いのでその分生々しさがあって怖さという点では満足のいく作品だと思います。
とにかく人間の心の闇みたいなものを描き出した作品ですので、一番大きな仕掛けに納得いけば面白い作品ではないかと思いますね。
そして、ちょっとネタバレになりますが...タイトルにもちゃんと意味があります。

「ワナオトコ」・・・(620)

2010-12-08 21:17:23 | Weblog
「ワナオトコ」THE COLLECTOR
監督:マーカス・ダンスタン
出演:ジョシュ・スチュワート、マイケル・ライリー・パーク、アンドレア・ロス、他
2009年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
金庫破りの前科を持つアーキンは元妻の借金を返すために再び犯罪に手を染めることを決心するが、侵入した宝石ブローカーの家には残虐なトラップがあちこちに仕掛けられており...

「フィースト」シリーズ、「ソウ」シリーズの脚本家、マーカス・ダンスタンが監督した
いかにもそれっぽい(笑)グロ描写満載ホラー。
”痛さ!を感じさせるあの質感がいかにも「ソウ」だな~って感じで
「ソウ」シリーズが好きな方なら楽しめる作品だと思います。

ただ、ツッコミどころも満載で...舞台は一軒家で被害者はそこの家族なのですが
どうやって家族に気づかれずに罠を仕掛けたのか?っていうのがまず疑問です。
結構複雑な仕掛けもあるので、まずそこに引っかかりました。
で、まず家族を拘束してから仕掛けたのかな?とも思ったのですが
家族を拘束したなら何のために罠を仕掛ける必要があったのか?
泥棒に入ってくるアーキンはあくまで不確定要素であって、あらかじめ侵入を予測できたわけでは無いと思うんですけどね~
まぁ監督は「ソウ4」以降の脚本家なので、「ソウ」シリーズの流れを見てれば
話の辻褄よりも罠による殺人シーンのインパクトを取ったな、と(笑)

ラストもやはり「フィースト」「ソウ」的なオチで、ネタバレはしませんが
途中の展開から考えると、まぁそうなるのが自然ですね~って感じです。
上にも書きましたように、きっと痛々しい殺人シーンだけが描きたかったんだと思います。
その点を割り切って観ればなかなか凄まじく痛々しいホラー作品です。

「エルム街の悪夢」・・・(619)

2010-12-05 15:13:37 | Weblog
「エルム街の悪夢」A NIGHTMARE ON ELM STREET
監督:サミュエル・ベイヤー
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、ルーニー・マーラ、カイル・ガルナー、ケイティ・キャシディ、トーマス・デッカー、ケラン・ラッツ、クランシー・ブラウン、他
2010年・アメリカ・95分<レンタル>

<STORY>
エルム街の若者たちは一様に悪夢にうなされていた。赤と緑のストライプのセーターに顔のやけどを隠すフェドーラ帽、鉄の爪を持つ男の夢だった。ある日、夢を見た若者の一人が現実の世界でも殺されてしまう。殺人鬼から逃れるには眠ってはいけないと気付いた彼らだったが...

ウェス・クレイヴン監督の大ヒットホラー「エルム街の悪夢」のリメイク。
1作目は劇場で観ましたがもう四半世紀も前なんですね~...老いを感じます(笑)

今作は1作目のリメイクで、クレジットには「原案:ウェス・クレイヴン」となってまして
ストーリーは脚本家の一人が考えたそうですが、意外に忠実なリメイクになってました。
フレディの細かい設定なんかが違うくらいで基本的には84年のオリジナルと比べて大きな変化は無かったですね。
もちろんこの26年でCG技術は革新的に進歩してますので、殺人シーンの残酷度はかなりパワーアップしております。

で、何と言ってもシリーズの顔”フレディ”の役者が代わったことが大きな変化であるわけですが個人的にはそんなに悪い印象は無いですね~。
確かに最初に出てきた時はやはり違和感はありましたが、ロバート・イングランド版に比べてより生々しい火傷顔で、怖さという点においてはオリジナル以上だと思います。
メイキングのインタビューでも言ってましたが、オリジナルにあったコミカルな部分は極力排除したようで、個人的にはその点はプラスに働いたと思います。
そういう意味ではフレディと殺人鬼が特別際立つこと無く上手く作品に溶け込んでたように思います。(もちろんオリジナルがそれだけ浸透してるということもありますが...)

まぁオリジナルに忠実ってことはそれだけインパクトは弱くなりますが
「13金」のリメイク以上「ハロウィン」のリメイク以下、ってとこでしょうか?(笑)
ネットでの評判は悪いようですが、それなりに楽しめる作品だと思いますよ。
それにしても眠ると夢に出てきて人を殺す、っていうキャラ設定はなかなかの素晴らしい設定だと今回改めて感じました!ウェス・クレイヴンはやっぱ凄い!

「フェーズ6」・・・(618)

2010-12-04 02:50:48 | Weblog
「フェーズ6」CARRIERS
監督・脚本:アレックス・パストー、デヴィッド・パストー
出演:ルー・テイラー・ブッチ、クリス・パイン、パイパー・ペラーボ、エミリー・ヴァンキャンプ、他
2009年・アメリカ・84分<レンタル>

<STORY>
致死率100%のウィルスが蔓延した世界で、ブライアンとダニー、それにブライアンの恋人・ボビーとダニーの友だちのケイトは感染者との接触を避けるため、非感染エリアへの脱出を試みるが...

ある種の「亜ゾンビ物」って感じかな~っと思いながら観ました。
確かに内容的には、感染者を避けながら安全な土地を目指して旅するという
ゾンビ物とも共通したストーリーなのですが(まぁゾンビ自体が元々伝染病のメタファーでもあると思いますが...)元凶がウイルスだけに凄まじく鬱な内容になってます(笑)
以前に観た「ブラインドネス」とも共通した感じで、結局”人間vs人間”の奪い合い、殺し合いの内容になってます。

劇中で詳しい説明はほとんど無いのですが、どうやら世界中でほとんどの人間が死に絶えてる感じなのでほとんど人は出てきません。その分、全体的には静かな感じになってます。
ただ、主人公一行が別の人たちと出会うときは必ずトラブルが起きて、そのエピソードがいちいち鬱です(笑)

作品自体は非常に興味深いですし、まぁそんなにお金は掛かってないでしょうけど丁寧に撮られていて良く出来た作品だと思います。オススメです。
ただ、何度も書いてますように鬱になるくらい救いのない物語です。
詳しくは書きませんがラストもなんともやるせない感じで、
休みの日の昼間に観たことを後悔しました(笑)一日どよ~んとした気持ちになりますよ。